軌跡を照らす烈日   作:[ゆーや]

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奇跡シリーズは知識があやふやなのでおかしい所があるかもしれまさん。


救世主、あるいは唯の旅人

 

 ——ふと、体に熱を感じて目を開ける。

 そうして目に飛び込んでくる光景が想像と違うものだった時、皆や相棒ならどういう反応をするだろうか。

 

「おや?ここは…何処かな?」

 

 ただ、気が付くと先程までとは別の場所にいた……というのは、僕にとってはそれほど驚く事じゃない。

 とはいえ、全く見覚えのない場所であれば流石に話は別だ。

 周りを見渡しても見たことのない木々が生い茂るばかりで記憶にある場所どころか、見覚えのある物すら存在しないのだ。

 あまり詳しい知識があるとは言えないかもしれないが、オンパロスという世界を長い間見続けてきたのだからそれくらいはわかった。

 

「この木、それにほかの植物や生き物も見た事無いものばかりだ。もしかしてまた聖杯戦争のように別の世界に来てしまったのかな?」

 

 思い出すのは少し前に聖杯戦争のマスターとして二相楽園に呼び出された事。

 願力と記憶を元に相棒の関係者から選ばれ、願力で出来た体を得てオンパロスの外に降り立った事は忘れることは無いだろう。

 というよりも、僕の記憶ではキャストリスさんやボリュシアさんと一緒に永遠の1ページで二相楽園の事を皆に話していたのが直近の記憶だ。

 

「もしこれが聖杯戦争だったら、色々と知識が配られているはずだけど…。うーん、これはどうなんだ?」

 

 かつての経験を元に頭を捻ると、それらは直ぐにわかった。

 ゼムリア大陸、空の女神、カルバード共和国、エレボニア帝国、七曜石、セピス、魔獣、ミラ…様々な情報が浮かんでくるが、それと同時に違和感も感じる。

 

「これは…聖杯戦争の時と少し知識が違う?それに肝心の聖杯戦争やそれに類する儀式のことなんかも情報にない。仕方ない、とりあえず人のいる所を目指そうかな」

 

 幸いにも人里から近いようで、少し周りを探索すれば人の痕跡は発見出来た。

 お世辞にも整備されてるとは言えないが、見つけた橋や踏みしめられた道を見る限り決して人が立ち入らないような土地では無いのだろう。

 ただ───それにしてはおそらく魔獣と言われているであろう生物が当たり前のように道の真ん中や傍にいるのを考えると、主要な通路という訳でも無さそうだが。

 

「魔獣か……。知識が正しいのなら、倒せばセピスというものを落としてそれが換金出来るはずだ。無一文だし、安全の為にもなる。倒しながら進もう」

 

 右手にヘリオスを出現させて一振。

 ヘリオスや体の調子が悪くないことを確認したら、魔獣にむけて踏み込み袈裟斬りにヘリオスを振るう。

 そのまま周囲にいた数体を切り伏せ、周囲にもういないことを確認した後、足元に落ちている結晶を拾う。

七色あるそれぞれの結晶や、色が混じった少し大きな塊、これがセピスというものだろう。

 どのくらいの金額に替えれるのかはわからないけれど、無駄になるということは無いはずだ、魔獣もそこまで強いものでも無いし、見かけたなら積極的に狩っていったほうがいいだろう。

 

 

 ▼△▼△▼△

 

 

 そうして道沿いに進んでたどり着いた村は、エリュシオンを思い起こすような小さな村だった。

 のどかな光景を懐かしく思いつつ、村の事を聞くために近くにいた老人に話しかける。

 確か、持っている知識によればセピスは基本的にオーブメント工房という所で利用しているらしいし、馴染みの無いものは人に聞くのが一番だ。

 

「こんにちは、すこし話を聞いてもいいかな?」

 

「おやおや、見ない顔だねぇ。こんな村にお客さんが来るなんて珍しい。なにか用事でもあるのかい?」

 

「いや、旅の途中でたまたま立ち寄らせて貰ったんだ。けれど路銀が尽きてしまってね、セピスを換金してくれる所があれば教えて貰えないかな?」

 

「旅人さんだったのかい。そうだねぇ、この道を進んでいけば左手側に色々なものを扱ってる店があるから、そこなら換金してくれるはずじゃよ」

 

「そうか、ありがとう。早速その店に行ってみるよ」

 

「そうかそうか。折角来たんじゃ、ゆっくりしていくといい」

 

 

 そうしてたどり着いた店で持っている全てのセピスをミラへと換金し終えたら、次は情報収集の為に色々と聞いて回ることにした。

 なにせ土地の知識はあれど、今いる場所がどこなのかすら分かっていない、今後の事を考えるにしても情報は必要だった。

 

 

「この村の場所?カルバードの東の方だよ。イーディスとアルタイル市の真ん中辺りくらいかな。地図見るかい?」

 

 

「ここ最近おかしな事が起きていないかだって?いや、最近は帝国とリベールの戦争が終結した事で持ち切りだからね。こんな村だし、そのくらいの情報しか入ってこないよ」

 

 

「村の近くでも特に変わったことも無いかな。強いていえば旅の人が訪れたことかな、ハハハ」

 

 

 まあ、その内容はあまり有益とは言えないものだった。

 いや、正確には村の場所やその他の色々な事は聞けたけど、何故自分がここにいるのか、それについては関係ありそうな事は一切わからなかった。

 これをどう捉えるかについては色々な考えが浮かぶが、一旦は急いで何かやらなければならない事は無いと捉えることにした。

 そうなれば今後をどうするかだが、折角別の世界に来たんだから旅してこの世界を色々見て回りたいな。

 世界を回ればこうしてこの世界に来た理由も分かるかもしれないし、何よりオンパロスの皆にいい土産話ができる。

 

「そうと決まれば善は急げだ。とりあえずは首都のイーディスを目指して出発しよう!」

 

 

 

「————まるで、まだ見ぬ世界を開拓するナナシビトになったみたいだ」

 

 

 

 

 

 




ファイノンに知識があるの理由は特に考えてないです、強いていえば世界と相性がいいから自動インストールされた?

そして軽く軌跡の復習してたらCもそうだけど残滓に笑ってしまった。
黒衣の仮面、瞬間移動、複数で襲ってくる…うーん見たことがある。
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