神次次元ゲイム ネプテューヌ Re:birth3 “鋼を纏いし者” 作:黒金の孤狼
今回はあの機体の力を得ます。タイトルで分かると思いますがι
では本編をどうぞ
「はい、と言うわけで国境付近に到着!」
「誰に言ってるの?キョウスケ」
隣で呆れ顔で言うブラン。ミレイに至っては痛い人を見る目をしていた
「いやぁ…何かお約束かなって思って」
「はぁ…とりあえず調査を始めましょう」
う…溜め息吐いた上にスルーされた(泣)
「キョウスケ、何いじけてんのよ。さっさと捜しなさいよ」
「うぅ…了解。2人とも冷たくない?」
「「気のせいよ」」
うぉ、見事にシンクロしたよιその辺の姉妹より息ピッタリだな…
「で、その不審者ってのはなんか特徴あるの?」
「そうね…聞いた話によると16~18位の女性、それと械人形を引き連れていたらしいわ…キョウスケ、貴方が使った“あの力”と同じような姿のね」
「なっ…!」
マジかよ…まさか、神様が言ってた“歪み”ってヤツか?
「“あの力”って何?」
訳が分からないといった表情でミレイがぼやく。そっか…ミレイには見せてなかったなι
「俺にはちょっと特殊な力があって…まぁ、説明するより見せた方が早いか」
ゲシュペンストのカードを取り出し、右手に嵌めた腕輪のスロットに差し込む
“armor rink”
亜空間から現れたパーツが俺の体に装着され、ゲシュペンストの姿に変わる“equip Gespenst Mk-Ⅱ type-N”「あら、前のと見た目がちょっと違うわね」
「あぁ、このアーマーは状況に応じて武装を換装出来るんだ。これはtype-Nって言って中~近距離のバランスが取れた…」
「………(パクパク)」
口を開いたまま、唖然とした表情で俺を見つめる。まぁ…驚くよね、普通はι
「ミレイ…貴女、今凄く面白い顔してるわよ…っ」
「だ、だって!普通驚くわよ、こんなのっ!ていうか何で今朝の模擬戦、その力を使わなかったの!?」
矢継ぎ早に喋り、俺に詰め寄る…うぉ、怖ぇι
「落ち着けってι使うべきでは無いと思ったから使わなかったんだよ」
「…どういう意味よ」
「俺はまだ、この力を制御しきれないていない…だから誤って傷付けてしまうかもしれない。この力は“誰かを守る力”であって“誰かを傷付ける力”じゃない…だから使わなかった」「そう…。私が女だからって理由で手を抜いたって言ったらどうしようかと思ったわ。そこまで言うならブラン姉をちゃんと守りなさいよ?」
「あぁ、勿論だ」
良かった。わだかまり無く済んで…横目でブランがホッとしているのが目に入った。……構えていたハンマーは見なかった事にしようι
「ブラン様!ミレイ隊長!キョウスケ殿!」
周囲を巡回していた警備隊の1人が慌てた様子で、此方に駆けてきた。
「はい、不審者が連れていた機械人形らしき物を発見しまし…うわっ!?こっちにも!!」
「あぁ…大丈夫。これはキョウスケよ」
「あははιすまん、驚かしたな。でも今回の不審者とは何ら関係無いから安心してくれ」
「そうですか…まぁ、ブラン様が認めた方ですから当たり前ですよね。失礼しました」
そう言い、頭を下げる隊員さん。そんな畏まんなくてもι
「それで、その機械人形とやらは何処にある?」
「はい、此方です。付いてきて下さい」
隊員に案内されてやってきた先は洞窟の中、かなり広いなι
「こんな所があったのね…知らなかったわ」
「んで?その機械人形はどこにあるの?」
「あそこの岩の影に隠すように置かれています」
「そっか…ブラン、ミレイ。ちょっと様子を見てくるよ」
「…大丈夫なの?なんだったら私も…」
「危険がないか確認するのは、護衛の仕事だし…大丈夫だよ、この姿なら何があっても対処出来るから」
「分かったわ…気を付けて…」
「ミレイ、もしもの時に備えてブランのそばに居てくれ」
「えぇ、こっちは任せて」
ミレイが頷くのを確認し、警戒しながら近付く。周囲には誰もおらず、機械人形だけが佇んでいた…ていうか、このステークとマシンキャノンで武装した機体って
「どうみても…フリッケライガイストだよなぁ…」
起動はしてないみたいだが…なんでこんな所に。やっぱりこれが神様の言っていた時空の歪みの原因なのか…?
