「フハハハ! 見よ貴様ら! これぞ我がファラオの審美眼と、天才クリエイター陣の血と汗とインクの結晶なるぞッ!」
カルデアの地下・極秘裏に三度再建された第3秘密原稿部屋。
オジマンディアスが眩いばかりのスマートフォン画面をドオンとテーブルに叩きつけた!
画面に映し出されていたのは、大手デジタル同人作品ダウンロード販売サイト(※DLサ◯ト)のリアルタイム売上ランキング画面!
そこには、なんと「デイリー1位」「週間1位」「総合1位」の独占を示す黄金の王冠マークが燦然と輝いていたのである!
今回彼らが世界に向けて解禁した禁断の新刊――
それは、これまでの実地調査(※胃袋特異点での大暴れ)をもとに書き上げた、超巨大合同誌**『サーヴァント体内ダンジョン&超次元バトル極限大全』**!!
* **第一章:** 『マルタさんの聖なる胃袋に広がる超次元サッカー場〜鉄拳とイナズマのキックオフ〜』
* **第二章:** 『清姫さんの愛の激重胃袋バトルアリーナ〜激突!激辛キムチと執念の業火〜』
* **第三章:** 『謎のヒロインXさんのドカ食い胃袋無限生体城〜鬼の籠手とスプラブキで切り開く無限城〜』
「ヒッヒッヒ! 見てくださいよこのダウンロード数のカウンター! 単位が千から万へ、万から億へと凄まじい勢いで爆上がりしていますよーッ! コメント欄も『体内サッカーがカオスすぎる』『清姫のバトルアリーナで腹筋崩壊した』『著作権とコンプラの境界線を全速力で突っ走る伝説の神作』と大絶賛の嵐ですーッ!」
メフィストフェレスがハサミをシャキシャキと高速回転させながら、狂喜乱舞の高笑いを上げる!
「アタイの浮世絵風カラー表紙も大評判だよ! マルタさんの聖拳ダイブと清姫さんの龍神演武、そしてヒロインXの鬼の籠手をあしらった豪華三つ折りイラストに、世界中のオタクが投げ銭(ギフティング)を送りまくってるからねぇッ!」
葛飾北斎が筆を振り回し、喜びの舞を踊る!
「フン……くだらん、実にくだらんぞ。僕のシナリオの文学的価値が評価されたのは当然だが……まさかここまで売れるとはな。これで僕の締め切り逃亡用スイス高飛び資金も完璧に確保されたというわけだ」
アンデルセンが毒づきながらも、ニヤニヤと口元を緩ませてダウンロード数字の伸びを注視していた。
そう、彼らは前回の反省文とマシュからのお説教を完全にスルーし、あらかじめ制作していた原稿を「電子書籍ダウンロード販売」という禁断の手法で世界中に一斉配信していたのである!
「フハハハハ! 売り上げはうなぎ登り! これぞ真のピラミッド・経済効果! カルデアの予算など超える莫大な印税が我らの手に――」
ゴォォォォォォォォォォンッッッ!!!!!!
部屋の鋼鉄製防音扉が、跡形もなくドロドロのマグマと聖なる衝撃波、そして青い暗黒オーラによって粉砕飛散した!
「「「「ひぃぃぃぃぃぃっ!?!?!?」」」」
崩れ去った煙の奥から姿を現したのは――
髪の毛を文字通り「怒髪天」へと逆立て、背後に般若と巨大な龍神の業火を背負った**清姫**!
愛用のタペストリーを固く握り締め、両拳から音速を超えた聖なる衝撃波(※音速ストレートの準備音)をボキボキと鳴らす**マルタ**!
そして、両手に宝具『無明勝利の剣』を漆黒に輝かせ、目が一切笑っていない**謎のヒロインX**!
三人の背後に渦巻く圧迫感は、もはや人類悪(ビースト)をも凌駕するほどの絶大な殺意であった!
「……あらあら。わたくしたちの体内のプライベートな構造を、許可なく『電子書籍』として世界中に有料配信なさっていたのですね……夫(マスター)の制止も聞かずに……♡」
清姫の笑みが深まれば深まるほど、部屋の温度が数千度へと跳ね上がる!
「主よ、罪深き者たちに今一度の救済(物理)をお与えください……! 私の胃袋を『サッカー場』呼ばわりした挙句、世界中のユーザーにダウンロードさせるなど……万死に値するわよッ!!」
マルタの踏み込み一発で、地下のコンクリート床がクモの巣状に砕け散る!
