フロム暮しの庭   作:わたぼう

9 / 11
夏が終わる…


ガスコインおじさん

 

 

これは狩人さんが来る…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何年前だったっけ…

 

 

 

 

 

確か三年前?

 

 

 

 

 

自信がない、もう年かな… (齢9歳)

 

 

 

 

ウッ…当時を思い出すと胃が痛い…

 

 

 

 

 

いざッ三年前の思い出にタイムトリップ~

 

 

 

 

 

 

ガスコイン「…」

 

 

アメ「…」

 

 

ガスコインは手で眉間に皺を寄せて、その後に天を仰ぐ

 

 

ガスコイン「お嬢ちゃん、君は…こんなところで何をしているんだ」

 

 

何故、この人がそんなことを聞くのかと当時のアメはあまり理解していなかった、それに自分が狩人というのは見れば分かるだろう

 

 

この立派な狩人の斧を見れば…

 

 

そう軽く思っていた…

 

 

狩人やってますッ

 

 

ガスコイン「いや...何を言って…」

 

 

あと…農家も…

 

 

ガスコイン (ちょっと待て、情報量が多いぞ)

 

 

齢6歳で狩人で農家?

 

 

ガスコインが脳内で情報を租借している間にアメはどこかに行ってしまった

 

 

そこからガスコインが彼女と再び再会するのは2日先のことである

 

 

小さな体が駆け回る

 

 

タタッ…ダンッ

 

 

前は勢いを活かせずに一撃で葬れなかった、今度はなるべく速やかに意識を絶たせる

 

 

壁を強く蹴り飛ばす

 

 

反動で身体が宙へ躍り出た、空中で腰を捻り、身体を半ば回転させながら斧を振りかぶる

 

 

そして落下の勢いを全身に乗せ、獣の頭上めがけて斧を叩き落とした

 

 

獣はピクリとも動かない

 

 

 

ッ…体が痛む

 

 

 

暗闇から解放出来たかな…

 

 

 

生きてても夜の闇、死んだら永遠の闇が待ってるのかな…

 

 

 

(その先に待ってるのは、夜明けだよ…)

 

 

 

ゲールマンおじさんの言葉を思い出す…

 

 

その先の事なんて誰にも分からないよ、でも時期に人は獣になる、結果が変わらないなら好きなことやってよう

 

 

それで偶にこうして獣狩り出来れば良いかな…

 

 

少なくとも此処を置いて離れることは出来ない

 

 

だからあんまり寂しそうな顔はして欲しくないんだけど…

 

 

斧を死体から引き抜く

 

 

ガスコイン「いい動きだったぞ…とても農家とは思えん」

 

 

この人…2日前にあったな…

 

 

ヘヘッ

 

 

アメは子供らしく照れて見せる

 

 

ガスコインは目を細める

 

 

足を少し痛めている

 

 

銃を持つ片腕も酷使しているようだ

 

 

戦っているときに血に酔っている雰囲気は無かった、寧ろ今は子供そのもの、これで獣狩りの才があるのだから驚かされる、だがその才能が子供の肉体に追い付けていない、銃も何発も撃てるほど腕が衝撃に耐えられていない

 

 

ガスコイン「…?」

 

 

いや...まて、そもそも何故そんなことが起こり得る?

 

 

普通はそんなリスクを心配する必要はない…

 

 

一体何故…

 

 

 

 

あの…おじさん、私に何か用ですか?

 

 

ガスコイン「あぁ…すまん、先も言ったが、いい動きだったからな、それと俺はガスコインだ君の名前を聞かせてくれ」

 

 

アメはガスコインに自己紹介をした

 

 

ガスコイン「アメか、短いがいい名だな、仲間から聞いたが農業をやっているんだろう?」

 

 

それを聞いたアメは今年は豊作だったことをガスコインに自慢した

 

 

ガスコイン「そうか…それは良かったな、でも家の農業の手伝いはいいのか?」

 

 

農業と言えば…多分あの農業だろう、自信は無いが知識としては知っている、農家が営むとされる植物を育てる?仕事の一つ、この閉ざされた大地では滅多に聞かない単語だが

 

 

家には普段誰か面倒を見てくれる人が居るんだろうか、いるとしたら何故、家の手伝いではなく子供一人に獣狩りなどさせているのか

 

 

この街の市民の大半は医療協会の治療やこの土地の風習を受けている筈、なら親が怪我の重傷は論外…獣の病ならともかく…その他の病に侵されている可能性も無し…農業なんて言う変わったことをする必要も本来はないわけだが

 

 

或いは…

 

 

 

 

親がいない?

