トミノ監督「ここの作画、どうしてこうなった?」
アシにしなさん
「Just because.」
トミノ監督「理由を聞いてるんだよ!」
「Just because.」
トミノ監督「……俺の昼飯、知らない?」
アシにしなさん「食べました」
トミノ監督「なんでお前が食うんだよ!」
「Just because.」
トミノ監督「お前、今日でクビだからな!」
ここで本来なら謝るところを、もう一枚の最強カード。
「それがどうした」
――完――
勤務時間:3時間17分。
しかも致命的なのが、
「Just because」は
行動の理由を破壊する。
「それがどうした」は
行動の結果を破壊する。
つまり、
原因 → Just because.
結果 → それがどうした。
因果律の両側を封鎖している。
トミノ監督「お前は何なら気にするんだ!」
アシにしなさん:
「給料」
トミノ監督「出ると思ってんのか!」
「それがどうした」
いや、そこは気にしろ(笑)。
***
アンノ監督「ここの作画なんでこうした?」
アシにしなさん「just because」
アンノ監督「……。ま、いいか」
アンノ監督「ところで俺の弁当しらない」
アシにしなさん「食べました」
アンノ監督「なんで?」
アシにしなさん「just because」
アンノ監督「ま、いっか」
1ヶ月後
アシにしなさん「アンノ監督、にしなさんの給料0円なんですけど」
アンノ監督「それがどうした」
アシにしなさん「ま、いっか」
誰か怒れよ。
しかも、この職場は契約書を確認してもダメなんですよ。
アシにしなさん「雇用契約書ないんですけど」
アンノ監督「Just because.」
「そもそもにしなさん、社員なんですか?」
「知らない」
「じゃあなんで毎日来てるんですか?」
「Just because.」
「アンノ監督、なんで毎日仕事振ってるんですか?」
「……ま、いっか。」
こうして後世の研究者を苦しませる謎のスタッフが誕生する。
給与記録なし。雇用記録なし。
しかし全話のスタッフロールに「にしなさん」とだけ書いてある。
研究者「この人物はいったい何者なんだ……?」
本人:
Just because.
***
上映終了。
♪ エンディングテーマ
CAST
……
ANIMATION
……
SPECIAL THANKS
just because にしなさん(無給)
映画館:
ざわ……
ざわ……
観客A「……無給?」
観客B「いや、それより just because が肩書きなのか?」
観客C「なんでこの人だけ日本語でにしなさんなんだ?」
パンフレットのスタッフインタビュー。
――にしなさんは本作でどのような役割を?
アンノ監督
「分からない。毎日いた」
――具体的に何を?
アンノ監督
「俺の弁当を食べてた」
――では、なぜスペシャルサンクスに?
アンノ監督
「Just because.」
一方そのころにしなさん。
「スペシャルサンクス載った! 印税みたいなの出るんか?」
経理:
「それがどうした。」
にしなさん:
「ま、いっか。」
ダメです。
そこだけは「ま、いっか」禁止です(笑)。