「きゃあっ!?」
「ミレイ!くっ…誰だ、てめぇはっ!」
思案しているとミレイの悲鳴とブランの声が耳に入った。目をやると負傷したミレイを庇うようにブランが女性と対峙しているのが見えた
「ブラン、ミレイ……っ!?」
“ギュイィィン!”
不気味な駆動音が聞こえ、最悪の事態を予測しながら振り向く。先程まで全く動かなかったフリッケライガイストが起動していた
「なっ…!?嘘だろ…!」“ターゲット確認、桐生恭介。排除開始…!”
右腕のマシンキャノンを俺に向け掃射する
「ち…!クソがっ!」
スラスターを吹かし、回避しながらF2WキャノンSレンジを撃つ。だがフリッケライはそれを易々とかわしながら距離を詰める
“フォースレイ、発射”
「くっ…スプリットミサイル!」
肩部の発射口から放たれた無数のビームをミサイルを当て相殺、周囲は爆炎と煙幕に包まれ視界はゼロに近い…が
「これならあっちも動けな…!?」
煙幕の中に鈍く光る切っ先が真っ直ぐ俺へ伸びて、胸部のアーマーを貫く
“リボルビングステーク!”
「がはぁぁっ!?」
2、3度爆発が起こり、爆風に煽られ後方へ吹き飛ばされる
「うわぁぁ!?」
悲鳴と共にブランが宙を舞っているのが目に入る。スラスターを吹かし落下するブランへと向かう。激突寸前で何とか抱き止める
「おっと…大丈夫?ブラン」
「ありがとう…貴方の方こそ大丈夫なの?」
「あぁ、アーマーを抜かれただけだ…怪我はしてない。ミレイはどこに?」
「それって…この子の事かしら…?」
「うぁ…」
声と共に先程の女性が現れる。その直ぐそばにはミレイの姿があった
「ミレイ!貴様…!」
「おっと…下手な真似はしないほうが良いわよ?この子の首と胴体がさよならする事になるわよ?」
「くそっ…卑劣な…っ!」
「貴女は何者…?何が目的なの…っ!」
「そんな恐い顔しないで、可愛い顔が台無しよ?そうねぇ…ちょっと探し物があるだけ…それを見つけるまで大人しくしてて欲しいだけよ」
「そんな勝手な事…!」
「あら?良いのかな、そんな反抗的な態度取って…大事な妹がどうなっても構わないの?」
反撃に出ようとしたが、ミレイの首筋にナイフを突き付けられる。
「ブラン姉…私の事は良いから…こいつを…捕まえて…っ」
「黙りなさい、小娘!」
“ガスッ!”
「あぐ…っ!」
「ミレイ!」
「てめぇ…!」
「あら恐い。でもこの子がこっちに居るから手出しできないでしょ?」
「くっ…」
何か…何か手は無いのか…!