「セイバー絶対許さないマンの私が……まさか『ドカ食い胃袋無限城』として全国のオタクの格好のネタにされるとは……! 著作権と乙女の尊厳の害虫ども、ここで一塵の灰にしてあげます!!」
ヒロインXの剣から放出される暗黒の光線が、天井を消し去っていく!
「「「「ぎゃあぁぁぁぁぁぁっ!??! 著作権者(当事者)にバレたーーーーーッ!??!」」」」
オジマンディアス、メフィスト、北斎、アンデルセンの4人は一瞬で地面に土下座&正座!
「ま、待て! 売り上げの半分はカルデアの運営費に還元する予定で――」
「**問答無用ですッ!!**」
ドバァァァァァンッッッ!!!!
清姫の業火とマルタの音速ストレート、そしてヒロインXの連続斬撃が炸裂!
デジタル販売サイトのアカウントは即座に永久削除(BAN)され、これまで稼ぎ出した巨額の売り上げ口座もろとも全額没収・カルデア被害弁償基金へと強制送還されたのだった!
【カルデア・メイン司令室】
「……ふぅ。作家陣の皆さん、またしても正座と反省文1万枚の刑になって大惨事だったね……」
藤丸立香が苦笑いしながら、おでこに冷えピタを貼ったオジマンディアスたちを遠目に見やる。
だが、安らぎの時間は一瞬すら与えられなかった。
ビビビビビビビッ! 警報! 警報!
メインモニターが突然、猛烈な赤と黒のノイズによってジャックされる!
画面に映し出されたのは、地球の衛星軌道上に集結した数万隻を超える漆黒の超巨大宇宙戦艦群!
そして、その中央艦の玉座に鎮座していたのは――
黄金の豪華絢爛な甲冑を纏い、頭部から眩いばかりの光(※毛根の輝き)を放つ、ネオマルハーゲ帝国の最高権力者――**ツルツルリーナ6世**!
『ハッハッハッハ! 愚かなる地球人ども、そして毛深きハジケリストどもよッ!』
ツルツルリーナ6世の威厳に満ちた(だが極めて謎めいた)声が司令室全体を揺るがす!
『我がネオマルハーゲ帝国はこれより、地球上のすべての毛髪、萌えアニメのフワフワ髪、そしてサーヴァントたちの毛根を狩り尽くす「全宇宙ツルツル化作戦」を開始する! 抵抗する者は、我が帝国の誇る「ツルツル真拳」の露と消えるがいいッ!』
「な、なんだってーーーーーっ!? 全人類ツルツル化作戦だとーーーーーっ!?!?」
立香とビュティの叫びが響き渡る!
だが、モニターに映るツルツルリーナ6世の姿を見たボーボボが、突如として激しく目を見開いた!
「な……なにッ!? あのツルツルリーナ6世の正体は……まさか……あいつなのかーーーーーっ!?」
「ええっ!? ボブ、ツルツルリーナ6世の正体を知ってるの!? 一体誰なの!?」
ビュティが身を乗り出して問いかける!
しかし、ボーボボはサングラスを震わせ、口を固く閉ざしたまま冷や汗を流すのみ……!
正体は一体誰なのか、その真目的は何なのか、一切が謎のベールに包まれたまま――
ネオマルハーゲ帝国の巨大戦艦から放たれた「毛刈りビーム」が、地球とカルデアに向けて一斉に照射された!!
絶体絶命の毛刈り危機のなか、物語は怒濤の最終決戦・後半へと続いていく!
ドドド級の閃光とともに地球とカルデアを潰しにかかったネオマルハーゲ帝国の「全宇宙ツルツル化・毛刈りビーム」!
しかし――
**プスン……プロプロプロ……シューーーーー……。**
「……ん?」
何も起きない。
地球の緑も、カルデアの屋根も、立香のフサフサな髪の毛も、何一つ変わらない。
『む……? おい技術部! なぜビームが出んのだ!?』
モニターの向こうでツルツルリーナ6世が慌てて側近を小突き回している。
『へ、陛下! 主電源のコードが、先ほど胃袋特異点から漏れ出た激辛キムチとインクと鼻毛の謎エネルギーによってショートしております!』
「「「不発じゃねえかーーーーーっ!?!?!?」」」
ビュティの叫びが響き渡る中、藤丸立香は即座に指を突き出した!
