更に半年が経ち、俺と兄さんは5歳になった。
この国での話なのかこの世界での話なのか分からないが、
ここには毎年誕生日を祝うという習慣はないらしい。
けれど、誕生日を祝わない訳ではなく、
5年ごとに、つまりは5歳、10歳、15歳の時に祝い、プレゼントを渡すとのこと。
なんで20歳以降が入ってないかって?
理由は15歳で成人だからだ。
多分、成人してからは祝う余裕がある時に祝う感じなんだろうな。
「「ルディ、アヴィ、5歳の誕生日おめでとう!」」
「ルディ、アル、5歳の誕生日おめでとうございます」
「ルーデウス様、アルヴィス様、5歳の誕生日おめでとうございます。」
みんなが一斉にそれぞれ祝いの言葉を上げた。
上から、父さんと母さん、ロキシー先生、リーリャさんだ。
「ありがとうございます!」
「ありがとー!」
俺はぴーすぴーす(ブルーアーカイブの飛鳥馬トキのような)しておいた。
◆◆◆
ちなみに、約一ヶ月前にシルフィも5歳の誕生日だったので、しっかり祝った。
木材から削り出したベースに、土魔術で地面の土から抽出した鉄で作ったパーツを組み合わせ、同じように鉄で作った装飾を加えて、最後に宝石に見えるほど綺麗に磨いた白い石をはめ込んだお手製のブレスレットをプレゼントした。
泣くほど喜んでくれて、ぎゅーって抱きしめられた。
◆◆◆
御馳走を食べ終えたので、プレゼントのお時間だ。
「誕生日おめでとう。プレゼントだ」
父さんが剣を一振りづつ俺と兄さんに差し出した。
「ありがとうございます、父様」
「あんがと、父さん」
「ごほん……あー、お前たちにその剣はまだ早いかもしれないが……男なら、心の中に一本の剣を持っておかねばならん。大切なものを守るには、心構えが必要だ」
なるほど。
「妻や子供……お前たちにもいずれ、そういう人ができるだろう。その者たちを守るのはお前たちの義務だ。ちょっとは魔術が使えるからって、調子に乗ってはいけない。」
肝に銘じておこう。
「魔術は接近戦が苦手だし、展開の早い戦いについていけない。その点、剣術は良いものだ。剣神流──」
「長い!」
母さんが父さんの頭に軽く手刀を入れて、話をやめさせた。
その様子を見て、ロキシー先生は笑っていた。
「お誕生日おめでとう。私からはこれよ」
母さんは兄さんに本を、俺には収納が付いたベルトと、マントを渡した。
「ルディは本が好きだから。
アヴィは剣術が好きだし、よく外に遊びに行っているでしょう?」
丈夫にできた高級そうなもので、成長後を見越して大きなサイズなのだが、身に着けてみたところ今からでも使えるようになっていた。
「ありがとうございます母様! こういうのが欲しかったんです!」
「ありがとう母さん! すっごく嬉しい! 大切に使うよ!」
「まぁ! なぁんて良い子たちなのー!」
俺たちが目を輝かせて礼を言うと母さんは俺たちを抱きしめた。
「はい、ルディ、アル」
ロキシー先生は先端に綺麗な赤い石が付いた小さな杖を2本取り出し、俺たちに1本づつ手渡した。
「それは魔石です。魔力を増幅してくれる機能があるので、きっと役に立つはずです」
「綺麗ですね~」
俺は兄さんの言葉に頷く。
「初級魔術が使えるようになった生徒に、杖を送るのが通例なのですが、2人は最初から使えていたので失念していました。申し訳ありません」
「いえ、ありがとうございます」
「全然大丈夫ですよ! 大切にしますね!」
「僕も大切にします! 師匠!」
ロキシー先生は兄さんの言葉に困ったような笑みを浮かべた。
「二人はその年で上級攻撃魔術を4種とも取得して、アルは中級の治癒魔術を無詠唱で扱えるのです。もう少し偉そうにしてもいいのですよ」
「いえ、師匠の教え方が上手いからですよ」
「俺もそう思います」
ロキシー先生はまた困ったような笑みを浮かべ俺たちの頭を撫でた。
「しかし、これで私があげられるものも、本当に極僅かになりました……」
「……えっ?」
兄さんは驚いたように声を漏らした。が、俺はなんとなく予想していた。
魔術師の階級は剣士のモノと違い、その階級の魔術を使えるか否かで決まる。つまり魔術師の実力はその階級の1~2段ほど下となるのだ。
ロキシー先生は水聖級魔術師だという。
だから、上級の攻撃魔術を4種とも扱えるようになった俺たちにはそろそろロキシー先生が教えられる限界が近く、そろそろ卒業になるのだろうと思っていた。
「ルディ、アル。明日、卒業試験を行います」
「卒、業……?」
アンケートその二やります。
どれに投票しても何かが変わることはありませんが、読者の人はどう思ってるのかな、と。
アルヴィスの魔力量ってどのくらいだと思う?
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ルディよりかなり少ない
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ルディより少ない
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ルディと同じくらい
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ルディより多い
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ルディよりかなり多い
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ラプラスは越えてる