少年転生~異世界来たので戦います~   作:異界を夢見る御影石

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第四話「神」

 

あの石を砕いた翌日、俺は熱を出した。

 

視界がぐわんぐわんする。

体が熱い、触れるものが冷たい。

 

体の中で何かが巡り続けている。

 

目を開けると、視界が広がったり、元に戻ったりしている。

まるで、目が増えたみたいだ。

 

体が熱いのに、汗はあまり出ていない。

 

今日は一先ず……安静に……寝ていよう……

 

 

◆◆◆

 

 

目を開けると、俺は和室と(おぼ)しき空間で座椅子に座っていた。

旅館の客室っぽい和室だ。

 

なんとなくだが、夢だと思う。

 

ふと、自分の体を見ると、モヤのようなもので覆われていた。

ヒ□アカで見たぞ、これ。

 

 

「───!」

 

 

声を出そうとしても、口がないみたいに出せなくなってる。

口の部分を掴もうとしてみても、うまく掴めず空振った。

 

というか、目線の高さ的に、前世の体だったりするか……?

 

俺がそんな事を考えていると、廊下側であろう(ふすま)の先から足音が聞こえた。

 

 

ギシリ……ギシリ……

 

 

この部屋の所で、足音が止まった。

ちょっと怖い。

 

 

「失礼します」

 

 

女性の声だった。

不思議と安心してしまう声だ。

 

襖が引かれると、一人の女性が部屋に入って来た。

長い白髪で、金の輪のイヤリングをしてる。

 

 

「では、初めまして。アル殿」

 

 

いつの間にか、俺の対面の座椅子に座っていた彼女が、そう言った。

声出せないけど、どう返事すればいいんだ……?

 

 

「御返事は心中で構いません」

 

 

反応を読んだのか、それとも心の中を読んだのか。

 

 

「まずは、私について話しましょうか」

 

 

はい。

 

 

「私の名はアリアス。

 人々からは人神(ひとがみ)と呼ばれています」

 

 

ひとがみ……

人を司る神様や、人から神になった人、とかか?

 

 

「その通りです。私は、人を司る神です。

 もっとも、地球や六面世界とは、別の世界の神ですがね」

 

 

別世界の神……ね。

六面世界ってのは俺が今いる世界か?

 

 

「はい。貴方様が居るのは六面世界の人界です。

 六面世界は、その名の通りサイコロのような六面体となっており

 面と内側の7つの世界がございました。

 そして、それぞれの世界を神が支配していたのです

 

 人の世界を、人神(ジンシン)

 魔の世界を、魔神(マジン)

 龍の世界を、龍神(リュウジン)

 獣の世界を、獣神(ジュウシン)

 海の世界を、海神(カイシン)

 天の世界を、天神(テンシン)

 無の世界を、無神(ムシン) というように」

 

 

なるほどね。

つまり、他の面の世界にも行けるの?

 

 

「いえ、現在は人の世界しか残っておらず、

 他の世界は滅びてしまっています」

 

 

そうなんだ。

 

 

「話が逸れてしまいましたね。

 本題に移りましょう」

 

 

その言葉に俺は姿勢を正した。

 

 

「本題というのは、先日アル殿が発見した石についてです」

 

 

あぁ、アレか。

めっちゃ俺レベのルーン石っぽかった奴。

 

 

「実はあの石、私のミスで発生したものでして……」

 

 

ゑゑ……????

ま、マ ジ でぇ?

 

 

「事実です」

 

 

俺は、人神(ひとがみ)さんの申し訳なさそうな表情から、本当なんだろうなと思った。

……にしても人間っぽいな。神様なのに。

 

 

「んっんん」

 

 

人神(ひとがみ)さんは咳払いをして、真剣な表情になった。

 

 

「それでは、あの石の影響についてお話ししましょう」

 

 

 




石の詳細は後々。

アルヴィスの呼び名ってどっちがいい?

  • アル
  • アヴィ
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