「あなたは『そこ』にいますか」   作:歩くコジマ兵器

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元親友の親父の元妻の子供になる一刀くんかわいそう
こんな更新速度じゃ結晶化してまう


002 宿木 -住処-

 

 

夕暮れの中、遠見家の前に立つ

どうすればいいのか悩んでいた、その時に声がかけられた

「あれ、お客さん?」

 

「遠見真矢か、今日からここに住むことになった一刀だ、よろしく頼む」

そう答えると、彼女は驚いたように返す

「えぇっ!?聞いてないけど……」

 

「……連絡は千鶴先生から通ってるはずだと思うが」

 

「今日はあってないかな、とりあえず上がって」

彼女に促され、玄関に入る

「おじゃまします」

唐突に怒られる

「こーら、今日からここに住むなら家族でしょ」

 

「は、はい」

 

「じゃあお邪魔しますなんて言わないの」

 

「……ただいま」

 

「そう!お帰り、一刀くん」

 

どこか心が安らいだ、そんな気がした

 

 

 

 

「ただいまー」

 

「あ、お姉ちゃんお帰りー」

 

「ああ、真矢、今日から…」

 

「聞いてるよ、一刀くんでしょ?」

 

「ならいいけど……」

 

それに乗っかるように挨拶をしに行く

「弓子さんか、今日からよろしく頼む」

 

「弟なら、さん付けじゃなくて姉さんって呼びなさい、いい?」

 

唐突に投げられた言葉に頷く

 

「分かりました、弓子姉さん」

 

「よろしい、それじゃあ今日からよろしくね」

 

 

 

 

 

 

 

「ええ、ザルヴァートルモデルの中でも、おそらく最悪の機体かと」

アルヴィスの司令室で多くの人が集い、会議をしている

「ふむ…同化に特化した機体か、パイロットに違うモノになることを共用する機体の中でも、違う存在になることを絶対条件にする…一騎でも不可能な芸当だが……なぜ彼が?」

 

「はい、おそらくフェストゥムに同化された際から永遠に離れることのできない、ほぼ自分自身を失ったことから、存在としての境界線があやふやになっているがためにどちらにもなることができる、というのが似ているかと」

 

「それがマークバイドに乗れる理由か…」

 

その時、メカニック風の男がモニターに画像を出す

 

「この機体は大気と同化できますが、その範囲にあった人類軍のファフナーもごく一部ですがその際に微弱な反応を残しています、おそらくこの機体は大気と同化した際にその内部の存在とも同化することができることと思われます」

 

「あの子供のフェストゥム因子にしか反応しないあたり、おそらくあの子にしか無理な芸当だろうね、あまりにも無謀すぎる能力だよ」

 

「それに加え、この機体には未完成でありながら、近くにあるファフナーとクロッシングを構築可能な能力があります」

 

「有事の際は使えるか…彼に関しては?」

 

「はい、バイタルは人間と同等、至って平凡ですが、シナジェティック・コードを見てください」

 

すると、モニターに文字の羅列が現れる

「何だこれは…ほぼ黄金比ではないか…」

「そんな…ありえません!コレでは乗った途端に結晶化が始まっても…」

 

「ええ、しかし彼は同時に同化耐性も兼ね備えて居ます、よっぽど無理をすることがなければ、同化現象に襲われることはないでしょう」

 

「ふむ…彼、遠見一刀を正式に島民と認定、島に迎え入れる、彼が私達の希望となってくれることを祈ろう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

島を歩いていると、色んな物を見つける

空をとぶ鳥、生きている人、何より『平和』だった

そこで、浜辺に佇む人を見つけた

「……マークザインのパイロット」

 

「マークバイドのパイロット?」

 

「一刀という、これからよろしく頼む」

 

「一騎だ、よろしく」

 

お互いが差し出した手をにぎる

 

「それで?一刀はどうやって機体を手に入れたんだ?」

 

「なくしたものを取り戻したいと思って…気付いたら、そうしてた」

 

「…そっか」

 

「一騎は、どうやって機体を?」

 

「俺も一緒だ、失ってしまったものを、ただ取り戻したかった」

 

「…同じ、か」

 

「ああ、同じだ」

 

その言葉に、僕はただ口を開いた

「私は…僕は、ずっと前にいなくなったと思っていた」

 

それに答えるように、一騎はしゃべりだした

「俺は、ずっといなくなれたらっておもってた」

 

「その時から、そこにいたいと思い始めた」

 

「いなくなった時に、そこにいた時のことを思い出した」

 

「でもそこにいるようになったら、もう二度と戻れないと知ってしまった」

 

「そこにいるから、あいつともいることができた」

 

「だから…」

 

「だから…」

 

「僕は、今はここにいる」

 

「俺は、ここに居続ける」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま帰りました」

 

「あ、一刀くんおかえり」

 

夕暮れに染まる街の中、遠見家に帰る

「夕食、できてるわよ、早く食べましょう」

 

「はい」

 

 

 

その時、頭に激痛、声が聴こえる

 

 

 

お前は、世界をどう祝福する

 

 

 

「あぐっ……」

 

 

「一刀くん!?」

 

痛みが引いていく、それが恐ろしく感じた

「すいません…大丈夫です」

 

「良かった…どうしたのかとおもったよ」

 

 

 

 

知っていたはずだった、この先にあるものを

かつての半身は別れ、僕はもう人間になった

それでも昔に囚われて、苦しむことを続けた

そこにしか、進む道がなかったから

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