少年転生~異世界来たので戦います~   作:異界に夢馳せる影見石

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やっぱ天底双三角(ネイダーディメンションデルタ)は次回で……


第16話「転移先」

 

 

目を開けた瞬間は、何一つない真っ白な空間にいた。

 

そこから徐々に、空間が形成されていく。

 

周囲には青紫色の百合の花が咲き誇り、翠色をした三日月の月光が差していた。

その中にあるテーブルと2つの座椅子。

 

こちらには俺が座っていて、向こうには人神様が座っていた。

 

 

「お久しぶりです」

 

「1年ぶりくらいですかね?」

 

「はい。時差はありますがね」

 

 

度々夢に出てきてくれていたが、ここ最近は出てこなくて、久しぶりだ。

 

 

「……そういえば、魂が馴染んできていますね」

 

 

これは俺の精神体の話だ。

最初は前世の体を靄が覆っている感じだった。

 

そこから、時間が経つにつれ、今世の肉体に只引っ張られているだけだった精神(魂)が、今世の体に慣れていき、馴染み、混ざっていった。

魂が今世の肉体に馴染むにつれ、精神体を覆っていた靄が消えていった。

 

成人する(15になる)頃にはすっきりと靄も消えるだろう。

 

 

「そうですね、この世界に転生してもう10年ですし」

 

「ふふふ……」

 

 

人神様は口に手を当てて笑い声を漏らした。

美しい人なのに、不思議と恋愛感情とかは湧いてこない。

 

神様だからか?

 

 

「では、本題に入りましょうか」

 

 

俺はその言葉に姿勢を正した。

 

 

「まず、貴方が見たあの光は魔力災害によるものです」

 

 

魔力災害……

 

 

「始まりはさほど遠くはない未来からの干渉によってできた次元の裂け目……詳細な話は省きますが、とあることを実現するのに必要な魔力を補うため、周囲の物質を魔力へ変換する魔力災害の光が発生し、魔力をかき集めました」

 

 

周囲の物質を魔力へ変換する……?

俺はその言葉を聞いて、背筋が冷えた。

 

 

「安心してください。魔力への変換による人死には出ていません。あれは無生物から順に変換されます。本来ならば何人かの人間も消滅していました……ですが、私が干渉して人は消滅しないよう魔力を注いで魔力に変換される数を減らしました。貴方や貴方の今世の兄の存在も大きいですね。貴方たちの魔力量はこの世界では膨大ですから」

 

 

そう、なんだ。

 

 

「ですが、魔力に変換されなかった物質は人界内のランダムな箇所に転移させられてしまいます。接触している者同士は一緒に転移しますので、転移したからと言って死ぬ、なんてことはありません。転移先は草原、雪原、森林、砂漠、洞窟、空中、地中、水中……私の力で確実に死ぬ場所は選ばれにくくしましたが、絶対ではありません。神格とはいえ、異世界から干渉していますから」

 

「な、る……ほど」

 

「そして、貴方は少々奇怪な場所へ飛ばされたようなのです」

 

「奇怪な場所……?」

 

 

人神様は一度、深呼吸をした。

 

 

「……『天底双三角(ネイダーディメンションデルタ)』という双三角錐の形をした超大規模ダンジョンです」

 

「ダンジョン……」

 

「このダンジョンは異空間に存在しており、一定の階層まで上らないと出ることができません」

 

「……え?」

 

 

一定階層まで上がらないとって……どれくらいだ……?

 

 

「安心してください。その階層はダンジョン内に入った際のメンバーで攻略できる範囲となってますので、1人で転移されてきた貴方なら、脱出するまで攻略するのも容易でしょう」

 

「そ、そうですか……」

 

 

俺は思わず「ほっ」と息をついた。

 

 

「目が覚めれば第零階層です。頑張ってください」

 

 

視界が薄れていく。

現実で目が覚めるのだろう……

追加してほしいヒロイン(ピクシブ百科事典の登場人物一覧からテキトーに選出しただけだから他に入れてほしいキャラ居たら教えてちょ)

  • アイシャ・グレイラット
  • イゾルテ・クルーエル
  • アリエル・アネモイ・アスラ
  • リニアーナ・デドルディア
  • プルセナ・アドルディア
  • テレーズ・ラトレイア
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