「さぁて…探し物させてもらうわ。その間コイツと遊んでなさい?あぁ…但し、1度でも反撃してみなさい…この子の命は無いから。やりなさいフリッケライ!」
“了解、マスター”
高速で接近しながら、マシンキャノンを掃射、此方へと真っ直ぐ突撃してくる
「キョウスケ…!!」
「くそっ…!ブラン、コイツは俺が引き受ける!隙を見て外に出ろっ!」
「なっ…!?馬鹿言わないで!貴方達を置いて行ける訳…っ」
「外に居る隊員たちに応援を頼んでくれ…早く!」
「くっ…分かったわ!直ぐに助けを…きゃあっ!?」
出口へ向かおうとしたブランの背後から、蜘蛛の巣のようなネットが絡み付き、倒れ込む
「ブラン…っ!」
「逃がすわけ無いでしょ。バーカ」
「貴様…!」
「あら、余所見してる暇があるの?」
「くっ…!?」
殺気を感じ、回避行動を取る。先程まで頭があった場所をステークが横切る。
「くそったれ…!」
最悪の状況に俺は悪態を吐くしか出来なかった
side ミレイ
「く…ブラン姉、キョウスケ…っ!」
2人が戦っているっていうのに、私はただ見ている事しか出来ない…
「ほら、よく見なさい…貴女が捕まったばっかりに彼は窮地に陥ってるのよ?」
「く…余裕で居られるのも今のうちよ…あの2人なら…今に逆転するわ…っ」
「あら…恐いわ…まぁ尤もそれが出来れば…だけど」
「ぐはぁ…っ!?」
悲鳴が聞こえ、視線を向けるとボロボロになって地に伏せって倒れてるキョウスケが見えた
「キョウスケ…っ!」
「あらあら…大変ねぇ。あれじゃあ逆転も何もないわね」
「くっ…」
「ミレイ…っ、そんな顔するなよ…俺はまだ…諦めちゃいないぜ…っ」
よろけながらブラン姉を護るように立ち上がり、ブレードを向ける
「あらまぁ…この絶望的な状況を前にしても…じゃあ精々足掻いてみなさい……無理でしょうけど」
そう言い、機械人形を差し向ける。反撃せずにただ猛攻に耐え続ける
「私が捕まったばっかりに……」
く…何とかしなきゃっ…でも…どうすれば…
「……!」
ふと、女の腰辺りにカードケースがあるのが目に入った。もしかしたら……キョウスケのと同じかも…なら…っ
「ねぇ、お姉さん…人質とか捕虜を取った時、一番注意しなきゃいけない事…何だか分かる?」
「…まぁ、強いて言えば恐怖を植え付けて抵抗する気力を奪う…かしら?」
「ふふ…ハズレ。持ち物はちゃんと…没収しないとね……っ!」
「なっ…しまっ!?」
隠し持っていた手榴弾を投げると同時に、カードケースに手を伸ばす。く…1枚だけ…でもこれで充分!
「あぅ…っ!?」
直後、爆風に煽られ吹き飛び地面に叩き付けられる……ちょっと無茶しすぎたなぁ
「ミレイ!大丈夫か!なんて無茶な…!」
心配そうに駆けてきたキョウスケ。怒りとやるせなさが入り混じった顔をしていた
「あはは…ブラン姉に…怒られちゃうね…。キョウスケ…これアイツが持ってたカード…っ、もしかしたら…使えるかも……ブラン姉を…護って…うっ」
キョウスケがカードを受け取ったのを見て私の意識は途切れた…
side 恭介
「ミレイ…確かに受け取ったよ…早速、使わせて貰うよ…」
「くっ…させるか!フリッケライ!」
高速でフリッケライが俺に迫る。くっ…間に合わない…!
“ガキィィン!”
「私の存在を…忘れてんじゃねーぞ!」
間一髪、俺目掛け迫っていたステークを女神化したブランが戦斧で受け止めていた
「ブラン!無事だったのか!」
「あの程度で女神を足止めしようなんて甘いんだよ!」
「ち…邪魔をするな!」
「はっ!それはこっちの台詞だ。キョウスケ、今のうちだ!さっさと変身しろ!」
ブランの言葉に頷き、ゲシュペンストのカードを腕輪から外し、ミレイから託されたカードを差し込む
「行くぜ…アーマーリンク!!」
“armor rink Grungust rei-siki”
ディスプレイに浮かんだ文字を見て俺は驚く。そっか…今度はあの機体か…!
亜空間から現れた漆黒のパーツと、巨大な大太刀。あの師弟が乗っていた機体!
“equip Grungust rei-siki”
「くっ…よりによってその機体を取られるとは…だが貴様等に勝ち目など万に一つも「黙れ!そして聞けぇぇ!!」っ!?」
女の言葉を遮り、大太刀-零式斬艦刀-の切っ先を向け叫ぶ
「我は桐生 恭介!悪を断つ剣なり!」
さぁ、反撃開始だ!