駄文注意。
設定終わってるけど文句言わないで。
「……どうしてこうなったんだ。」
私、ラインハルトは困惑していた。
それは先ほどのカールの行動に原因がある。
〜〜回想〜〜
カール『獣殿よ、退屈そうだな。』ヒョコ
『ああ、退屈だよ。だが今は女神の治世だ、そう暴れるわけにもいかない。』
カール『そんな獣殿にプレゼントだ、ありがたく受け取ってくれ。』
瞬間、ラインハルトの脳内に溢れる、存在した記憶──
同時に流れてくる、たった一人では到底受け止められないほどの情報量、そして力。
カール『それは過去存在した、第一から私までの神座そのもの。神座から引き抜いてきたから、神々の魂や那由多繰り返した私の魂もあるだろう。もちろん、あなたが憶えていない那由多の人生の記憶も、魂もある。総量で言えば、貴方の所持数は私を超えるだろう。渡した中には、聖遺物や永劫破壊もあるから上手く使ってくれ。じゃ、私はこれで失礼するよ。』
〜〜終了〜〜
「……本当にバカみたいだ。」
結果、受け取りには成功。
今の私は、この世界に似合わないくらい、強くなっている。
そもそもなぜ、カールはコレを私に渡したのだろうか。
少し考えてみる。
「……なるほど、カールは私にこの世界から出ていって欲しかったのか。それなら、この世界に不釣り合いな力を渡したのにも納得がいく。」
確かに、この平和な世に私のような危険思想を持つ暴君は不要である。
今はそんな考えは渇望と一緒に消えたが、私が危険であるのは事実。
そんな奴はこの世界には確かに要らないだろう。
まったく、それならそうと最初から言ってくれれば私は出ていったのに。
「別の世界に行くには……この空間に少し穴を開ければいいか。」
どうせすぐ治るし。
というわけで、私はとっとと座の世界から出ていった。
次にたどり着いた世界で今私が出来ることを確認しよう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
着いた。
この世界は、特に前の世界と変わらないな。
まぁいい、取り敢えず力の確認だ。
現世でやると目立つから、城の中でやろう。
いや、そもそも城はあるのか?イザークいなくなったのに。
その後しばらく、色々と試してみて分かったことがある。
箇条書きでまとめてみよう。
・渇望と呪いはない
・永劫破壊の位階は流出
・城は私の魂がある限り永久展開可能
・城が何でもかんでも無限化出来る
・軍勢の自由度が上昇
・魂の総数は不明
・聖遺物は他者の物含めて全て使用可能
・永劫破壊も同様
・流出の効果が変わった
……このくらいだろうか。
全部意味が分からないくらい強い。
私が一番驚いたのは、流出が自分の渇望で世界を塗り潰す力ではなく、世界の全てを知るための力になっていた事だった。
渇望が無くなったための代行措置みたいなものだろうか。
だが、流出をした世界で死んだ生物は私の軍勢になる所は変わっていなかった。
早速この世界に流出を試してみたところ、それが事実である事が証明された。
「……やる事が無くなった。」
適当に流出位階を発動したのが間違いだった。
私はこの世界でやる事がなくなってしまった。
どうしよう、また異世界に飛ぶか?飛ぶか。
そうと決まれば話は早い。早速世界に穴を開けて……
「この世界の滞在時間、僅か1時間程度か……」
……まぁ、別に思い入れもないしいいだろう。
それよりも、次に世界ではさっさと流出がしないように心がけよう。
次はどんな世界なんだろうか、私の知らない力とかあったりするのだろうか。
ああ、やはり、未知への好奇心は未だ収まることはない。
私に必要だったものは愛しても壊れないものではなく未知の世界だったのか。
なら、この力をくれたカールに感謝しなければいけない。
いつかあの世界に一瞬だけ戻ってカールに礼を言おう。
そんなことを考えながら、私は異世界への期待を胸に目を閉じた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
目を覚ました。
起き上がり、周りを見回す。
私の目には関係ないが、暗い。
地下、それも洞窟か。
周りに特に生物の反応はない。
それと地面には草が大量に生えている。
あ、そうだ。この世界に来て何か変わったことはあるのだろうか。
少し調べてみよう。
・「魔素」というものが私の力の中に増えている
・「スキル」というものがあるらしい
・私にはスキルという概念がないらしい
・魔素とスキルはどちらも私の魂に直接繋がっている力らしい
・魔素は常に増え続けているらしい
……こんなものか?