「今がチャンスだ! 敵がモタモタしてる間に、敵本陣へ直接レイシフトッ!!」
「承知いたしました! 敵旗艦の座標へ緊急ミクロ・次元レイシフト発注ですッ!」
正座でお説教中だったマシュも即座に端末を操作!
シュピーン!!
眩い光とともに、カルデアイレブンならびに取り巻き一同は次元の狭間へと飛び込んだ!
【ネオマルハーゲ帝国・核心部(魔空空間)】
光が収まり、立香たちが降り立ったのは――
「「「ええーーーーーっ!?!? 胃袋の中じゃなくて、本物の怪しい『魔空空間』に来ちゃったーーーーーっ!?!?」」」
ビュティとヘッポコ丸の絶叫が、赤と黒の歪んだ高次元空間にこだまさせた!
そこはプロテアやヒロインXの胃袋のような生体ダンジョンではなく、空間そのものがグニャグニャと捩れ、物理法則が崩壊した本物の悪夢の領域!
「フハハハ! 愚か者どもめ! 我が魔空空間に足を踏み入れ――」
「はいはい魔空空間ね! 上下が反転したら足裏に気合い入れれば平気! 重力が狂ったらトコロテン置けばクッション! 胃袋スタジアムと無限城で散々やったパターンだッ!!」
「「「慣れすぎてて難なく突破してるーーーーーっ!??!」」」
プロテアの胃袋サッカーと、ヒロインXの胃袋無限城という地獄のカオス空間を二度も潜り抜けてきたカルデア御一行。もはや怪奇空間のギミックごとき、朝飯前の散歩コースであった!
「お、おのれぇ……! ならばこれでどうだッ! 出よ、地獄の肉食獣・バイオゾンビ犬軍団ッ!!」
ツルツルリーナ6世の号令とともに、魔空空間の闇から「ウァァァァ……」と不気味な唸り声を上げ、大量のゾンビ犬(※バイオ◯ハザードパロディ)がゾロゾロと湧き出してきた!
「ひぇぇぇぇっ!? ゾンビ犬がいっぱい出てきたーっ!?」
ヘッポコ丸が青ざめる!
だが、その群れの前に一人の男が悠然と立ちふさがった。
黄色のツナギ、眩しいアフロ、そして鼻から覗く黄金の導火線――ボーボボである!
「フッ……我が誇り高き髪の毛(と鼻毛)の領域に、毛のない死肉を晒す愚か者どもめ」
ボーボボが両腕を交差させ、静かに精神を統一する。
その背後に、何故か壮大なファンタジーRPGの雷撃召喚魔法のカットインが挿入された!
「見せてやるぜ……聖なる雷撃とハジケの融合! 鼻毛真拳奥義――**『インディグネイト・鼻毛ウィップ』**ッ!!」
バチチチチチチチッッ!!
ボーボボの両鼻から伸びた極太の鼻毛が、眩い青白色の超高圧電流を纏った鞭へと変化!
それが空間を切り裂くたび、某・テイルズ的な大魔法の如き裁きの雷が魔空空間全体へ降り注いだ!
ズドババババババババババッ!!!!
「「「ギャオォォォォンッ!?!?(消滅)」」」
一瞬。ほんの一閃で、押し寄せていた数千匹のゾンビ犬軍団が雷撃の爆風とともに灰となり、影も形もなく一掃された!
「ちょっと待ってくださいボーボボさん! サッカーからスプラから鬼滅からバイオときて、今度は名作RPGの術技ネタまで無節操に混ぜ込むのはコンプライアンス的に限界ですッ! お説教ですッ!!」
マシュが手帳を掲げて怒号のツッコミを飛ばす!
「知るかーッ! 時代はパロディの限界突破だッ! 行くぞオラぁぁぁッ!!」
「待ちなさいボーボボさんーっ!!」
マシュのお説教シャウトも、怒涛のツッコミも完全に無視し、首領パッチと天の助を車輪にして魔空空間を爆走していくボーボボ!
「あはは……もう誰も彼らを止められないね。よし、このままツルツルリーナ6世の首を上げに行くぞーっ!」
立香も吹っ切れた笑顔で拳を突き上げた!
ツルツルリーナ6世の正体は一体誰なのか!?
そして全宇宙ツルツル化計画を阻止し、カルデアに真の平和(とまともな倫理観)を取り戻すことができるのか!?
(第20話・完! 怒涛のクライマックス・第21話へ続く!)