貧乳好きなのにカードの精霊達の胸が大きすぎる   作:匿名

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プロローグ

ボクの名前は朝霧翔太(あさぎり しょうた)で小学5年生。5年1組出席番号は1番で、身長はクラスの中で一番低いから背の順でも先頭のどこにでもいる転生者です。幼い頃から牛乳を飲みまくって、ちゃんと運動して睡眠もとっていたのにどうして……。

 

一昔前の日本に生まれたと思ったらカードゲームが異様に流行っていて、カードゲームですべてが決まるホビアニ系世界に転生したことを把握したのは小学1年生の頃。全く知らないタイプのカードゲーム、マジックデュエルが世間で流行っていたわけだけど、そのプロリーグの選手が子供達の憧れの職業のトップになっていたことで気付いたよね。

 

カッコいいドラゴンのカードやメカメカしいロボット達のイラストが書かれているカードゲーム。その特徴はなんと言っても「魂のカード」が実装されている点だろう。……最初はちょっと何を言っているのか分からなくて脳が理解を拒んだんだけど、要約するとたまにパックに1枚真っ白なカードが入ってて、引いた本人によってオリジナルカードが出来上がるということ。

 

流石は推定ホビアニ系アニメの世界だぜ。世界に1枚しかないカードが量産されまくってる。ちなみに道行くねーちゃんにーちゃん達全員魂のカードを1枚から3枚程度は持っていて、中には10枚以上持っている強者もいる。

 

かくいうボクも魂のカードを5枚持っていて、これは同じ小学校に通う子ども達の中では多い方だと思う。うち3枚は同じカードだけどね。1人だけ、魂のカードを何枚持っているか分かる子がいるんだけど、その子も5枚持っていて名前は遊札勝(ゆうさつ まさる)という主人公っぽい男の子。カッコいいドラゴンが切り札だ。

 

「おっぱい星人が出たぞー!」

 

なおボクは4年生までクラスで虐められていた。魂のカードが全員おっぱいの大きい女の子……女性のカードだったから仕方ないね。ボク自身は貧乳の方が好きなんだけど、前世では大きなおっぱいが好きだった。前世と今世では、感性が結構違う。前世では肉が好きで刺身とか寿司の生魚がイマイチだったんだけど、今世だと逆にお寿司が好きだからね。お肉も好き。だけど前世で何とも思ってなかったナスが異様に不味く感じるようになってしまって嫌いになった。

 

……このおっぱいクソでか精霊達のせいで、ボクとカードバトルをすると一緒にエロガキ扱いされるので滅多な事でカードバトルは出来ない。せっかくTCGの世界に来たのにカードバトルができないのは泣く。ついでに友達いないのも泣く。

 

「はあ……中学生になったらカードバトル専門校に通えるから少しはカードバトルできるようになるかな」

『その前にマスターの腕前でカードバトル専門校に通えるでしょうか?』

「壁とやってる時は3ターン目で大体勝負決まってるから強い方なんじゃないの?

メアリーの効果ぶっ壊れてるし」

『そこで切り札の私ではなくメアリーの名前を挙げますか。

彼女だけ既に3枚生成してるのは贔屓ですよ』

 

この世界のカードバトルは、MTGとDMに近いシステムで、互いにライフポイントが30あるMTG

と言っても良い。DMのシールドが1枚当たり体力を10持っていて、それが勝負開始時に3枚展開される。この3枚のシールドを破壊して、直接攻撃を決めたら勝利だから実質的なライフポイントは最低31って感じかな。

 

そんなカードバトルで、マナ加速と墓地肥やしとサーチをコスト1で可能にするモンスターであるメアリーは純粋にぶっ壊れてる。そりゃ3枚生成するよ。

 

【コスト1(水) 斥候のマーメイド メアリー】

水属性モンスターカード

攻撃力:1

体力:1

効果:このモンスターカードを召喚した時、デッキからカードを3枚めくる。その3枚の内1枚をマナゾーンに置き、1枚を手札に加え、1枚を墓地に送る。

 

