それは他の野菜とは違い異質な雰囲気を放っていた、周りの野菜が普通なだけに、より一層目立ってしまっている
初めは野良犬が畑に侵入してきたのかと思って、警戒して葉っぱが揺れた音の方に進んだらこれである、今までこんなこと無かったのに…
目がついてる…
実は知らない内に啓蒙を過剰接種し過ぎて目が可笑しくなったとか、野菜が新種の病気にやられたとか…考えたくもないよ
ギョロッ
…変異種とか?
何で家の庭の野菜がその力 (瞳) を宿すのか分からないが、収穫した目の前のカブは血走らせた目をギョロギョロ動かし、その瞳の中に宇宙を写し出していた
アメ「…」
その瞳を見つめた瞬間、何かとてつもない気配を我が家の屋根から感じた
アメ「…ッ!」
唐突に背後から引き寄せられるような重力を感じる
普通にビックリした
そこには満月を背に六つの巨大な腕にアーモンドナッツから剃り残しのアゴ毛を生やしたような上位者
アメンドーズがいた
アズちゃん…
何時から家の屋根にいたの?
ロマさんが倒された1ヶ月前から?左様ですか…
今年の「お根付け料」はもう支払ったと思うのですが、今日は何用でいらっしゃったのですか?
アメンドーズ「…」
ジー…
あっ...この野菜が目当てで来たって感じですか?
アメンドーズ「…」
コクッ
そっその野菜は素晴らしい?…はぁ...詳しいことはよく分かりませんが、取り敢えずは家の野菜を褒めていただいてありがとうございます
エッ今後はこれが育つ度に此処に来る…それは構わないんですけど、その…今のってる場所は私の家だから、崩さないでね
アメンドーズことアズちゃんはその事に了承した
アメはこの野菜を手渡して、味の感想を後で聞かせてほしいとアメンドーズに言った、すると目の前の上位者からは予想していなかった返答が帰ってきた
アメンドーズは手渡された野菜を優しく摘まんだ
アメンドーズ「食べるために使うのではない…
今までとは違う別の悪夢が欲しいのだ」
アメ「?」
夢か、確か上位者さん達は各々現実とは違う空間を作れるんだっけ、でもそれと此の野菜になんの関係が?
アメンドーズ「褒美だ…」
褒美…こんな唐突な形で上位者からそんなものはなかった、どんな報酬なんだろう
巨大な手の平が握り掌を作り、それがアメの前に来る、すると重力が拳に集まり、数秒後、その手が開かれアメの手元に褒美が渡された…
呪われた血晶石
物理攻撃力+27.2%アップ
アメ「…!!」
アメはそれを手に取り、ナプキンを出して少し拭いた
月の光で照らしてみる…
綺麗…
それを頭に...
装置ッ!!
アメンドーズ「何をやっている…」
お洒落はレディーの足並みでは?
頭で不気味に輝く赤い光り
今付けてみたサイズ感的には髪飾りに丁度いいかもしれないとアメは思った
上手くカットして、研磨すれば更に綺麗になるかもしれない
アメはアメンドーズに礼を言ってそのまま家に入ってしまった
アメンドーズ「…」
…
狩人の夢にて…
アメ (^o^)/
人形ちゃん、どう綺麗でしょ!
人形「可愛い…」
ゲールマン (まぁ…アリなのか?)
狩人 (三デブ…欲しい…欲しい…欲しい…) ←火力不足
今宵は
月も
蕪の瞳も
加工された三角血昌石も
等しく綺麗に輝く夜となった
次は匂い立って、えずく…あのおじさんの登場です