少年転生~異世界来たので戦います~   作:異界を夢見る御影石

10 / 10
マイスの放送に合わせてもう一つ小説書いた。
『多分龍騎か呪術の世界だt……えっ、まどマギ世界?』



第十話「修行」

俺と兄さんが水聖級魔術師に認定された翌日。

 

ロキシー先生は旅の支度を済ませ、荷物を持って玄関にいた。

二年前と容姿が全く変わっていない。

 

 

「ロキシーちゃん、まだウチに居てもいいのよ? 教えてないお料理もいっぱいあるし……」

 

「そうだぞ。村の奴らだって歓迎するぞ」

 

 

母さんたちはそう言ってロキシー先生を引き止めようとした。

 

 

「ありがたい申し出ですが、今回の事で自分の無力さを思い知りました。しばらくは世界を旅しながら、改めて魔術の腕を磨くつもりです」

 

 

だが、ロキシー先生の意思は硬いらしく、効果はなかった。

俺と兄さんに階級で追いつかれ、俺にはほぼ追い抜かれたようなものだったのが相当ショックだったのだろう。

 

 

「そうか……まあ、なんだ。悪かったな、うちの息子たちが自信を失わせてしまったようで……」

 

 

その言い方はダメじゃないか……?

 

 

「ルディ、アル。精一杯頑張ったつもりですが、私じゃ貴方たちを指導するには力不足だったようです」

 

「そんな事ありません。師匠は色んな事を教えてくれました」

 

「俺もそう思うんです。ロキシー先生のお陰で知れたことも、できるようになったことも多いですから」

 

 

ロキシー先生はその言葉を聞いて、俺たちの頭に手を伸ばそうとしたが、途中でやめた。

 

 

「……そうだ」

 

 

ロキシーは、ローブの内側に手を入れると、ゴソゴソと中を探り、革紐についたペンダントを取り出して、兄さんの首にかけた。

緑の光沢を持つ金属でできていて、三つの槍が組み合わさったような形をしている。

 

 

「これは……?」

 

「私の故郷のお守りです。卒業祝いを用意する時間がなかったので、これで我慢してください」

 

「そうしてもらえると嬉しいです」

 

 

ロキシー先生が俺の方へ向き直った。

 

 

「アル。あなたは私以上の魔術師へとなられてしまいました。ルディも凄まじい才能がありますが、あなたにはルディと同等か、それ以上かもしれないほどの才能があります。……次に会う時は、私が教えを乞う立場になっているかもしれませんね」

 

「先生……」

 

「アルの分の卒業祝いは、申し訳ありませんが用意できませんでした。ですがまた後日、機会があれば用意しておこうかと思います」

 

「分かりました」

 

 

俺がそう答えると、ロキシー先生は「それでは」と言って旅立っていった。

兄さんは、いつの間にか泣いていた。

 

 

◆◆◆

 

 

ロキシー先生が旅立ってから数日が経った。

 

俺はあの日から、より強くなりたいという思いを(いだ)き始めていた。

水聖級魔術師になれたからと言って、得意な近接を伸ばさないわけにはいかない。

 

と、いうわけで俺はソマルたちに協力してもらって新しい修行を開始した。

 

俺が目隠しをして、ソマルたちが代わりばんこで俺に向かって木の棒を振るう。

そして俺が、その気配をなんとなくで感じて、避ける。

 

 

そう、見聞色の覇気の修行だ。

 

 

ルフィがレイリーとしていた修行を参考にしている。

 

闘気も気の呼吸も使ってないから全然避けれない。

けど、治癒魔術が使えるから全然良い。

 

気の呼吸で自己治癒力を上げれないかも試している。

……けど、あんまり成果はない。

 

まあ数日しかやってないしこんなもんか。

 

 

◆◆◆

 

 

午後は父さんと剣術の修行だ。

 

魔力の流れを目で見れるようになってから、闘気はすぐに習得できた。

そのお陰か意外と簡単に無音の太刀を習得できて、剣神流が上級となった。

 

水神流も着々と上達していて、父さんの攻撃をギリギリだが受け流せるようになってきた。

俺は北神流も教えてもらいたいのだが父さん的に好みではないらしく、教えるのを渋られている。

 

まあ、純粋な剣術から外れて勝つための戦闘術を織り交ぜていればいずれ北神流に辿り着くだろうし、教えてもらわなくてもいいかもしれない。

 

剣神流も多分「より速く、より強く」って極めてけば良いタイプだろうから、父さんには水神流を主に教えてほしいと言っておいた。

 

 

◆◆◆

 

 

さらに翌日。

 

今日はシルフィに魔術を教えつつ()()()()()を開発している。

 

見聞色の修行はどうしたって?