無属性のマナ加速カードである『祈祷師の宣告』がコスト2のスペル、デッキから3枚をめくって1枚を手札に加える風属性のスペルもコスト1で、デッキから3枚めくってその中からカードを1枚墓地に送る効果を持つ闇属性スペルも確かコスト1だったかな。

 

これらを内包しているモンスターカードという時点でカードパワーがおかしい。ちなみに絵柄は可愛いマーメイド……というには少々胸が大きすぎる。その大きすぎる胸が貝殻のビキニでしか隠れてないの駄目でしょ。しかもなんか貝殻が小さいから乳首しか隠れてないようなスタイルだし。

 

そりゃこのカードを毎回1ターン目に出していればエロ魔人扱いも納得ではある。何なら1ターン目に3体出す時もある。追加されたマナは未使用状態だから追加でメアリーを出せるんだよね。基本毎回初手で1枚か2枚は手札に来るから、ほぼ毎回3体出しが成立する。

 

「そもそもレイラはサーチできるんだから1枚で十分でしょ」

『……まさか、次に白紙が当たっても私ではなくレヴィアタンの方を増やすのですか!?』

「いやレヴィが増えればレイラへのサーチ手段が増えるんだから安定性増さない……?

リヴァイアサンのサーチも出来るし。あと接近してくるのやめて」

 

さっきから喋っている女性はボクの切り札で、切り札としての性能はかなり高いし強い。ただどう考えてもこの切り札を増やすよりメアリーを増やした方が安定するのは自明だし、メアリーが上限の3枚まで増えた今、次はレヴィを増やしたい。

 

……レイラは身長2メートルぐらいの巨体で、おっぱいはその身体に似合った爆乳サイズで、頭に乗った時の重さは3kgぐらいある。何か濡れ透けている肌に、ぴっちりな半透明服を着ているのでエロい。水色というか青肌だからこの絵柄も許されるんだろうなと思えるようなビジュアルをしているけど、こんな精霊を連れ回しているんだからそりゃエロ大王扱いも妥当ではある。

 

【コスト9(水) 大海の精霊女王 レイラ】

水属性モンスターカード

攻撃力:8

体力:11

効果:このモンスターカードを召喚した時、墓地からコスト5以下の水属性モンスターを1体召喚する。

このカードがフィールド上に存在する限り、自分フィールド上の水属性モンスターの攻撃力と体力は+2され守護を得る。

このカードがフィールド上に存在する限り、自分フィールド上の水属性モンスターは戦闘で破壊された時、墓地に送られず手札に戻る。

 

……いやうん、改めて見ると酷い効果していると思う。コスト9も必要なのが最後の良心ではあるけどレヴィアタンがコスト5のカードで、コスト8以上のモンスターカードをサーチ&そのコストを3下げるというアホみたいな効果を持っているから最速で先攻3ターン目にはコイツがフィールドに立つ。そりゃ近所の子供は誰もカードバトルしてくれないよ。

 

「……何でボクの魂のカードって全員爆乳なの?」

『魂のカードだからだと思います。

マスターだって大きなおっぱいお好きじゃないですか。それに、マスターの魂が「大きなおっぱいに埋もれて死にたい」って叫んでます』

「それ前世の最後の叫びぃ!今世のボクは貧乳好きだ!」

 

マジックデュエルが全てな世界に転生したとはいえ、今のところは平穏に生活出来ている。だからまあ、この後はカードバトル専門校に行って、プロになって、インチキ合戦の極致が行われる場所でレイラ達と一緒に勝ち上がる妄想なんてものもしていた。

 

「ほう。中々強そうな精霊を連れているではないか。

ボスへの献上品としては申し分ない。おいガキ、アンティバトルをしろ!」

 

……なんか小学5年生になった途端にアニメのストーリー的なもの始まったんですけど、この勝負勝って良いのかな?いやまあお互いにカードを賭けるアンティでのカードバトルなら本気出さざるを得ないんだけど、こういうのを取り締まる警察はどこ行ったんだろうね。

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