神次次元ゲイム ネプテューヌ Re:birth3 “鋼を纏いし者”   作:黒金の孤狼

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お気に入り件数が7件になっていて、嬉しさのあまりにやけっぱなしの作者です。

さて今回は襲撃者の目的がちょっとだけ判明します。

それでは本編をどうぞ


4話 暗躍する影

前回のあらすじ

 

不審者の情報を受け、俺達は国境付近の洞窟へ向かった。そこで待ち受けていたのは謎の女性と機械人形と呼ばれていた-フリッケライガイスト-だった。ミレイを人質に取られ俺達は追い込まれたが、ミレイが捨て身の行動で奪ったカードを使い、俺は-グルンガスト零式-の力を得る事が出来た。

 

さぁ…此処からは俺達のターンだ!

 

 

 

「ち、何が“悪を断つ剣”だ!やれ、フリッケライ!粉々にしてしまえ!」

 

“了解…。牽制行動カラ殲滅行動ニ移行。攻撃開始”

 

ミサイルの雨が俺とブラン目掛け、真っ直ぐ飛んでくる。すかさずブランを庇うように立ち塞がる

「なっ!?よせ、無茶だ!キョウスケ!」

 

「心配無い!焼き尽くせ、ハイパーブラスター!」

 

胸部にエネルギーを溜め、一気に放出する。熱線に呑み込まれ次々とミサイルが爆散する

 

「なっ…!?」

 

「あれだけのミサイルを一撃で…とんでもねーなι」

 

「言ったろ?心配無いって…さて、あの機械人形は俺が引き受ける…ブランはあっちの女を頼む」

「分かった……無茶はするなよ」

 

“ターゲット、女神ヘ変更。攻撃開始”

 

そう言いブランは駆け出すが、フリッケライが行く手を阻み踏みつけようとする

 

「くっ…!?」

「させるか!ブーストナックル、いけぇぇ!」

 

左腕を飛ばし、胴体に当てる。その反動でフリッケライはバランスを崩し倒れる

 

「ブラン、今のうちだ!」

 

「あぁ!任せたぜ、キョウスケ!」

 

“ギギ…”

 

「さぁて…お前の相手は俺だ!覚悟しろ!」

 

立ち上がったフリッケライに零式斬艦刀を切っ先を向け、宣言する

 

 

 

sideブラン

 

 

「さぁ…覚悟しやがれ、この外道!ミレイの痛みを百倍にして返してやるぜ!」

 

手にした戦斧を構え、襲撃者に斬り掛かる

 

「ちぃっ!」腰に掛けていた剣を抜き放ちギリギリで防御される。ち…仕留めるつもりだったのに!

「くそっ…まさか本当に逆転されるとはね…少々侮っていた。良いわ…本気で行かせて貰うわ!」

 

「はっ!そのセリフ、負けフラグだぜ!」

 

剣を前に押しやり、斧を弾きそのまま斬り掛かってくる。それを最小限の動きで避け、拳を放つ。相手はそれを空いている右手で受け流し、私の腹を目掛けへと蹴りを入れる。一瞬だけ反応が遅れるが体を捩り回避する

 

「食らえ!フライスィヒフォアスト!」

 

そのまま反動を利用して蹴りと斬撃のコンボを浴びせる

 

「ぐぅっ…!?」

 

「はっ、どうした!てめーの本気はその程度かよ?」

 

片膝を付き、荒く息をしている襲撃者に挑発する。

「ちっ…まぁ良い。目的の物は見つかったし…此処は引かせて貰うわ…!」

 

そう言い、地面に球体の物を投げつける。途端に煙が立ち込め視界を塞ぐ

「くそっ…古臭い真似をっ…!?」

 

「私はネメシス!次に会うときは必ず殺す!」

 

声が響きわたり、煙が晴れる。そこにはもう既に影も形もなかった

 

「ちっ、逃げやがったか…一体何者なんだ、あいつは」

 

七賢人の関係者だろうか…だったら、この先もまた対峙する事もあるな…警戒しておこう

「…って、今はそんな事考えてる場合じゃねーな。キョウスケの所に戻らねーとな」

 

任せたとは言ったけどやっぱり心配だ…無茶してないと良いが

そう言い、キョウスケの元へ駆け出した

 

 

 

 

「くっ…しつこい!ハイパーブラスター!」

 

次々と迫り来るミサイルの雨を熱線砲で焼き尽くしてゆく。爆煙が立ち込め、視界がゼロになる。ち…まずい

 

“破壊スル……マグナムステーク!!”

 

眼前に突如、現れステークを振り上げ真っ直ぐ此方へ突撃してくる

 

「…っ!」

 

‘ズガァァン!!’

 

“目標、破壊……!?”

 

「同じ手は二度と効かんっ!!」

 

振り上げられたステークを受け止め、右腕を力任せに握り潰す。完全に破壊したと思っていたフリッケライは虚を突かれ、動きが止まる。

「はぁぁっ!!」

 

その隙を逃さず、袈裟斬りを放ち、左腕も削ぎ落とす

 

“被害甚大、撤退スル…!”

 

ブーストを全開に吹かし、離脱を図る。させるか!

 

「待てっ…!」

 

「逃がすかぁぁ!!」

 

‘ゴシャアァ!!’

 

“!?!?”

