フロム暮しの庭   作:わたぼう

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揚げ物

赤い月が出ている屋根の下でアメは今日も元気に野菜を収穫している

 

 

ヨイッしょっ

 

 

今年の秋は玉ねぎと芋の豊作だ、そうだッ…明日は狩人さんと一緒にフライドオニオンとフライドポテトを食べよう

 

 

最近便利な道具も手に入れたし、揚げまくるぞッ!

 

 

当日

 

 

アメ「…」

 

 

っと思ったが、狩人さん少し遅れてるな…

 

 

というわけで先に揚げ物を作るに当たって、必要なものを準備したッ!!

 

 

 

先ずは植物性油脂ッ

 

 

禁忌の森に生えてた花の種を圧縮して絞ったやつを使いますッ

 

 

次に芋ッ

 

 

私の畑で取れたッ

 

 

次に玉ねぎッ

 

 

上に同じッ

 

 

味付けは塩だけッ

 

 

狩人 拍手(*’ω’ノノ゙☆パチパチ

 

 

「だが、問題は最初の油じゃないか?大量に集めてくれといて何だが、それが不味かったら終わりだぞ」

 

 

アメは油壺のよりかはいいだろうと狩人に言った

 

 

狩人「まあ…それはそうだが…にしても、揚げ物なんて久しく食べてないな、昔の事過ぎて味の記憶が曖昧だ」

 

 

アメは前に狩人が自分に言った祝杯の事について話した

 

 

狩人「なる程、確かにアレから数日経過していたな…だから今日家にお呼ばれしたのか」

 

 

アメ「うん…」

 

 

狩人「その…」

 

 

アメは狩人に謝る必要はないと言った

 

 

 

そして…

 

 

 

許してほしければ今日は一緒に料理を作ってほしいとも…

 

 

 

 

アメ「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

狩人「失敗しても知らないぞ?」

 

 

アメ (^○^)

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャガイモで最初に行うのは、当然だが皮剥きである、次にジャガイモの根は毒なので包丁の先端で取っていく

 

 

狩人 「毒なのか?後で毒メスに使えるか試そう…」

 

 

使えませんよ?

 

 

そしてジャガイモを切る際は均一に細めに切っていく、こうすることで水分が抜けやすくなってカリッと仕上がる

 

 

玉ねぎも同様に皮を剥く、青い部分が残ってるからってムカついて剥きすぎると可食部位が減るから注意だ

 

 

フライドオニオンの場合は二種類のタイプを作っていく、そのため、切り方も二種類ある

 

 

一つ目はカリカリタイプ

 

 

最初に玉ねぎを縦半分に切る

 

 

次に包丁をさらに扱いやすくするため、必要に応じて横半分(4等分)に切る

 

 

更に繊維に沿って、1〜2mmの等しい厚さで薄切りにする

 

 

 

続いてはリング状

 

 

玉ねぎを丸ごと横方向(繊維を断ち切る向き)に、1cm幅の輪切りにする

 

 

そして、中心に向かって重なっている層を、内側から押し出すようにして1枚ずつバラバラにほぐす

 

 

瞳の中の虫共が染みるだの何だの言ってるが気にしてはならない

 

 

 

 

 

 

ジュワワワワワワワァァ~

 

 

カリッカリッカリッカリッカリッッ…

 

 

油の中でジャガイモや玉ねぎが踊って大合唱している

 

 

狩人「こんな具合か?」

 

 

アメは油から引き上げたジャガイモを見て、狩人にグットサインを送る

 

 

二度揚げしたポテトの方はナイスな仕上がりだ、玉ねぎの方はリングタイプはもう引き上げても良いとして、カリカリタイプは後少し油の海に浸かっていてもらおう

 

 

狩人「にしても、このフライヤーというのは便利だな、これなら取っ手もついていて火傷する心配もほぼ無い」

 

 

ヘヘンッ、ヤハグルって街で拾ったんだ♪

 

 

そうアメは自慢気に言って見せた、大量にある場所を今度教えてあげることにした

 

 

狩人「なる程、そこに行けば見つかるのか、ん?そうか、取っ手は貴公が後から自分で作って付けたのか」

 

 

アメ「うん」

 

 

すると話の途中で狩人は異空間ポケットに手を突っ込んだ

 

 

狩人「あと、貴公にこれを…」

 

 

狩人は異空間のポケットからあるものを取り出す

 

 

それは…

 

 

魚だった、なる程ね直ぐそこの湖で釣ったのか

 

 

狩人「あぁ…すまない、恥ずかしながら、大人の私は幼い貴公に何度か世話になってるからね、このままでは借りが増えるばかり、故に手土産を持ってこようかと思ったんだ」

 

 

少し遅れた理由はそれか…

 

 

そういうことね、来てたなら言ってくれれば良いのに、少し言いたいことはあったが、まあ見逃してあげよう、そうやって話ていく内に二品が完成した

 

 

そして、本来ならこの後捨てる予定だった油だが、新たに白身フライが参戦してきたので、そのままにしておく

 

 

湖を泳いでたところ悪いが、今度はこの油の海を泳いでサクサクのフワフワになってくれ

 

 

魚捌くの久しぶりだな…

 

 

卵はあったかな…

 

 

おっ危ない残り僅かだった…

 

 

卵と小麦粉と水を混ぜでバッター液を作る、液体に潜らせて、パン粉を両面に付ける

 

 

狩人さんが釣った魚よ…

 

 

美味しく揚がっちまいな!!

 

 

そんないろんな思いが入り混じりながら、油は懸命に音を上げる

 

 

狩人は揚がる魚を見てそっと口にする

 

 

狩人「料理など、この街に来て狩人となって…それ以来していなかった、本当に貴重な体験をさせてもらってるよ」

 

 

それを言うなら自分もだ、今日の経験で誰かと一緒に作る料理は想像より楽しいことが分かった、それに何だか普段一人で作る料理よりも美味しそうだ

 

 

「貴公…ありがとう…」

 

 

オォ…照れるな、でも確かに狩人の身体って (強靭ッ…無敵ッ…最強ッ!!) みたいな感じだもんね、寝なくても、空腹でも問題なく動けるし…

 

 

そうこうしていると、油で上がった香ばしい匂いが鼻をくすぐる、狩人も味が気になるようだ

 

 

オニオンフライや白身フライはまだいいとして、ポテトは少し調子にのって作りすぎた、後でいろんな人にお裾分けしに行こう

 

 

狩人・アメ「…」

 

 

あまり重い雰囲気は好きじゃない

 

 

サクッ

 

 

口の中で軽快な音が響いた

 

 

うんッ…ウマイッ!!

 

 

 

 

 

 

 

…

 

 

 

 

 

 

……

 

 

 

 

 

 

 

 

………

 

 

 

 

 

 

とある悪夢にて…

 

 

 

 

 

 

ミコラーシュ「んぐッギガガガガガくぁwせdrftgyふじこlp」

 

 

 

 

その悪夢には油のハネる音が響き、油臭くなっていた…

 

 

 

 

「ダレカッ…コノ…オトヲッ…トメッテェッ…」

 

 

 

 

 

 




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