【学マス×チェンソーマン】「プロデューサーの〇〇に触らせろぉぉ!」補習組のエリート咲季、胸のエンジンを爆発させてトップアイドル(とご褒美)を目指す 作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった
ガガガガガガガッ!! ブシュウゥゥッ!!
永遠の悪質ブロガーの胎内で巻き起こる、肉と鉄の不協和音。
それは数分や数時間の出来事ではなかった。
丸一日が経過し、二日目が過ぎ、そして三日目の朝を迎えてもなお、咲季のチェンソー音と高笑いは途切れることなく体内に轟き続けていた。
「あはははははっ! どうしたのよ悪魔ぁっ! まだ三日目よ!? 私の毎日のストイックな自主練に比べたら、こんなのただの準備運動みたいなものじゃない!!」
血みどろになりながらチェンソーを振り回す咲季の表情は、完全に正気の領域を踏み外している。
酸の雨で全身の皮膚が焼け焦げては、噴き出す悪魔の血を飲み干して一瞬で再生する。
激痛に叫び、欲望を狂叫し、ひたすら刃を回転させ続ける咲季。
その姿は、悪魔すらも恐怖する真の怪物そのものだった。
『やめ……やめてくれぇぇぇっ!! 痛い! 痛い痛い痛い痛いッ!!』
悪魔の叫び声は、すでに最初のような威厳を完全に失い、ただの情けない命乞いへと変わり果てていた。
『もう嫌だ! 頼むから死んでくれ! なぜ死なない!? なぜ折れないんだ貴様はぁぁぁっ!!』
「折れるわけないでしょぉぉぉっ! 私にはプロデューサー君の身体に触るという! 絶対的な『1番』の目標があるのよぉぉっ!!」
ガガガッ!! と咲季は悪魔の巨大な神経節へとチェンソーを深々と突き立てた。
「私を喰おうとしたことを! 胃袋の中で後悔しながら! 降伏の白旗をあげなさいぁぁぁっ!!」
『参った! 参りましたぁぁぁっ! 降参だ! 我の負けだ!!』
ついに耐えかねた永遠の悪質ブロガーが、悲鳴を上げながら絶叫した。
『心臓を! 我のコア(心臓データ)を差し出す! だから頼む、これ以上切り刻むのはやめてくれぇぇぇっ! 自殺させてくれぇぇぇっ!!』
悪魔の肉塊が自ら裂け、その最奥から脈動する禍々しいコアが咲季の眼前に露出した。
悪魔自身が、この永遠に続く激痛の地獄から逃れるために、自ら命を絶つ選択をしたのだ。
「ふんっ! 最初からそうしていればよかったのよ!」
咲季は渾身の力でチェンソーを振り上げ、露出したコアへと一撃を叩き込んだ。
ドカンッ!!
巨大な炸裂音とともに、三日間にわたって二人を閉じ込めていた時空の歪みが、ガラスのように脆く粉々に砕け散った。
パリンッ……! と空間が弾け飛ぶ甲高い音が廊下に響き渡った。
次の瞬間、初星学園本館8階の暗闇を覆っていた重苦しいノイズと歪みが一瞬で消え去る。
窓の外からは柔らかな日の光が差し込み、止まっていた時計の針がカチリと音を立てて再び動き始めた。
悪魔の肉塊は脱殻のように急速に乾燥し、サラサラとした灰となって廊下に崩れ落ちていく。
その灰の山の頂点から、血と脂に塗れ、チェンソーの光刃を消滅させた咲季がフラフラと姿を現した。
「はぁ……はぁ……! 勝った……勝ったわよ……!」
全身の制服は原型を留めないほどズタズタになり、皮膚の至るところに痛々しい火傷と切り傷が残っている。
しかし、その瞳には勝利の歓喜と、何よりも「これでご褒美が手に入る」という狂気的な達成感がみなぎっていた。
「さ、咲季ちゃん……! 本当に倒しちゃったの……!?」
ことねが恐る恐る近寄り、信じられないといった様子で口を大きく開けて固まっている。
「信じられない……。3日間も絶え間なく自分の身を削りながらチェンソーを回し続けるなんて……正気の沙汰じゃないわ」
手毬も深々と息を吐き出し、木刀を収めながら呆れ果てたように咲季を見つめた。
「あんなの……悪魔よりも悪魔じゃない……」
「ふふ……ふはははっ! 見たかしら手毬、ことね!」
咲季は血塗れの顔でニカッと不敵な笑みを浮かべ、胸を張った。
「これが私のストイックさよ! プロデューサー君の身体に触るためなら、悪魔の胃袋の中で3日間暴れ回ることなんて朝飯前なんだから!」
「絶対に真似したくないストイックさだよぉぉぉっ!」
ことねが頭を抱えて叫ぶ中、廊下の奥からカツカツと優雅な靴音が近づいてきた。
現れたのは、一切の乱れもない完璧な身だしなみを整えた上級生(※マキマ枠)だった。
「見事なパフォーマンスだったわ、咲季。空間を支配する悪魔を、その圧倒的な執念と肉体で叩き潰すなんて」
上級生は咲季の前に立つと、汚れることも気にせず咲季の頭を優しく撫でた。
「あなたこそ、初星学園が誇る最高の『1番』のアイドルにふさわしいわ」
「あ……上級生……! ということは……約束の……!」
咲季の目が怪しくギラリと光る。
「ええ。この悪魔討伐の功績を称えて、近いうちに新人歓迎の『特別飲み会(※ジュースパーティー)』を開催しましょう」
上級生は微笑みながら、決定的な一言を付け加えた。
「そこにはもちろん、回復したプロデューサー君も参加するわ。あなたの望む『ご褒美』のチャンスも、そこで存分に狙うといいわ」
「うおおぉぉぉぉっ!! やったわぁぁぁっ!!」
咲季は両拳を空へと突き上げ、咆哮した。
「プロデューサー君の身体は私のものよーっ!!」
絶叫の末、疲労と出血が限界に達した咲季は、そのまま満足気な笑顔を浮かべながら豪快に床へ倒れ込み、爆睡し始めた。
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