よく分からないが、力は試さないと始まらん。
だけど、どう発動すればいいのか分からん。
ここから、私の試行錯誤が始まった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この世界に来て30日程度。
やっと力の使い方が分かる機会が出来た。
なんとなく地面に生えている草を触ったら、
『「捕食者」を使用しますか?』
という言葉が聞こえてきたのだ。
取り敢えずYESと答えておくと、触っていた草が無くなった。
何が起きたのか分からなかったが、さっきの声に質問すれば何か分かるかもしれないと思い、「捕食者」という力について質問してみた。
『解。「捕食者」の主な能力は捕食・解析・胃袋・擬態・隔離の5つです。それぞれの能力の詳細の説明を求めますか?』
ちゃんと返事が返ってきた。
どうやら詳細も説明してくれるようなので、お願いしてみた。
『捕食……対象を捕食する。ただし、対象に意識が存在する場合、成功の確率は大幅に減少する。対象は、有機物・無機物に限らず、スキル・魔法にも及ぶ。』
『解析……捕食した対象を解析・研究する。作成可能アイテムを創造する。物質がそろっている場合、コピーを作成する事も可能である。術式の解析に成功すると、対象のスキル・魔法の習得が可能である。』
『胃袋……捕食対象を収納する。また、解析により作成された物質の保管も可能。胃袋に収納されると時間効果が及ばない。』
『擬態……捕食した対象を再現し、同等の能力を行使可能。ただし、情報の解析に成功した対象に限る。』
『隔離……解析の及ばない有害な効果を収納する。無害化を行い、魔力に還元する。』
本当に詳しく教えてくれた。
つまり、私は今「捕食者」を使い、捕食と胃袋の能力を使ったわけか。
で、この声はなんだ?
『解。「大賢者」の効果によるものです。世界に定着し、そのままでは返答できない「世界の言葉」にアクセスし、言葉を流用するのに30日掛かりました。』
なるほど。では、大賢者の出来ることを教えてくれ。
『解。「大賢者」の主な能力は思考加速・解析鑑定・並列演算・詠唱破棄・森羅万象の5つです。詳しい説明を求めますか?』
教えてくれるならお願いしよう。
『思考加速……通常の1000倍に知覚速度を上昇させる。』
『解析鑑定……対象の解析及び鑑定を行う。』
『並列演算……解析したい事象を思考と切り離して演算を行う。』
『詠唱破棄……魔法などを行使する際、呪文などによる詠唱を必要としない。』
『森羅万象……この世界の隠蔽されていない事象の全てを網羅する。』
ふーん、便利だな。
この世界は退屈しなさそうだ。
「じゃあ取り敢えず、力を効率化するところから始めよう。大賢者、今から私の言う通りに能力を組み替えてくれ。」
まず、「捕食者」の解析と「大賢者」の解析鑑定を統合。
次に、それを「大賢者」の並列演算とリンクしてくれ。
これで解析と鑑定が私の思考の邪魔をしなくなる。
そしたら、「捕食者」の胃袋を私の城とリンク。
これで、膨大な容量+物質の無限化が可能なわけだ。
この状態で、力を試してみよう。
手始めに、さっき捕食した草を鑑定だ。
『ヒポクテ草。薬草の一種で、回復薬などの原材料になる。』
成功したな。
そしてこれ全部、薬草なのか。
なら一応、全部貰っておこう。
この洞窟内を全て魔素で覆い、その状態で「捕食者」を発動。
洞窟に生えていた草が根こそぎ捕食出来ました。
……ん?なんか別の物質も捕食してるな。
『魔鉱石。武具などを作るのに重宝する。』
お、これは思わぬ収穫。
一旦は胃袋(城)で無限化だな。
ヒポクテ草は一部を残して全部回復薬にしておいてくれ。
終わったら報告頼む。
『解。所要時間は10時間と予測します。』
なら私は取り敢えず、洞窟内を歩くか。
もう収穫はないかもしれないが、一応な。
途中、地底湖があったので捕食した。
水全部なくなった。
なんか無機物という括りを操作出来るようになった。
何のことかよく分からなかったので取り敢えず先に進んでみた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「……とまぁ、これが私がこの世界に来てやった事だ。面白かったか?ヴェルドラ。」
