アメは今日は獣狩りに赴いていた、得意の獣狩りの斧を振り回す
その幼い体からは考えられない程のパワーで獣を屠っていた
ゲールマンからのお手伝い表のチェックリストを埋めていく、
ゲールマンのお爺さんからはたまにお手伝いを頼まれる…今回の場合は
犬を6匹
狼を2匹
獣人を20体
ネズミを8匹
カラスを10匹
場所はヤーナム市街
アメにとって、それはあまりにも簡単すぎる…ゲールマンは少し過保護なのではなかろうか
アメは次々に獣を倒していく
犬や狼からは毛皮を頂いた
獣人からは衣服を
カラスからは翼の羽を挘った、それとワンチャン鶏ガラを期待して肉も貰っておいた
残りはネズミ3匹だけとなった、
アメ「…」
正直言って下水道はあまり好きになれない、すぐに全身水浸しになるわ、常に湿ってるわ、あとあの豚のタックルを受けて瀕死になった記憶もある。
しかし、豚に関しては精肉から内臓、皮や足までほぼ全ての部位を美味しく食べることができる。
何よりあの巨体だ、苦手ではあるが倒せばかなりの部位が手に入る。
そんな嫌な場所で尚且つ見飽きた場所でもこうしてお手伝い表が出る限り、ゲールマンから報酬を貰えるので周回する価値はある
いざ最後のネズミ退治に…その後は豚狩りの始まりだ
下水道の下の通路にはネズミが数匹いたはず
ザシュッ…
ドンッ…
おっと…どうやらアメよりも先についた先客がいるらしい、あと少しでお手伝い表を完遂できるというのに
ネズミの叫び声と、銃声のする方向に向かう、向かった先にいたのは…
狩人「ん?…子供」
アメ「…」
鋸鎌を持った目付きの悪い男がそこに立っていた
獣狩りの斧を持った幼女が立っていた
アメ「…」
狩人「…」
見つめ合い両者共に警戒をしたが、先に警戒を解いたのは狩人の方だった。
武器を腰に仕舞う
するとアメもその様子を見て警戒を解いた…
狩人 (マジか…)
狩人は驚いていた、子供が獣狩りをしているとは何と言えばいいのやら。治安維持どころかこんな歳の子も獣狩りに駆り出されるとは、まさしく世も末というわけだ。
狩人 (いや…この都市は俺が来る以前に地獄だったぽいが)
アメは狩人に戦闘の意思がないと分かり、近寄って喋りかける…
狩人「あぁ…すまない、え?ネッ…ネズミを残りのヤツを自分に狩らせてくれと…」
アメ「うん」
アメが指を指した方向には、船の残骸とその奥にまだ此方に気付いていない生き残っているネズミがいる
狩人「いや…いいんだが」
狩人は少しだけ不安になりながらも了承した
するとアメは素早く狩人の横を通り、下水道の奥にいるネズミに向かっていく、そこからはあっという間だった。
体格の問題はあれど、あの子供の体で重心を巧みに利用して威力を極力逃がさずに回転斬りを放つ様は見事としか言いようがない。
一瞬にしてネズミ2匹を凪祓った
あれッ…もしかして自分よりも才能あるんじゃないか?なんて思いが一瞬でかかった
最後のネズミは船の物陰から飛び出してくるも、直ぐ様反応したアメによって攻撃は空振り、そのまま空間で叩き斬られた。
アメはネズミの死体に近づき、尻尾を斧で切ってそのまま異空間のポケットに仕舞い込む。
狩人「貴公…凄まじい腕の持ち主だな」
アメ ( *´艸`)
狩人 (かっ…可愛い…)
アメは少し微笑んで獣人の頭やカラスの羽など、中身を整理しながら、お手伝い表のリストに載せられている分の討伐したネズミの耳を異空間のポケットに仕舞っている
狩人「何をしているんだ?」(ていうか自分以外もそのポケット持ってる人いたのか…)
アメ「…」
アメは獣の狩りのお手伝い兼依頼の事を説明した
狩人「討伐依頼の証か…まあ、此処の治安は見る限り悪化するばかりだもんな、その上、この土地の人間は俺みたいな余所者や狩人にすら当たりが強い。」
「でも今やそういった苦言を言う市民すら理性を失い交流が出来ない獣に成りつつあるから、君もその人との繋がりは此れからも大切にするんだよ…」
アメ「うん」
アメはそう言って狩人のもとを去った…
遠くなる小さな背中を見つめながら小さく言葉を漏らす
狩人「フフッ…いい子そうだな」
あんな子供ですら狩りをしなければならない程、困窮しているとは、早く獣狩りの夜を終わらせなければと狩人は誓った。
その前に取り敢えずはアイテム整理を…
狩人「ん?何だこれ」
狩人は見たこともないアイテムを見て不思議に思った
蒸かした芋…それが10個入っている
【説明】
心優しい誰かが作った蒸かした芋、この血で呪われた世界では数少ないまともな食料。
追記
味は何人かに食べてもらって、美味しいのは保証済みだから、遠慮せずに食べてください
狩人「…」
ハムッ…
狩人「アッッツツ!?」
…
……
背後からゆっくりと豚の肛門に迫る小さな手…
エイッ
人食い豚「ブヒヒィィィ~~ーー!?!?」
アメちゃんは豚肉をゲットした♪
場面は狩人の夢にうつる
アメちゃんは報酬の血石の二欠片をゲット
そして今は夜ご飯だ (ずっと夜だが)
ゲールマン「美味しいが出来立ては少し熱いな…ある程度冷ましてからの方が私は食べやすい」
アメ (ウ~ム)
人形ちゃん「私はとても暖かいです…アメちゃん」
アメは忌憚無き意見を求めていた、どちらも高評価に変わりはない…だが…アメとしてはやはり、この程度では満足しきれない
味は塩をどうにか入手したため、以前よりかはマシになったと思いたい
本当はもっといろんな調味料を扱いたいのだが、この土地では塩は勿論その他の味を追い求めるとそれなりに代償が必要になる…
因みにそれによって得たここ最近の一番の快挙はミルクの仕入先をゲットしたことだ。
これには大分苦労した、まさに聞くも涙語るも涙な話である。
とにかくッこれで一気に料理の幅が広がることを確信したアメはウキウキで狩人の夢から自宅に帰るのだった
こうして長い夜はまだまだ続いていくのだ…
アメ (さっそくメルゴーさんのミルクを使って何か作ろうか…)
メルゴー (…)