【学マス×チェンソーマン】「プロデューサーの〇〇に触らせろぉぉ!」補習組のエリート咲季、胸のエンジンを爆発させてトップアイドル(とご褒美)を目指す 作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった
「かぁーーーっ! 勝利のジュースは最高に体に染み渡るわね!!」
賑やかな居酒屋風の座敷で、咲季は大盛りのジョッキに入ったオレンジジュースを豪快に煽った。
永遠の悪質ブロガー討伐から数日。学園の指示により、傷の癒えた候補生たちを集めた「新人歓迎飲み会(※ジュース会)」が開催されていた。
テーブルの上には唐揚げやポテトフライ、焼き鳥が所狭しと並べられ、賑やかな熱気に包まれている。
咲季の隣には、すっかり顔色の良くなったプロデューサーが座っていた。
「咲季、そんなに急いで飲んだら喉に詰まらせるぞ。……それと、怪我はもう本当に大丈夫なのか?」
プロデューサーが心配そうに覗き込んでくると、咲季は満面の笑みでバシバシと自分の胸を叩いた。
「へっちゃらよ! 私のストイックな回復力を舐めないで! それよりプロデューサー君、忘れてないでしょうね……?」
咲季は身を乗り出し、ギラギラとした肉食獣のような瞳でプロデューサーの顔を覗き込んだ。
「あの悪魔を倒したら……プロデューサー君の体に触らせてもらえるっていう『ご褒美』のお約束!」
「うぐっ……あ、ああ、約束だからな。でも、ここは人が大勢いるし、後で――」
「だーめ! 今すぐ! 今すぐ触りたいの! 3日間も胃袋の中でプロデューサー君の腕筋や胸筋のことだけを考えて耐え抜いたんだから!!」
咲季がプロデューサーの手首をガシッと掴み、自分の頬やすりすりと押し付けようとしたその時である。
「ちょっと咲季、プロデューサーを困らせるんじゃないわよ」
向かいの席から、呆れたような声が飛んできた。
そこには、ジュースをちびちびと飲みながら刺身をつまんでいる手毬と、すでに何杯目かの特大パフェを完食しかけていることねの姿があった。
「手毬! あなただってプロデューサー君と二人でトレーニングする約束取り付けてたじゃない! 邪魔しないでよ!」
「私はま当なトレーニングの話をしているの。あなたみたいに変態的な触り方をしようとしてるわけじゃないわ」
手毬が冷ややかな視線を向けると、ことねも口元に生クリームをつけたまま頷いた。
「そうだよ咲季ちゃん! 飲み会の席でプロデューサー触るなんて、アイドルとしてコンプライアンス的にどうなの!?」
「うるさいわねぇ! 1番の成果を出した人が1番のご褒美をもらう! これが勝負の鉄則でしょ!!」
ドタバタと騒ぎ立てる咲季たちの席に、ジョッキを片手に持った先輩アイドル(※姫野枠)が「あはは!」と陽気な声を上げながら乱入してきた。
「いいじゃなーい、若くて情熱的で! 咲季ちゃんのそういうストイックな煩悩、お姉さん嫌いじゃないよ〜?」
「先輩……! もうかなりジョッキ空けてますけど、大丈夫ですか?」
プロデューサーが心配そうに声をかけるが、先輩アイドルはすでに顔を真っ赤にして、へらへらと笑いながらプロデューサーの肩にドカンと抱きついた。
「へーきへーき! 今日は無事に悪魔を退治できたおめでた〜い日なんだから! 飲まなきゃ損でしょ〜!」
「ちょっと! 先輩! プロデューサー君に抱きつかないでください! そこは私のポジショニングです!!」
咲季が目を釣り上げて怒鳴り散らすが、泥酔した先輩はどこ吹く風で、今度は咲季の首に腕を回してきた。
「はいはい、咲季ちゃんもおいで〜! 咲季ちゃんはほんっとうに凄かったよ〜! 悪魔を3日間も切り刻むなんてさ、度胸ありすぎ!」
先輩は咲季の頭をガシガシと雑になで回すと、ニヤッと淫靡で怪しげな笑みを浮かべた。
「ねぇ咲季ちゃん……悪魔を倒したら『ご褒美』がもらえるって言ってたよね〜?」
「え!? ええ、そうよ! プロデューサー君の身体に触る権利を獲得したの!」
咲季が胸を張ると、先輩はクスクスと喉を鳴らして笑い、咲季の耳元へと顔を近づけた。
「ふふ〜ん……じゃあさ、私からも特別な『ご褒美』あげよっか?」
「先輩から……? 一体何よ?」
先輩は真っ赤な顔で咲季の瞳をじっと見つめると、指を一本立てて不敵に囁いた。
「私と……キス、してみちゃう〜?」
座敷全体が一瞬で静まり返った。
ポテトを口に運ぼうとしていたことねの手が止まり、お茶を飲んでいた手毬がブッと吹いて激しく咳き込む。
「な、ななな……なんですってぇぇぇっ!?」
咲季は目を丸くし、自分の唇を手で覆いながら後ずさりした。
「キ、キス……!? 私のファーストキスを……先輩と!?」
「そうそう〜! アイドル界の先輩からの、愛のこもったファーストキスだよ〜? 咲季ちゃんが希望するなら、今ここでしてあげてもいいけど〜?」
「……っ! 私の唇は、プロデューサー君のものなのに……!」
咲季は葛藤するようにプロデューサーの顔と、目の前の先輩の赤い唇を交互に見つめた。
「でも……プロデューサー君に触る前に、キスという未知の領域を経験しておくのも……ストイックなアイドルとしての『成長』につながるんじゃ……!?」
「つながらないわよバカ咲季!!」
手毬が速攻でツッコミを入れ、ことねも「絶対ダメだよぉぉっ!」と叫んで咲季の背中を引っ張る。
だが、泥酔した先輩の怪しい誘惑と、咲季の暴走しかけた好奇心によって、飲み会の空気はカオスな泥沼へと急降下していった。
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