という妄想をして悦に浸れたので連日更新です。
入団試験に合格し、特待生についてのあれこれを纏められた資料を渡されたので、ちょっと読んでみると特待生はジュニアユースからユースへの昇格がほぼ確定らしい。通常の場合、ジュニアユースからユースに昇格出来るのって半数にも満たないそうだから競争が激しいんだと思う。
そのユースからプロへの昇格も2割程度とまた狭き門だけど、今日のカードバトルの感じを見るに今の段階でも行けると思う。前に見たドラフト会議からプロになれるのは1チーム当たり5人程度で、ユースからプロになるのが1チーム10人程度っていうことはカード専門校に進む方がプロになるのは難しそう。
「特待生になった朝霧翔太君だね?今日はもう遅いから家まで送るけど、どこから来たの?」
「
「……そのお母さんはどこ?」
「仕事に戻るって言ってたので今はいません」
「…………どうやって帰るつもりだったの?車で30分はかかるけど」
「たぶんメッセージに、ああやっぱり帰り方送って来てます。
バスに乗って帰れるみたいです」
しばらくすると、送り迎えをしてくれるというお姉さんが来たけどうすほそだ!魂が何か「ちっ、AA以下か」みたいな反応してるけど、前世でもうすほそのえっちぃイラスト相手に興奮したこともあるでしょ!
なんか哀れみの視線を向けられてヨシヨシされたけど役得。かと思いきやレイラが出て来て「マスターを慰めるのは我々の役目です」みたいな感じで堂々威圧したら縮こまるうすほそお姉さん。送り迎えしてくれる人にそんなことしたら駄目でしょ。その巨体で、その無駄にデカい脂肪の塊でうすほそお姉さんを脅さないで。
「えっと、それじゃあ車で送るね?」
「ありがとうございます」
あ、うすほそ美人お姉さんが涙目になって引いちゃった。それでも家まで送ってくれるのはありがたいし、バス代が浮いたから自由に使えるお金が増えた。……これボクが普通の子供だったら、下手したら迷子だよね。小学1年生の頃からこんな感じだから慣れたけど。
そのまま家に帰ったら、案の定母さんから「今日帰るの遅くなるから冷凍庫の中身をチンして食べなさい」という連絡が。……冷凍庫の中に複数あるタッパーからハンバーグを選んでチンして、冷蔵庫にある袋詰めのサラダと一緒に食べる。
『主殿!お風呂が入ったっす』
「ありがとう。それじゃあ入ろうかな」
『一緒に入ってお背中お流しするっす』
「……うんじゃあお願いするね」
晩ご飯を食べていると、サリーがお風呂掃除をしてくれた。たまに部屋の掃除とかもしてくれるけど、実体化出来る精霊って本当に便利だなってと思う。で、サリーと一緒に入ったらすぐに背中にふにょんとした感覚が来るけど、小さい頃からレイラやレヴィ、メアリーと一緒に入っているのでこういうことには慣れている。風呂場が狭いから基本は誰か1人とって感じだけどね。
「あの、胸で洗うとちゃんと汚れが落ちないからタオル使って」
「魂ではめっちゃ喜んでるのに何でそんな鉄仮面出来るんっすか!?
