貧乏チート全裸姫 〜資産0なら魔力が無限になる露出狂のTS転生姫。王家から追放されてカネなし宿なし服なしでやっと最強になれたので、隣国で清貧の聖女として成り上がります!〜   作:龍々山ロボとみ

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第06話・町を守るために、仕方なく全裸になります!

 

 ◇◇◇

 

 その後も数日かけて、何度も山に入ってみた。

 

 そしてそのたびに普段は見ない場所で、普段は見ない種類の魔物が出てきたので、私の魔力ガトリングで地面ごと吹き飛ばしていく。

 

「拾ってきたよ、ラトラ」

 

 魔石の回収はコルネに任せ、拾った魔石の管理はラトラにお願いする。

 

 この協力関係も、だいぶ手慣れてきた感じがあるね。

 

「おい、ヌア! いい加減もっとちゃんと狙え! 山がむちゃくちゃになるだろ!」

 

 とか思っていたら、ラトラに怒られた。

 

 けど、手のひらを向けた方向に真っ直ぐ撃つだけだから、照準しづらいんだよ〜。

 

 今のところ、両手のひらそれぞれから音速の3倍ぐらいの速度の魔力弾を毎分300発くらい撃てるから、狙うよりバラ撒くほうが理に適ってるし。

 

「バカ! 異常行動の原因が分かって山の状況が改善できても、山がむちゃくちゃになってたら意味ないだろーが!」

 

「なるほど。それは、たしかにそうですね〜」

 

 仕方がないので、少しやり方を変えてみよう。

 

 今までは手のひらからバスケットボールサイズの魔力弾を撃っていたわけだが、

 

「じゃあ、バキューンポーズで撃ってみますね〜」

 

 右手をピストル型にして人差し指の先から撃ってみたところ、魔力弾をテニスボールサイズにすることができた。

 

「バキュンバキューン!」

 

 しかも、拳銃を撃つみたいに目線の高さで構えたら、ある程度狙いを付けることもできる。

 

 先ほどよりも明確に、狙ったあたりに魔力弾が飛ぶようになったよ〜。

 

 そのまま、次に出てきた猿みたいな魔物をバンバンバンと撃ってみると、胴体に風穴が3つ開いてバタンと倒れ、魔石が現れた。

 

「これでいかがでしょうか?」

 

「まぁ、さっきよりはマシか」

 

 その後も、まずは右手でピストル撃ちをしてみて、それでも倒せなかったら左手のひらからガトリングガン撃ちをする、という方法で撃ち分けながら山道を歩いていたところ、

 

「ワフ……、何か、焦げ臭いです」

 

 コルネの鼻が、何かの異変を感知した。

 

 と、

 

「……おい、なんか揺れてないか?」

 

 ズズーン、ズズーンと、明らかに大きなモノの足音が聞こえてきた。

 

 そして、バキバキと木々が薙ぎ倒される音と、

 

「ギュアアアアアアアアアーーーーッッッ!!!」

 

 という、そこら中にビリビリと響く鳴き声も。

 

「ワフ!? す、すごい声……!?」

 

 そしてその正体は、すぐに分かった。

 

 すぐ近くから飛び立ったであろう大きな生き物が、私たちの頭の上をびゅーんと通り過ぎていったのだ。

 

「んなっ……!?」

 

 まず、ラトラが大きく目を見開いた。

 

「バカな、アイツは()()()()か……!?」

 

 次にコルネも、くるんと尻尾を丸め、耳をパタンと畳んでしまった。

 

「ぬ、ヌア様……、あれ、すごく怖い臭いがします……!」

 

 ふむ。

 

「ラトラ、ドラゴンというと、危険度はどの程度なのですか?」

 

「はあっ!? 最低でもS以上! あのサイズならSSランクもあり得る正真正銘の化け物だ!!」

 

 なるほど。

 

 それにあのドラゴン、町のほうに飛んでいったように見えるね。

 

「んーー。えいっ!」

 

 私は、魔力噴射でその場から真上に浮かび上がってみる。

 

 そして町のほうに飛んでいくドラゴンの背中が見えたので、ガトリングガン撃ちで魔力弾をぶつけてみる。

 

 ドガガガガガガガガガ!!

 

 しかし、ドラゴンの背中にぶつかった弾はヂュインヂュインと硬質な音とともに弾かれて、消えてしまった。

 

 わーお。

 今の私の魔力量でも貫けない硬さなんだ。

 

 というかこれ、私の魔力強度が足りてないせいかもだね。

 距離も遠すぎるし、途中で魔力弾が解けてしまって、まともな威力になってないのかも。

 

 私は魔力の噴射をやめて地面に降りた。

 

「ラトラ。コルネを背負って私の背中に乗ってください」

 

「お、おい?」

 

「急ぎましょう。あのドラゴン、私のガトリングガン撃ちが効かない強さです」

 

「なんだと!?」

 

 先ほどまで私の魔力弾の威力を間近で見ていたラトラには、かなりの衝撃だったようだ。

 

「今なら、お二人を背負っていても全力で飛べばドラゴンを追い抜けると思います。ドラゴンより先にペリドンの町に戻って、町の皆さんに知らせましょう」

 

「わ、分かった。コルネ乗れ。あと、落ちないように布で縛るぞ」

 

 ラトラが手早く帯布でコルネと自身を縛り、私の背中に飛び乗ってきた。

 

 私は最大出力で魔力を噴射し、上空に浮かび上がる。

 

 そして、噴射方向を水平に変えると、先ほどのドラゴンよりも速くペリドンの町に向かって飛んでいく。

 

 緊急事態につき町中まで飛んで戻ると、初めは周りの人たちから驚かれたが、

 

「たいへんだ! 北の山からドラゴンが飛んできてる!」

 

 というラトラの言葉に、冒険者どころか一般市民たちまでビックリ仰天。

 

 どうする、どうするとなっているところに、見張り塔の上からカンカンと鐘の音が聞こえてきた。

 

「来たみたいですね。……ラトラ」

 

「ヌア?」

 

 私は、すごく真面目な顔で、ラトラに尋ねた。

 

()()()()ですよね」

 

「……ヌア??」

 

「この麻袋を着たままだと、町を守り切れるか分かりませんから。……仕方ない、ですよね?」

 

「……ヌア、お前まさか???」

 

 いやぁー……。

 

 

 

 仕方ないなぁ〜〜〜〜!!!

