少年転生~異世界来たので戦います~   作:異界を夢見る御影石

6 / 22
クロスオーバー要素出します。



第六話「戦闘技術1」

「では、順番にやってみてください」

 

「「はい!」」

 

 

今度は俺たちがやってみることになった。まずは兄さんからだ。

 

兄さんは右手を突き出し、目を瞑った。

 

 

「汝の求める所に大いなる水の加護あらん──」

 

 

兄さんがウォーターボールの詠唱をしているその時、

ロキシーさんのスカートが風で捲れ、パンツが見えそうになった。

 

兄さんは目を見開き、そちらを見るため詠唱を端折(はしょ)り、

ウォーターボールを発射した。

 

一瞬だったし、角度的に見えずらい俺は見えなかったが、

恐らく兄さんからは見えたのだろう。

 

というかまた母さんの木、折ってるし。

 

 

「なにしてるんですか?」

 

「あぁ、いえ! どうでした?」

 

「詠唱を端折りましたね……?」

 

 

兄さんがスカートの中を覗こうとしていたが、

詠唱を端折ったことの方が気になったらしい。

 

 

「はい……」

 

「いつも端折っているのですか?」

 

「いつもは……無しで……」

 

「無し!? ……い、一応聞きますが、もしかして、アルも?」

 

「スゥ……はい。俺も無しでやってます」

 

 

ちなみに、ロキシーさんがアルと呼んでくれている理由は、

自己紹介の時にアルと呼んでほしいとお願いしたからである。

 

兄さんの方もルディって呼んでください、って言ってた。

 

 

「でも、兄さんと違ってとある問題が……」

 

「問題……ですか?」

 

 

俺はロキシーさんに、俺が無詠唱で魔術を使うと、

消費魔力が詠唱時の5倍に増すことを話した。

 

ちなみに兄さんはそういうのが多分だがないらしいことも話した。

 

 

「な、なるほど……これは、鍛え甲斐がありそうですね……」

 

 

ボソっと呟いてるつもりなのかもだけど、

普通に聞こえてるんだよなぁ……

 

 

「あぁー!!」

 

「「あ……」」

 

 

あーらら。見つかっちった。

というか二人は今気付いたのか……

 

 

「ロキシーさん! うちの木を実験台にしないで頂戴!」

 

「えっ!?」

 

「まったくもう……!」

 

 

その後は兄さんがロキシーさんを励ましてたり、

ロキシーさんの歓迎会をして、楽しく過ごした。

 

そして歓迎会の時に俺もロキシーさんを先生と呼ぶことにした。

 

 

◆◆◆

 

 

翌日の午後。

 

今日から父さんとの鍛錬が始まる。

 

元々俺は毎日早朝にジョギングをしていた。

その為身体が既にそこそこできていたから身体作りとかは少ない。

 

今は基本的な動きの指導をしてもらっている。

 

まあ父さんは「グッと、踏み込んで……ザンッ!」

と、いう風に擬音が多く、指導力がほとんど無いから、見て盗むことにした。

 

手本を観察して、自分で実践して、照らし合わせ最適化する。

 

前世でやっていたことと同じだ。

アニメや動画の中の動きを観察して、実践して、元の動きに近づける。

 

字面だけだと厨二臭いが、俺はちゃんと真剣だった。

強い目的意識は無かったけどね。

 

そういえば、この世界の剣術には流派があるらしい。

剣神流、水神流、北神流の三大流派だそうだ。

 

 

速度と威力に特化した攻めの剣術、剣神流。

 

受け流しやカウンターが主な防御の剣術、水神流。

 

決まった型の無い、生きるための剣術、北神流。

 

 

そのどれかを使っていないと剣士とは呼ばれないらしい。

ついでに、そのどれかを使っていても、剣を使っていない場合は剣士とは呼ばないらしい。

そのどちらの場合でも、戦士と呼ばれるとのこと。

 

そして剣術にも、魔術同様に7段階に分かれているらしい。

初級、中級、上級、聖級、王級、帝級、神級の7段階。

 

父さんは剣神流、水神流、北神流、その全てが上級らしい。

 

リーリャさん曰く、練習を嫌い遊び歩いた上で、上級なんだそうな。

かなりの才能の持ち主じゃないか。

 

本格的な鍛錬はまだだが、才能はあるらしい。

 

俺的には戦士になりたい。

北神流をベースに、剣神流の速度と、水神流の防御性能を合わせた戦い方をしたい。

 

 

◆◆◆

 

 

数日後。両親がギシアンしている時間帯。

 

俺は最近、この時間に自室でとあることを練習している。

 

それは

 

 

『気術』

 

 

「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」という作品に登場する戦闘技術だ。

 

それは、特殊な呼吸法によって「気」というエネルギーを練り、凄まじい力を発揮することができるもの。

 

 

「スッスッ……フゥゥ……」

 

 

前世の地球じゃ試しても成功しなかったが、この世界なら使えるかもしれない。そう考えて始めた。

 

第七王子*1の作中でタオが言っていたように、肺に痛みが走っているが、無視して続ける。

 

 

「ゴホッ、ゴホッ……」

 

 

気の呼吸を続けようとしたら、咳き込んだ。

喉や肺に負担がかかっているような気がする。

 

今まではここら辺でやめていた。

だが、今日は漸く治癒魔術を覚えたのだ。

 

治癒魔術を使って、肺や喉を治療し練習を続ける。

 

いつもの3倍近くの時間、気の呼吸を続けていると、

微かだが、魔力とは違うエネルギーを感じれるようになってきた。

 

恐らくだが、これが「気」なのだろうな。

 

これからも、気の呼吸の練習は続けよう。

常時行えるくらいには使いこなしてやる。

 

 

 

 

 

寝る前に夜風を浴びに行こうとしたら、

ロキシー先生が母さん達のを覗きながら、廊下でシていた。

 

めっちゃエロいと思ったけど、なんか違うとも思った。

自分でもなんでそう思ったのかよくわからん。

*1:
「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」の略称




第七王子の気の呼吸が登場しました。
ロイドほど早くは習得できないだろうと、数日かけさせてます。


感想・評価をお待ちしております。
それでは、次回をお楽しみに!

アルヴィスの呼び名ってどっちがいい?

  • アル
  • アヴィ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。