「ほう、なるほど歩夢ちゃんたちは東京から寝台特急「さくら」に乗って長崎へ行ったんだね。」
と、高山は歩夢と四季に言った。
「ええ、私たちは夕方に出発して翌朝に長崎へ来たんだから。」
「ほう、行きは寝台特急「さくら」に乗ってきたのか。」
「ええ。」
「グラバー園に行ったら、その男が死んでいたのか。」
「ええ。」
「死因は、恐らく刃物による出血死だ。」
と、高山は南に言った。
「なるほど。」
「それで、セラスと麻府は怪しい人は見なかったかな?。」
「でも、知らないわ。」
「さぁ。」
「そうか、見てないのか?。」
と、高山は言う。
「ええ。」
「主任、この状況からにすると誰かにもみ合ってナイフで殺害した可能性があるな。」
「ほう、なるほどね。」
「長崎県警の話だと、死因はナイフによる出血死だそうです。」
と、高山は言った。
「それで、何かわかりましたか。」
「ああ、長崎県警から情報によると思案橋で酒を飲んだ後にオランダ坂へ行って、犯人はナイフで刺して眼鏡橋で死亡したと判明した。」
「という事は、死因は刺殺ってことですか?。」
「ええ。」
「思案橋って事は、長崎の繁華街か。」
「その通りです。」
「主任、さっそく思案橋へ行ってみます。」
早速、高山は思案橋へ向かった。
思案橋は、「行こか戻ろか」と大いに思案した長崎随一の繁華街で花街である丸山に近い思案橋は、当時から地元客や諸国を往き来する人達の利用が多くありました。そのため、土橋から木の橋へ、木の橋から屋根のついた木廊橋へ姿を変え、また元の木橋に戻ったりと幾度となく変転を重ねてきました。行けば散財してしまう花街へ「行こうか戻ろうか・・・」と多くの人が思案したということが、この橋の名の由来と言われています。現在は川が埋め立てられ整備された道路わきに、欄干の跡を残すのみとなった思案橋ですが、今でも多くの人で賑わいを見せる長崎を代表する歓楽街となっている。
「ああ、その男ですか?。」
「ええ。」
「その男なら一昨日来ていましたわよ。丁度20時頃だったかな?。」
「あのー、どんなこと話していたか覚えていなかったでしょうか。」
「そうだな、若い男と一緒に話していたな。」
「あのー、どんな人だったか覚えていなかったかな?。」
と、高山は言った。
「年齢からにすると20台前後って感じ立ったな。」
「ほう、なるほど。」
その男が犯人なのか?。高山はすぐに所轄の長崎署へ向かった。
「何、20台前後の男が思案橋のバーで会っていたって。」
「ええ、20台前後の男だそうです。」
「なるほど、2つの殺人の事で調べる必要があるな。」
「ええ。」
やはり、この男が犯人なのか?
南と高山は謎を解くことができるのだろうか?