 

 だって、この町を守るためだもんな〜〜〜〜!!!

 

 

 

 私は、はやる気持ちを抑えつつ、……何かに勘付いたラトラに止められる前に、ぎゅーんと町の上空に浮かび上がった。

 

 すると、まさしく町のすぐ近くまで来たドラゴンが、羽ばたいて滞空しながら、大きく口を開けて息を吸い込んでいた。

 

 あれってもしかして、火を噴こうとしてるんじゃないだろうか。

 

 それとも、もっとファンタジー的にドラゴンブレス?

 

 そんなの撃たれたら、たいへんだよね。

 

 だから、仕方ないよねぇ〜〜〜!

 

 私は、足の下からの「待て、ヌア……!?」という声をしっかりはっきり聞き流しながら、麻袋の裾に手をかけた。

 

「この町を、守るためです!!!」

 

 そして、一ミリのためらいもなく麻袋をガバッと脱いでポイッと放り捨て、髪留めの麻紐を解きながら元気な声で「所有権、放棄!」と叫んだ。

 

 

 

『総資産額・0ゼニー』

 

 

 

『魔力量・∞』

『魔力強度・サンド級』

 

 

 

 うひょおおおおおおお〜〜〜!!?

 

 魔力が、あふれてくる!

 それになにより!

 

 き、気持ち良ぃいいい〜〜〜〜!!

 

 私は、私を真下から見上げる多くの人々の視線をビンビンに感じて全身がギュンギュンし、「おい、ヌア!!!」というラトラの声や「ヌア様……!?」というコルネの声援を一身に浴びる。

 

「そんなブレスは、撃たせませんよぉ〜〜〜!!」

 

 今まさに発射されようとしていたドラゴンブレス。

 

 私は、無限の魔力による爆発的な推進力を使って一瞬で音速まで加速し、ドラゴンのアゴ下に入り込むと、全力のアッパーカットでドラゴンのアゴを跳ね上げた!

 

 ブレスを吐き出す瞬間に無理やり口を閉じさせられたドラゴンの口の中で、行き場を失ったブレスが暴発する。

 

「ギュアアアアアアアアアーーーーッッッ!!?」

 

 私は、ドガーーンと爆発して黒煙を吐くドラゴンの首元に抱きつくと、無限の魔力で強化された握力でドラゴンの肌に指をギチリと食い込ませ、

 

「そーーーーっ、れっっっ!!!」

 

 ドラゴンを、真上に向かって無理やり放り投げた。

 

 先ほどまでの自身の羽ばたきによる滞空とは違い、私の馬鹿力で強制的に高高度に放り投げられたドラゴンは、数秒間、姿勢の制御を失った。

 

 そしてその数秒の間に、私は天に向かって真っ直ぐに右手の人差し指を伸ばして、ドラゴンに狙いを定めた。

 

「先ほどは、遠くになると魔力が解けてしまっていたので〜!」

 

 私は銃弾などと同じく、魔力弾を()()()()させてみることにした。

 

 指先に集めた無限の魔力を、指先を中心にして、外から内に向かうようにぐるんぐるんと螺旋回転させる。

 

 これなら、塊をぶつけるだけよりは、魔力が解けにくいのではないだろうか。

 

 とはいえ、まだまだ回転の軸がぶれていて、安定はしていない。

 これも魔力強度を上げないと安定しないようだね。

 

「いっっ、けーーーー!!!」

 

 ひとまず、今できる最大限に螺旋回転させて、魔力弾を撃ち出す。

 

 外から内に巻き込むように回転させたことで中心部分が前へ前へと押し出される形になり、結果的に、ドリル状になった魔力弾がドラゴンめがけて突き進む。

 

 ようやく姿勢を立て直したドラゴンの腹に、私の魔力弾が突き刺さった。

 

 私の無限の魔力の尖った先端は、ドラゴンの腹をギャリギャリギャリギャリと抉り削ると、そのまま反対側まで突き抜けていく。

 

 そして、どんどん収束が甘くなって魔力弾の直径が20メートルを超えたあたりでドラゴンの肉体のほとんどが消し飛び、魔力弾の先端はさらに天高く昇っていって、雲を吹き飛ばして円形の穴を開けた。

 

 あ、この前より雲の穴が小さい。

 つまり、前よりは先端を細くまとめられてるってことかな。

 

 そんなことを考えていると、ドラゴンの魔石と、ドラゴンから取れた長いツノが私の頭の上から落ちてきた。

 

「ひええーーっ!?」

 

 私は即死級のトラップを必死でかわし、魔力で起こした風圧でそれらの落下速度を減衰させながら、町の中に優しく落下させたのであった。

 

 よし!

 町の皆さん、早い者勝ちで拾ってくださいね!!

 




ヌア姫「ここまで見てくれて、ありがとうございます〜〜〜!! とっても興奮しました! これからもいっぱい見てください〜〜!」

 評価、感想、お待ちしております〜!!
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