起点だから番号が増えます
あと里奈まじカーチャン
多くのファフナーが格納されているドッグの中、灰色の巨人がケーブルに繋がれている
「ええ、恐ろしい機体です、それこそマークザイン以上に…」
画面に映るのは多くの羅列
「こんな機体…パイロットが一瞬で同化してもおかしくありません、コアギュラ型以上の
同化能力を持つフェストゥムに乗っているような…」
「間違いじゃないですよ」
突如、空間に響き渡る声
「あなたは…この機体の……」
「検査でわかってると思いますけど……それはフェストゥムだったものですから」
「貴方自身、の間違いでしょ?」
「僕ともう一つの存在、もう片方の存在がコレに変わりましたから……半分似たようなものです」
茶髪の女性が手を差し出す
「私は遠見千鶴、よろしくね」
「僕は一刀、苗字は存在しない」
「一応の名前ということね」
「違う、もともと一刀は存在した、今はどちらでもない」
「どちらでも、無い…?」
「黒いフェストゥムに同化されてから、一刀はそれとひとつになった、それが一刀にとって唯一の存在意義となった、失ったものを取り戻せるかもしれないとそれを受け入れた」
「失ったもの…?まさか同化された人間を…?」
「そう思っていた、それだけが一刀を構成していた、7年前から、ずっとそうだった」
「七年も、フェストゥムとして……」
「でも、それは終わってしまった、フェストゥムとしての性質を多く持ちながら、一刀は自分を失った、人間なのか悩んでいた」
突如、一刀を殴る少女
「あんた何いってんの?カッコつけてしゃべらないで寂しいって言えばいいのに」
「里奈さん…」
「怖くないのか、僕が」
里奈は呆れたように語る
「あんたね…私も芹もそんなこと気にしないわよ、そりゃあ、あんたがフェストゥムだって言うのは驚くけど、人間と同化できなくて、人間と同じ価値観を持ってるなら、それは人間でしょ?」
「ずっと…悩んでたんだ、人間じゃないんだって、人間だった頃を思い出して…」
ただ、泣いていた
それを見た千鶴は、島の小さな神様に合いに、そこを離れた
「うん…」
「ずっと…もう戻れないんだって……、もう話すこともできないんだって…思っていたんだ」
「うん…」
「芹に会った時、どこかためらってたんだ、自分がフェストゥムだってわかったら、怖がられると思ったんだ」
「うん…」
「俺は…人間じゃないんだ」
「人間だよ」
「違う!!僕は…俺は…フェストゥムなんだよ…」
「一刀…フェストゥムは、泣かないよ」
そこには、ただ慟哭だけが響いていた
「里奈、一刀、どうだった?」
「べっつにー?どうとでもなるよ、アレくらい」
「ちゃんとおしえてよぉ」
芹がしつこく問いかけるのに里奈は呆れ、しつこい、というように返した
「あれ?もしかして芹、一刀の事好きなの?」
「そ、そんなんじゃないよ!」
すぐさま返されたその言葉に、里奈は興味を湧いたようにまくし立てる
「あれ~?じゃあなんで、そんなに顔が赤いのかなぁ?」
「ちょ、ちょっと…」
「機体起動完了、システム、解析を開始します」
「一刀くん、大丈夫?」
『問題ありません』
「データ上では、機体表面の空気と同化しています」
「常に同化している状態……パイロットへの負荷は」
「コレは…同化の半分を受け入れています、しかし肉体への同化現象は他のファフナーパイロットより高い程度です」
「もともとフェストゥムであった恩恵、というわけね…、一刀くん、違和感は?」
『ありません』
「今のあなたはほぼ人間よ、同化現象が進めば、無になる可能性もある、気をつけて」
『はい』
どこか機械的な声、これが彼の変性意識かと千鶴は推測する
「テストは終了、お疲れ様」
シナジェティックスーツを着ながら歩く一刀を、長い茶髪の少年が止める
「マークバイドのパイロットか?」
「…ああ」
「君のお陰で島を守れた、感謝する」
「ここに流れ着いて、守りたいものがいた、それが理由」
「…そうか、君の家が決まった」
「…家?寝床があれば、問題はないが」
「遠見家だ、千鶴さんきっての願いだ、これが鍵だ」
「…了解」
「それと…家族には、ちゃんと挨拶をしておけ」
「分かった」
「それと、僕は君より一歳年上だ、敬語くらい使え」
「…気が向いたら」
一刀は、何も言わずに去った、総司も、何も言わずに立ち去った
その姿は、どこか嬉しそうな、そんな感情だけが漂っていた
(里奈はヒロインじゃ)ないです
一刀のキャラがちげーぞってのはそら仮にも7年ずっと一緒(それどころか自分自身、あるいは自分を確立するもの)だったのが突然いなくなったら落ち込みますわ