少年転生~異世界来たので戦います~ 作:異界に夢馳せる影見石
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第25話「追いかけてきた天才魔法使い 前編」
◆◆◆【???視点】◆◆◆
私は、お兄ちゃんが好きだ。
けれど、「なんで」と言われると返答に困る。
きっと、私は物心がついたころからお兄ちゃんが大好きだったはずだから。
でも、お兄ちゃんのどんなところが好きかと問われれば、いくらでも出てくる。
頭を撫でるその手付きが好きだ。
ふとした時に出る、その笑みが好きだ。
心地よくて安心するその声が好きだ。
一緒に寝た時の優しい抱擁が好きだ。
挙げていけばキリがないほど、沢山ある。
私は、運命の人がたまたま実の兄だった、というだけだと私は思う。
ブラコン、だなんて呼ばれたことも多かったけれど、
私はそれでも全く平気だった。
お兄ちゃんがいてくれたから。
でも、そのお兄ちゃんが、死んだ。
私がたまたま、友達と遊びに行っていた時に、
いつもの
下敷きになって、それで……
私の心は、闇へと墜ちた。
いや、私の心だけじゃない。
みんなだ。
お兄ちゃんのことが好きだった、みんなの心が、闇に墜ちた。
世界の色が、いつもより暗く見えるほどだった。
聞いた話によると、お兄ちゃんのクラスは女子の大半は休みで、
来ている人も暗い表情をしていたとか。
男子の中にも休みを取っている人はおり、女子同様来ている人も暗くなっていたそうだ。
教師たちも全体的に暗い雰囲気になっていたようで、休校になりかけたらしい。
流石にそこまではしなかったとのことだけど。
私も、学校を休んだ人の内の一人だ。
ただでさえお兄ちゃんとの2人暮らしで広かったこの家が、より一層広く見えた。
自室に籠って、布団に包まった。
悲しい、だなんてもんじゃない。
凄まじい喪失感だ。
胸に大穴が開いたような、全身から血肉を奪われたような、そんな感覚。
何もやる気が起きない。
行動の全てがやりたくない。
こういう時、なにすればいいんだっけ……
私はそうやって、虚無の精神状態で眠りについた。
◆◆◆
目が覚めたら、見知らぬ天井を見た。
木でできた、和室っぽい天井だ。
「知らない天井だ……」
こんな時だというのに、私は何を言っているんだろうか。
私がこんなことを考えていると、部屋の戸が開かれた。
音的に、引き戸だと思う。
「あら、起きたのね。体調はどう?」
1人の少女が、私の顔を覗き込む。
その顔はどこかで見た気がする。
横髪を包む赤い装飾を付けていて、頭には大きな赤いリボンを付けた、黒髪黒目の少女。
服装は、巫女っぽさがある感じ。
「あ、はい。体調の方は大丈夫です。
……ところで、ここはどこで、貴女はどちら様ですか?」
私は薄々感じていたが、ちゃんと声に出して聞いた。
「私は博麗霊夢。この神社で巫女をやっているわ」
デスヨネー