ヴェルドラ「ああ、面白かった!それにしても、ラインハルトは滅茶苦茶だな。今まで話してくれたこと、大体は普通出来ないことばかりだぞ?」
「そこはまぁ、私だからな。この世界の常識は通用しない、私を縛るルールがない。それだけでここまで自由になれるのだ。」
私は今、地底湖の先にいた封印されているヴェルドラと談笑している。
ヴェルドラは300年近く封印されていてとても暇だったらしく、私が地底湖を抜けてここへ来たときにこの世界のことを教えてくれ、私のことも喋っていたらいつの間にか仲良くなっていた。
ヴェルドラ「というか、ラインハルトは異世界人なんだな。いない事はないんだが、少々珍しいな。」
「この世界にも、私みたいに異世界から来た人間がいるのか?」
ヴェルドラ「ああ。そいつらは異邦人だったり異世界人と呼ばれていたりする。ちなみに、私をここに封印したのも異世界から来た勇者だったりするのだぞ。」
ほぇー、勇者か。
私以外の人間にはまだ会ったことないが、いつか会ってみたいな。
ヴェルドラ「そいつは確か、自分のことを召喚者とか言ってたな。この世界の人に呼ばれてきた異世界人らしい。」
「何かのキッカケで来る場合じゃなく、呼び出される場合もあるのか。呼ばれた輩は何かと不便そうだな。」
そう考えると、私が自発的にこの世界に来たのは良かったのかもしれない。
でなかったら、誰かに召喚されてたかもしれないからな。
ヴェルドラ「それで、ラインハルトはこれからどうするのだ?この洞窟にずっといるわけじゃないんだろう?」
「そうだな。まず、この洞窟の外に出たい。その後は、私のやりたいようにするさ。」
この後の事は特に考えてなかったが、まず洞窟の外に出るのは決定事項だ。ここでは出来ることが限られてくるし。
外に出た後は、世界を見て回ろうか。
この世界にはまだ未知がたくさんありそうだからな。
ヴェルドラ「そうか……ならもうすぐお別れなのか。」
「ついてきたいなら着いてくれば良かろう。封印は解けないのか?」
ヴェルドラ「不可能だ。勇者と同等のユニークスキルを使えば或いはいけるかもしれんが、我のスキルは全て封印されている。」
ユニークスキル?何だそれは。
『解。ユニークスキルとは、その個人を象徴する世界で一つだけのスキルの事を指します。「捕食者」や私などがそれに該当します。』
そうなのか、なら封印を解けないか?
『解。肉体を伴っての脱出は不可能です。解析も同様の状況でないと出来ないため、こちらも同じく不可能です。意思体のみの脱出は1%、外部に依代を用意し、そこに移す場合は3%です。なお、このプロセスは「転生」に該当し、依代との相性が悪い場合、意識と記憶が消去されます。』
つまり、ほぼ不可能……。
「捕食者」での捕食による解析、は時間が掛かり過ぎるか……。
ヴェルドラ自体は、捕食でどうにかなる。
なら、封印を解除ではなく破壊するか。
その後、ゆっくり解析して自分の力にすればいい。
「なぁ、ヴェルドラ。外に出たいか?」
ヴェルドラ「勿論だ!ここにいても魔素は減る一方、話し相手もいなくてつまらん!出来ることなら、ラインハルトと一緒に外の世界を見てみたいが……」
「なら今から、封印を破壊する。その後は、共に外の世界へ行くとしよう。」
ヴェルドラ「出来るのか⁉︎物理ダメージは通らない、一部の破壊では即座に修復される代物だぞ!」
「大丈夫だ、だから少し下がっていろ。間違えて当たったら取り返しのつかないことになる。」
私はヴェルドラを少し後ろに下がらせ、詠唱を開始する。
もしかしたら「大賢者」の詠唱破棄が可能かもしれない。
後で試してみよう。
「我は終焉を望む者。死の極点を目指す者
唯一無二の終わりこそを求めるゆえに、
鋼の求道に曇りなし──幕引きの鉄拳
砕け散るがいい──
人世界・終焉変生
Miðgarðr Völsunga Saga」
誕生してコンマ1秒でも時間が経過していたら、何であろうと死という概念を与える幕引きの鉄拳。
私の腕から機械仕掛けの腕が露出し、黒いオーラを纏う。
私は勇者の封印という人世界の英雄譚に、幕引きを与えた。
書いた。
文章汚いし設定出鱈目だし……
すみません。