あとちゃんと洗えるっす」
「いや、柔らかいタイプの胸って直接だと本当に摩擦力低いから。一時メアリーが毎日やってた時、全然洗えてなくて垢がほとんど落ちてなかったんだよね」
「主殿本当に小学5年生っすか!?」
こういうことがあると、前世の魂が発狂しそうなレベルで狂喜乱舞していることは伝わって来るんだけどボク自身はスン……ってなるんだよね。この前精通した時に改めてレイラに似たようなことされたけど一切大きくならなかったし。
前世では貧乳派のことを馬鹿にしていたけど今ならよく分かる。巨乳派が貧乳で興奮しないように、貧乳派も巨乳で興奮はしない。どっちもイケる、はまた別の話かな。
その後は普通に背中と頭を洗ってもらって、湯船に浸かったらお風呂タイムは終わり。風呂上りには沢山ある500mLの牛乳パックを1本開けて一気飲みをする。こういうの買ってくれている辺りは良い親だよほんと。もう22時なのに帰って来てないけど。仕事忙しいんだろうなあ。
『主殿は寝たっす。普段の目付きからは考えられないぐらい寝顔は可愛いっすね』
『お兄さんの魂が歓喜の感情で溢れていたんだけど、お風呂場でナニをしていたの?』
『何もしてないっすよ!ちょっとおっぱいを使って背中を洗おうとして』
『主人様に断られた、でしょ。私もレイラもメアリーも通った道よ』
23時。既に翔太は自室で眠りにつき、帰って来た翔太の母親が風呂に入っている最中。翔太の部屋で翔太の精霊達が翔太を囲んで話し合う。
『あのー、やっぱりおかしいっすよね?そもそも5体の精霊が実体化出来るほどの魂の力が子供なのにあるって』
『……強い魂を持つ人間であっても3体が限度。選ばれた人間でも4体の精霊を従えれば1体は実体化が出来ない、効果が弱くなるなどの制約を受けるのにも関わらず、マスターは既に5体。デッキ登録システムのせいでパックからは既に白のカードが出ないようにセーブされていますが、アンティで奪えばその限りではないでしょう』
『うーん、やっぱり魂が2人分あるって状況っぽいっすね。元々は双子で産まれる予定だったとかっすか?』
『お兄さんはそういうのじゃないと思うよ?
あと、そっちの人魚は喋れないの?』
『メアリーにあまり喋らせない方が良いわよ。喋り続けたら女の私でも一時的に惚れるから』
マジックデュエルでは同じカードを3枚まで投入することができ、魂のカードも基本的には3枚ずつ生成されていくこととなる。プロの上澄みで魂のカードはデッキ内に10枚から12枚。つまりは4体目がいるかいないかぐらいのレベルとなる。
『魅了の声ってことっすか!?
その声を聞いたら主殿も……?』
『効かないわね。それどころか私とレイラがメアリーに襲い掛かって乳繰り合っているのを傍から見て、特に興奮する様子もなくカードに仕舞ったわよ』
『……もしかして不能っすか?』
『それはないわね。
たまに視線が女性の方を向くことあるもの。
その、全員胸が小さい女性ばかりだけど』
『……もしかして私、胸は育たない方が良かった?
え?嘘でしょ?これはお兄さんの好みだと思ったのに!?』
翔太はあまり露骨に女性に対して視線を向けないが、唯一貧乳ですらっとしたスタイルの良い女性には一瞬視線を奪われることがあり、レヴィやレイラはそのことを把握していた。そのことを知ったアリスは自身の育ったたわわな胸を持ち上げ、嘘でしょとショックを受ける。
『話を戻しますが、サリーの魂が2人分あるというのは正しいです。マスターは現状「大きなおっぱいに埋もれて死にたい」と叫び続ける魂と、普段表層に出ている魂の2つが1人の身体に入っている状態ですね』
『それ、幻聴じゃなかったんっすね。
……もしかして不味い状況っすか?』
『上手く融合しているから強いて言えばカードバトルが強くなりすぎる以外に弊害はないわよ。というか、弊害があるなら魂のカードを増やさせなかったわよ』
『お兄さん、今日のカードバトルはつまらなさそうだったけど?でも勝ちたい欲求はあるのよね?』
『それが無かったら魂のカードが入ってないデッキの方を使っていたでしょう。今日は勝たないと不味そうだったから私達を使っただけかと』
寝ている翔太を挟んで、精霊達は会話を続ける。新入りの2人に対して、古参の3人があれこれエピソードを語るという形で夜は更けていった。
「朝起きたら全員実体化している上に抱き着かれてるから動けないってどういう状況なの」
「翔太ー!ご飯よ!」
「はーい。
……みんな起きろー!」