 

 

無いな…子供を棺に入れるのも珍しくないこの土地で、そんな子供…生きているわけがない

 

 

ガスコイン「…ほら、親御さんなら心配するだろう」

 

 

アメ「…?」

 

 

手伝いも何も全て一人でやっていることをアメはガスコインに告げた

 

 

ガスコイン「ッそれは…逞しいな」

 

 

アメ「うん」(^ー^)

 

 

余りにもサラッとし過ぎている

 

 

それにその線は今さっき脳内で潰したばかりなのに

 

 

ガスコイン「なら…普段から一人で野菜を育てて、それを食べて生活しているのか?」

 

 

アメ「うん」

 

 

ガスコインは溜め息を出す。この危険な土地で農業を始めようなんて発想をする奴が居ることにも驚きだが、ましてやそれがこんな幼い子供一人だなんて

 

 

変わってる奴だな…

 

 

ガスコイン「今度でいいから、その野菜を見せてくれないか?」

 

 

此処までの話を聞いてガスコインは非常に気になっていた、血が全てを代替えするこの街で…録な命が芽吹きそうにもないこの土地で、農業をやろうなんて言う奴の力がどんなものなのか…

 

 

すると目の前のアメは手を後ろに回して、不適に笑って言った

 

 

見るだけでいいの?

 

 

その言葉を聞いて、少しだけガスコインは考え込んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

……

 

 

 

 

アメは別に他の人に野菜を分け与えることに抵抗はなかった、というか寧ろ此処の土地の人間は何で血という名の鉄分しか取ってないんだ…アレ病み付きになる程別に美味しくないぞ

 

 

最近は古民家の扉をノックしても栄養が頭に回ってないせいか、笑う事しか出来ない脳足りんが増えている

 

 

干し草フォークや鋤なんかの農具があるのを見るに、過去に自給自足の菜園をやっている形跡はあるが、それを正しく使わず、暴行以外で使う奴を私は見掛けたことがない

 

 

皆、血しか飲まないからな~禁酒ならぬ、禁血をした方がこの街の為にいいと思う、ホントあれは狩人という社畜の為のエナジードリンクなんだからさ

 

 

それを常時、禁断症状が出るまで市民が飲むのはどうかと思います

 

 

改めて思ったが…この街終わってんな…

 

 

上位者さん、これじゃ~私 (アメちゃん) は許しちゃぁくれませんよ~

 

 

ガスコインはアメが恐らく下らないことを考えてる様子を見て、少し気が抜けて笑みを浮かべてしまう。

 

 

ガスコイン「なら君の野菜…少し分けてもらおうかな」

 

 

いかん、つい頭の中で話しすぎた…

 

 

えっと何だっけ、私の野菜を食べたい?いいですよ?

 

 

アメはガスコインにオッケーを出した

 

 

次いでに○○日に薪割り手伝って

 

 

ガスコイン「その労働の対価が野菜というわけか」

 

 

ソッ

 

 

ガスコインはその誘いに了承し、アメはガスコインに軽く別れの言葉を言って走り出した

 

 

そうと決まれば、早速行動しなくちゃッ

 

 

それに気付かないガスコイン

 

 

ガスコイン「あと出来れば今度でいいから、俺の家に来てみな…」

 

 

アメは気付けばガスコインの前から消えていた

 

 

全然次いでじゃなくなったな…そうガスコインは思った

 

 

ガスコインは一人残される

 

 

そんな少し寂しい彼の背後に、彼の見知った存在が降り立った

 

 

ヘンリック「随分と話していたな」

 

 

ガスコイン「盗み聞きとは…いい趣味をしてるじゃないか」

 

 

ヘンリック「褒めるのはいいが早く行くぞ、夜はまだ深い」

 

 

そうだな…

 

 

その後、深夜に獣の鳴き声がヤーナムに響き渡った

 

 

 




話として出しやすいのはコマコやシロージ辺りかな?
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