あれは魔術の修行と交互にやってる。剣術の修行は毎日午後で固定だ。

 

 

「汝の求める所に大いなる(いかづち)の加護あらん。

 小さき光にて(くう)を切り裂け。電撃波(エレキショック)

 

 

俺が詠唱を終えると、術が発動される前に失敗する。

 

 

「失敗かぁ……詠唱ってどう作ればいいんだ……?」

 

 

俺は詠唱をせずイメージだけで電撃波(エレキショック)を放ってみる。

するといとも簡単に手のひらから電流が放たれた。

 

 

「無詠唱なら楽勝なんだけどな……」

 

 

風魔術を練習させていたシルフィが近づいてくる。

 

 

「どうかしたの?」

 

「いやさぁ、雷の魔術を詠唱で使えるように試行錯誤してるんだけど、やり方分かんなくてさ~……無詠唱ならいくらでも使えるんだけどね~魔力消費が馬鹿にならなくて……」

 

「……なにか私に手伝えること、ない?」

 

「今のところは、無いかなぁ……どうやって手伝うんだって話でもあるし」

 

「そっか……」

 

「シルフィは魔術を覚えてくれればそれでいいよ。教えるの楽しいからさ」

 

「そ……っか。うん、分かった」

 

 

シルフィが照れたように頬染めて笑った。

凄く可愛い。頭を撫でたら抱き着かれたから、抱きしめて更に頭を撫でてやった。




今作のシルフィの一人称は「私」です。

原作のこの時点より髪は長く、履いているのもスカートです。
イジメがアルのおかげで無くなってて、逃げやすくする理由が無いからですね。

髪は様子を見ながら、少しづつ伸ばしているとのこと。
伸ばしてる理由はアルが褒めてくれたからだそうな。

アルヴィスの魔力量ってどのくらいだと思う?

  • ルディよりかなり少ない
  • ルディより少ない
  • ルディと同じくらい
  • ルディより多い
  • ルディよりかなり多い
  • ラプラスは越えてる
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

兄貴転生 ーいずれ武神へ至るー(作者:ゴールデン茶碗)(原作:無職転生)

不治の病に侵され、若くして人生を終えた青年。▼二度目の人生で彼が目覚めたのは、剣と魔法の異世界だった。▼パウロとゼニスという若き冒険者に戦友の忘れ形見として彼はグレイラット家の長男として迎え入れられ、自分の体に満ちる底知れない魔力と闘気、そして何より「自由に動く手足」を知り、歓喜に震える。▼「――最高だ。今度こそ、この世界を心ゆくまで満喫してやる!」▼規格外…


総合評価:43/評価:-.--/連載:3話/更新日時:2026年08月30日(日) 19:51 小説情報

少年転生~剣を極めて最強を目指す~(作者:Rin1411)(原作:無職転生)

 幼馴染と親友の喧嘩を仲裁していた少年は突っ込んできたトラックにはねられて即死したと思いきや剣と魔法の世界にルーデウスの双子の兄として転生していた。▼ 剣にのめり込んでいく彼は次第にその秘めたる才を開花させていき…


総合評価:700/評価:8.07/連載:3話/更新日時:2026年07月16日(木) 02:08 小説情報

一番星と騎士王に憑かれてる子(作者:とっとこ走れないハム之助)(原作:推しの子)

伝説のアイドルと最強の騎士に育てられた子が芸能界で頑張る話だゾイ


総合評価:135/評価:-.--/連載:3話/更新日時:2026年08月07日(金) 18:31 小説情報

剛腕転生~気合いと根性で殴り倒します~(作者:ラリゴラリゴラリゴ)(原作:無職転生)

自分の我を通した結果、壮絶な最期を迎えた少年は気付けば異世界の戦場に放り出された幼子となっていた。▼前世で磨かれた喧嘩殺法と、異世界に来たことで獲得したチート染みたスペックをもって彼は世界を生きていく


総合評価:509/評価:8.62/連載:4話/更新日時:2026年09月06日(日) 19:00 小説情報

無職が来る前の世界で頑張ってみよう(作者:思いついたら書く人)(原作:無職転生)

 理由は分からないが死んで転生した。▼ 無職転生の世界に。▼ 問題なのはどうやらルーデウスとしての転生だということ。▼ うーん。どないしよ?ロキシーと結婚しないとダメ?▼ Web版を参考にしていきます。改善点は活動報告の方に。


総合評価:1676/評価:7.78/連載:33話/更新日時:2026年09月04日(金) 15:35 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>