フロム暮らしの庭   作:わたぼう

1 / 1
ほの暮しの庭、ボリュームありすぎ


ゲールマンおじさん

そこは狩人の夢…

 

多くの者がここを訪れ、獣狩りの夜を全うするために足を踏み入れる場所

 

そして貴方もこの土地の秘密を知りに訪れ、獣狩りの夜に誘われた…

 

貴方は診療所の序盤の狼畜生に食われて初デスを果たした

 

血が足りず、ぶっ倒れてゆっくりと死に向かっていく…

血で生暖かくなった木の感触から、冷たい石畳の感覚に変わっていく。

 

次の瞬間には何もかもが夢だったかのように、元通りの状態で貴方は目を覚ます。

 

目覚めた場所はなんとも不思議な空間であり、霧がかかったどこか儚いような気もする場所

 

周りには墓石があり、庭と古びた外観の屋敷がある

 

歩いて回り、屋敷の中に入ると車椅子に座る老人がいた

 

老人の話を聞いた

 

「やあ、君が新しい狩人かね」

 

「ようこそ、狩人の夢に。ただ一時とて、ここが君の「家」になる」

 

「私は……ゲールマン。君たち狩人の、助言者だ」

 

「今は何も分からないだろうが、難しく考えることはない」

 

「君は、ただ、獣を狩ればよい。それが、結局は君の目的にかなう」

 

「狩人とはそういうものだよ。直に慣れる…」

 

「あと…」

 

「くれぐれも…ここの庭は丁重に扱ってほしい…」

 

???

 

「頼むよ...」

 

「あと武器もね…」

 

その姿は少しばかりの人間味のある苦労と哀愁が漂っていた

 

ゲールマンの言ったその言葉の意味をまだ後の狩人は理解していなかった

 

 

 

 

 

場所は移り変わりビルゲンワース

 

 

 

 

ザクッ…ザクッ…

 

ザクッ…ザクッ…ザクッ…

 

 

タッタッ…

 

アメは今日も元気に駆け回ってはこの不気味な土地で畑を耕し、開墾作業に精を出している

 

仕事熱心なことである

 

 

そして絶賛反省中でもある

 

 

アメはヤーナムでは珍しい、まとも?な感性を持つ少女、純粋そうな可愛げのある年端も行かない子供が狩人の夢に入ってくるなどゲールマンも予想していなかった。

 

その後ゲールマンはアメを見るたびに溜め息が一つ増え、たまに孫のように可愛がる時間が出来た。

 

本当に後になるほど、何かの間違いで来てしまったとしか思えない程にこの世界に似つかわしくない人物だ。

 

人形ちゃんともすぐに仲良くなった、この土地で子供は滅多に見ないからか、人形ちゃんはアメのことを物珍しそうに、興味深そうに見るのだ。

 

そんな生活が続くなかで、ゲールマンはふと気になったことをアメに尋ねた。

 

ゲールマン「アメ…時より君は私の武器を借りて何をやっているんだい?」

 

アメは特別にゲールマンに許可を取り、庭に出入りしては武器を借りる

 

アメが獣を狩りに行くのは希だ、そして普段あの子が愛用している武器は獣狩りの斧

 

しかし、こうしてたまにゲールマンに愛用の仕掛け武器を借りに来るのだ

 

謎なのは、そこから毎回アメがこの狩人の夢から出ていく気配がないことだ

 

使っていないということはあるまい…

 

さらに貸し出した後には決まって庭の方から刃がぶつかる音がしてくる

 

ゲールマンはアメが何をしているのか普段は詮索しないが

 

アメに貸した葬送の刃は必ず土まみれの壊れかけで返ってくる…

 

それを見たゲールマンは血の意思による武器の修理の仕方を教えた。

 

そんな日々が続き

 

この空間の主は徐々に疑問を持ち始める

 

そこでゲールマンはアメに提案する

 

ゲールマン「アメ、君が普段裏庭で何をしているか見ても構わないかい?」

 

アメはコクッと頷いた

 

了承は得た

 

そうと決まれば車椅子を人形ちゃんに押してもらいながら庭に向かう

 

ゲールマンは庭に入るのは久しぶりだった

 

ゲールマン「ッ…!?」

 

ゲールマンは庭を見に行って…思わず立ち上がりそうになる…

 

庭の土は掘り返され、花が刈り取られている…

 

いや…別にこの世界は夢の世界だ、恐らくは直ぐに元通りに修復されるはず…

 

ゲールマンは少しだけ取り乱しそうになったが、アメの手前すぐに落ち着いた

 

しかし...

 

にしてもこれは少しばかり規模が大きかった…

 

 

庭の三分の一の面積が耕されていた。

 

本人曰く咲いている花の根が土の中に深く絡まっており、それを切るのに使っていたようだ、土の中には石なんかも入っている…つまり畑を耕すのにゲールマンの葬送の刃を借りたとのこと…

 

庭の端っこに刈り取った花や雑草、根っこがつまれており、アメはタッタッ…と庭の奥に走っていく。

 

種は何処から入手したのやら、見た目は芋に見える…アメは育った野菜を収穫して、ゲールマンの前に持っていく、収穫できたことの嬉しさが溢れる純粋な瞳がゲールマンを見つめた。

 

 

ゲールマン「はぁ...」

 

 

何から言うべきか…素直に怒るべきか…初めに褒めるべきか。

 

最終的に考え付かれたゲールマンは溜め息のあと優しく微笑み、アメに新しく狩人の夢に掟を作った。

 

その日はゲールマンの庭でアメが育てた野菜を焼いて三人で食べることにした

 

調味料や料理道具などは此処には無いため、焼いただけの質素なものとなったが、それでもゲールマンにとっては十分に感じられた

 

 

ゲールマン (先生…少しだけ…この悪夢の中でも気が紛れそうです)

 

 

人形ちゃん (アメちゃん…不思議な子)

 

 

 

 

 

というわけで、掟により狩人の夢での菜園を禁止されたアメは新しい菜園にぴったりな土地をゲールマンに紹介してもらった。

 

場所はビルゲンワース

 

武器(農具)は仕掛け武器とヘムウィックの墓地街のババア共のを使っている

 

 

適度な庭の広さに、住むのに困らない家まで確保、湖から水もゲットできる。

 

最高である

 

最初にこの家に住んでいた住人と一悶着ありはしたが無事解決、たまに大きな害虫も来るが有機肥料にすればプラマイゼロで問題ない。

 

定期的に肥料が自然に湧いてくるなんて…

 

最高である…

 

ゲールマンのお爺さんには感謝しかない…

 

あと、お爺さんといえば、月見台にいるあのお爺さんは何なんだろう…

たまに一緒にお月見をしている。

 

食器や日用品の類いは道中の荒らされた民家から収集した。

 

本当は畜産もしたかったが、まともな動物がそもそもいなかった。

 

ザクッ…

 

ザクッザクッ…

 

アメは一旦休憩に入る

 

今度、武器を貸してもらったのと、庭を荒らした御詫びに何かちゃんとした料理を食べさせて上げよう

 

そう決心してアメは今日の夜も仕事(ほのぼのスローライフ)に励むのだった。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。