少年転生~異世界来たので戦います~   作:異界を夢見る御影石

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第11話「家族会議」

6歳になった。

 

相変わらず雷魔術を詠唱で使えるようにはなっていないが、

見聞色と武装色の覇気を習得し、加えて飛ぶ斬撃を飛ばせるようになった。

 

見聞色の覇気はこの1年で大分使えるようになった。

5人がかりで攻撃されても避けられて、父さんの攻撃も回避や受け流しが容易になってきた。

 

武装色の覇気も見聞色には劣るが大分ものになって来ていて、

闘気と合わせれば、父さんの攻撃を完全に受け止められるようになってきた。

 

気の呼吸での気の捻出量も大分増えてきた。

最初のが1呼吸でコップ1杯だとすると、今は1呼吸で大体バケツ2杯分くらいだ。

 

剣術も水神流で上級になった。

北神流の技もちょこちょこ教えてもらえるようになって中級になれた。

 

兄さんの方はというと、魔術は魔力量の増加や精度の向上が出来ている。

だが、剣術の方は全然だ。俺が言葉にして教えても、あまり上達していなかった。

 

多分適性が無い。北神流は分からないが少なくとも剣神流と水神流には適性が無いだろう。

闘気の纏い方を教えても纏えてなかったから、多分近接戦の才能自体が無い可能性もある。

 

俺が魔術を教えているシルフィはというと、兄さんには劣るが才能があった。

近接もそこそこできそうだし、魔力量も兄さんの半分くらいにはなってる。

 

ロキシー先生に貰った杖を貸してみたら上級の風魔術は使えるようになってた。

シルフィは風魔術が得意みたいで、苦手なのは火魔術だった。

 

そして、すっかり忘れていた第三ノ眼(サードアイ)も訓練し始めた。

 

定期的に夢に出てきてる人神に指摘されて気付いた。

 

あと、最近人神が言ってた話なんだが、この世界にも「ヒトガミ」と呼ばれる奴がいるとの話だ。

 

そいつは人神(ジンシン)というこの六面世界の一面である人界の神様に成り代わった、無の世界の無神という神らしい。大分性悪な奴らしく、人神は嫌っていた。

 

 

◆◆◆

 

 

母さんの妊娠が発覚した。

 

弟か妹が生まれるとのことだ。

 

と、思っていたらそれから1ヶ月後にリーリャさんの妊娠も発覚した。

 

 

「申し訳ありません、妊娠致しました……」

 

 

その言葉を聞いた瞬間。

俺の思考は兄さんや母さんと一致したと思う。

 

俺たち3人の顔が、ゆっくりと推定犯人の方へ向いた。

 

 

「す、すまん!! た、多分、俺の子だ……」

 

 

父さんが、やりやがったのだ。

 

 

◆◆◆

 

 

犯人が確定したところで俺は、

 

 

(あれ? これほぼ父さんが悪くね……?)

 

 

と思った。

 

母さん達の行為の音が聞こえてくる環境で、

リーリャさんはほぼ禁欲状態と言ってもよく、まあまあ仕方のない部分もありはするのではなかろうか。

 

例えるならば、餌を見せびらかされた犬猫とか(ペット)が、飼い主とかに媚びて餌を貰う……みたいな感じだろうか。

 

つまりはペット(リーリャさん)の媚び(誘惑)に負けて、肉(棒)を与え(いれ)た飼い主(父さん)が悪いってことだ。

……あれ……このシチュ、なんか覚えがある気が……

 

まあいいや。

 

俺はこの話をリーリャをどうするべきか悩む母さんに耳打ちして、リーリャより責任を負うべき人がいると父さんを指差した。

 

そのすぐ後、後押しするように兄さんが純粋な子供のふりをして父さんの罪を捏造(多分)して母さんに報告した。

 

 

「母様、リーリャは悪くないと思います。悪いのは父様です」

 

「……そうね」

 

「そうそう。父さんが悪いってのに、リーリャさんが大変な目に合うのは間違ってるよ」

 

「……そう、ね」

 

「それに母様、僕たちにとっては両方とも兄弟です」

 

 

俺もその言葉にぶんぶんと頷いた。

それを見た母さんは、詰まっていた息を吐き出すように息をついた。

 

 

「……わかったわよ、もう。2人には敵わないわね。」

 

 

俺らの後ろに回った母さんは俺たちのほっぺを手ですりすりした。

 

 

「リーリャ。うちに居なさい。貴女はもう家族よ。勝手に出ていくのは許さないわ」

 

 

母さんの言葉に、リーリャさんは目を見開き、涙ぐんだ。

こうして、全ての責任を父さんになすりつける事で、事態は事なきを得た。

 

 

◆◆◆

 

 

その日の夜、母さんに父さんみたくならないでね、と言われたが、

俺はあんな風に約束を破る男にはならないよ、と答えておいた。

 

父さんの子に生まれた自分には一夫一妻制を守れるような気はしないが、

母さんに父さんは他の女には手を出さないという約束をしていたという話らしいし、

俺は事前に相手から取り決めをしたり了承を得ておこう。これなら父さんほど酷くないはずだ。




ハーレムへの布石(多分)です
てことで次回、ヒロインの2人目登場です!
まだ赤ん坊ですけどね。
お楽しみに~!
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