ゆずゆずゆゆ式   作:ツナマヨ

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今回クオリティが低いかもです
その内直すと思いますが今はご勘弁を……

それと、前回が長すぎただけで、本来は今回かそれよりも少し多めといった文量になると思います。
ぶっちゃけ、前回はどうしてもあのタイトルにしたかったがために、二千文字程足したのであの長さになっただけなので……知っていますか?今回と合わせて七千文字程書いたけど、アニメの中ではop入れて六分程しか経っていないことを……。
先が長過ぎて挫けそうな作者です。


足並み

 面倒な入学式も終わり、俺たちは教室へ向かっていた。

 

「みんな一緒のクラスでよかったね~」

 

 縁の言うとおり、俺たちは四人とも同じクラスになれた。それが分かったときは、掲示板の前で大騒ぎしてしまったゆず達を落ち着かせるのに苦労した。

 唯もあまり表には出さなかったが、嬉しかったのだろう。抱きついてきたゆず達を引き剥がすような事はせず、されるがままになっていた。

 入学式の開始を告げる放送が入らなかったら、いつまで続いていたかわからない。

 

「きっと、願掛けがよかったんだよ」

 

「そうかもな」

 

 まあ、クラス自体は願掛けする前から決まっているのであまり関係ないが、それをここで言うのは野暮だろう。

 

「それにしても、入学式長かったなー」

 

 うんうん、とみんなが一斉に頷く。縁なんて朝に見た、だるそうな歩き方になった。転んだことは忘れているんだろうな。

 

「疲れた~もう帰っていいかなー?」

 

「はや…」

 

 やる気のない縁の発言に、唯が呆れたようにツッコム。

 それにしても…。

 

「俺も同感、もう帰りたいな」

 

「まだ始まったばかりだよー二人とも」

 

 それは分かっているが、面倒なのは面倒なのだ。

 というより、眠たくなってきた。朝はそれほどだった気温も、日が昇るにつれ暖かくなり、今では昼寝に丁度いいくらいの気温だ。

 校庭の端に見えるベンチが俺を誘ってるような気がする。

 あそこで今眠れたら、どれだけ気持ちいいだろうか。

 

「帰っちゃう?」

 

「そうだな~」

 

「アホか」

 

 真面目だねぇ、唯は。

 

「けど、帰るのも面倒だ」

 

「あ、そっか。ゆずの家、学校から遠いもんね?」

 

 ゆずの言う通りこの高校から俺の家は遠く、一時自転車で通うことも考えたのだが、ゆず達と一緒に登校したいがために断念した。

 

「家まで一瞬で帰れたらいいのにな。それこそ魔法みたいに」

 

「じゃあ…たとえば目をギューッとつむってー」

 

 そう言って本当にギューッとつむるところが縁らしい。

 

「パッ!て開けたら…、目の前に玄関がぁ……みたいな能力ないかなあ?」

 

「ないな」

 

「はいっ! それ私も欲しいです!」

 

「もうちょっと使い勝手のいいやつがいいな」

 

 俺たちの中で唯一、好意的な意見のゆずに縁が駆け寄ろうとし、待ち構えていたゆずと二人して動きを止めた。

 

「……」

 

 ゆずと縁は唯のリアクションを待っていたのだろう。それは唯にもわかっているはずだが、二人をじっと見た後、ふいっ、と顔を背け何も言わずに歩き出してしまった。

 

「ええ~唯ちゃん夢ないよ~宝くじ当たったらいいなぁとか思ったりしないのー?」

 

「あれは夢を買ってるとか言うよね」

 

 ゆずの一言に唯が立ち止まりこちらに振り返った。

 

「ちがうだろ、お金がほしいからだよ」

 

 ま、マジのトーンだ…。

 いつになく真剣な唯の表情に比べて、俺たちは三人ともげんなりとした表情になっていた。きっと三人とも同じようなことを考えているだろう、すなわち、また唯(ちゃん)がお金のことで熱くなってる……と。

 そんな俺たちを置いてけぼりに、唯の熱弁はまだ続いていた。

 

「一生遊んで暮らせる様なお金が…ほしいからだろ!!」

 

 分かる。わかるよ唯さん。俺もどっちかって言うと唯が言ったように、大金が欲しいと思いながら宝くじを買う口だ。けどそれは学校の廊下、ましてや入学式の日に大声で言うようなことじゃあないと思う。

 

「ふぅ……」

 

 言いたいことを言って、すっきりしたのか一息つくと歩き出してしまった。

 

「け、けど宝くじとかくじ引きって、当たれって思いながら買うと当たらないよな~」

 

 微妙な雰囲気をどうにしたかったのだが大丈夫だろうか?語尾とか震えてないよな?

 

「あっ!それわかる!商店街の福引とか、欲しいやつがあっても全然当たらないよねぇ」

 

 さすがは幼馴染、すかさずゆずが話しに乗ってきた。

 

「私、この前当たりました~」

 

「「うっそぉ!?」」

 

「あー縁は昔から運がいいからなぁ」

 

 えへへと笑う縁の頭に唯が手を乗せた。

 相変わらずの仲の良さに、微笑ましい気持ちになる。

 仲の良い俺たちだが、縁と唯には俺たちと唯たちとの繋がりより深いものを感じる。

……縁に言わせれば俺とゆずも同じようなものらしいのだが。

 きっと、縁と唯は小学生の頃からの幼馴染だからで、俺とゆずは産まれた時からの付き合いだからだろう。

 いくら仲が良くても、距離感の違いはある。唯と縁の輪は重なっていて、俺たちと唯たちの輪は数ミリ程ズレている。

 普段は気にもしない程度の差異。

 実質、普段は俺もゆずも縁も唯も全く気にしていない。

 けれども、ちょっとしたことで、その本の数ミリ程のズレが引っかかる事もあるだろう。

 もしもその時が来たらどうなるのか。

 そんなことを考え、すぐに出た答えに苦笑した。

 

「どうしたの?ゆず?」

 

 足を止めた俺に気がついたゆずが、振り返って何事かを問う。

 ゆずにつられて唯たちもこちらを振り向いた。

 

「これからもよろしく」

 

 そう言って笑いかけた。

 なんだかんだでゆず達と何時でも一緒にいるんだろう。

 一人が転んでもみんなで助けて、また足並み揃えて歩き出す。

 

 それでいてみんなで笑い合う。

 そんな未来しか思い浮かばなかった。




私の中で縁は運が良さそうなイメージがあります。

今日の柱
野々原ゆずこ・ノノハラユズコ
欲しい魔法・回復魔法

日向縁・ヒナタユカリ
欲しい魔法・瞬間移動

櫟井唯・イチイユイ
欲しい魔法・時間を止める

瀬川柚彦・セガワユズヒコ
欲しい魔法・身体強化
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