上空に逃げようとしたフリッケライが大きな衝撃を受け落下、見上げてみるとブランがそこにいた

「ブラン!無事だったか!」

 

「話は後だ、決めろキョウスケ!」

 

「おう!我が一太刀、受けてみよ…斬艦刀・疾風迅雷!!」

 

背部スラスターを吹かし斬艦刀を水平に構え突撃、刃がフリッケライを捉えた

 

「はぁぁぁっ!チェェストォォォ!!」

 

刀身のスラスターも起動しそのまま斬り抜ける。真っ二つに裂けフリッケライは爆散した

 

「我に…断てぬものなし!」

 

お約束の決め台詞。くーっ!一度言ってみたかったんだよな、この台詞!

 

「お疲れ様、キョウスケ……ちょっと格好良かったわ///」

 

隣に降りて来て、女神化を解除したブランが照れ臭そうに言う。可愛いなぁ…

 

「ブランもお疲れ様、怪我とか無い?」

 

「えぇ、貴方は大丈夫なの?随分、ボロボロだったけど…」

 

「あー、平気だよ……前に居た世界じゃいつもだったし」

「キョウスケ…?」

 

「ごめん、何でもない。とりあえずミレイを回収して帰…ろ……!?」

 

アーマーを解除し歩き出そうとした途端、視界が歪み倒れる。

 

「キョウスケ…!?」

 

ブランの叫ぶ声を最後に、俺の意識は刈り取られた……

 

 

 

 

“恭ちゃん、今日から新学期だね。忘れ物無い?ハンカチ持った?”

 

 

“大丈夫だってば…いつまでも子供扱いしないでよ、姉さん”

 

“お姉ちゃんから見ればまだ子供よ?”

 

“むぅ…全く姉さんは…”

“ごめんごめん、じゃ行ってらっしゃい”

 

“ん、行って来ます”

 

 

 

 

「ん……あれ?此処は…」

 

目が覚めるとそこはあてがわれた自室だった。そっか…俺倒れたんだっけ……

「みんな心配してるだろうな…でも」

 

何だか今、懐かしい夢を見ていた気が…

「…?」

 

起き上がろうとしたら、微かに吐息が聞こえる。隣に目をやると鮮やかな金髪の少女が眠っていた

 

「なんだミレイか………って、えぇぇぇっ!?」

 

何事!?ねぇ、何事!?“キョウスケ、目を覚ましたの!?”

 

「いっ…!?」

 

扉の向こうからブランの声が聞こえる……ヤバい!

「ミレイ、起きろ!頼むから!」

 

体を揺すり、起きるように促すが全く起きる気配は無い

 

「キョウスケ…大丈…夫……っ」

 

勢い良く扉が開き、ブランが入って来る。そして現在の俺の状況を目の当たりにし、固まった……あぁ、死亡フラグだな…

 

「あはは…おはよ…」

 

「な…何してんだ、てめらぁぁぁ!!」

 

ルウィー中に届くんじゃないかと思うくらいの怒号が響き渡った…

 

 

 

 

 

「さて…?どういう状況だったのか、説明してもらおうかしら?」

 

清々しい笑顔(目は笑ってない←これ重要)で俺に問うブラン。因みに俺は床に正座させられ、ミレイはまだ熟睡中…ちくしょー、何で俺ばっかり

「…目が覚めたら違和感があって、隣を見たらミレイが寝てたんだって…誤解だよ。寧ろどんな流れでこうなったか俺が聞きたいよ…」

 

とりあえず下手に言い訳するよりありのままの事を話す。きっと分かってくれるだろう………多分

 

「嘘じゃねーだろうな?」

 

「こんな状況で嘘が付けるほど俺は器用じゃない」

 

「ふぅ…分かったわ。信じましょう…」

 

そう言い、ブランは怒りを収めてくれた……あぁ怖かった…ι

 

「しかし…何だったんだろうね、あの襲撃者とあの機械人形」

 

「……」

 

話題を変えようと問い掛けたがブランは答えず、黙って俺を見つめる

 

「ブラン?どうした」

 

「キョウスケ、正直に答えて…あの機械人形が何なのか知っているんじゃ無いの?」

 

真剣な顔で俺をジッと見つめる。参ったな……

 

「何でそう思ったの?理由を聞かせて貰える?」

 

「良いわ…まず、貴方はあの機械人形の名前を知っていた…それに武装の特性を知っているように戦っていた…これでは理由にならないかしら?」

 

そう言ったブランに俺は閉口せざるを得なかった。凄い観察力だ…これは誤魔化しても無理だな

 

「充分理由になる…察しの通り、俺はあの機械人形を知っている…あれは俺が居た世界のゲームに出ていた兵器だ」

「そんな…っ!」

 

真実を告げるとブランは驚愕する。まぁ普通に考えりゃ有り得ないしな

 

「転生させてくれた神様から聞いた。今、この世界に歪みが生まれているって…もしかしたら」

 

「あの機械人形が原因?」

 

「俺はそう思ってる…まぁ確証は無いけどさ。…すまなかった」

 

そう言って俺は頭を下げる。許してくれなかったとしても、誠意は伝わると思う

 

「キョウスケ…謝ることは無いわ。正直に話してくれたもの…寧ろ感謝するわ」

 

「ブラン……ありがとう」

 

礼を言って俺はもう一度、頭を下げる

 

「さて、ブラン。そろそろ寝坊助を起こそうか」

「それもそうね…ミレイ、起きなさいっ!」

 

‘ゴンッ!!’

 

「Σ(□川)!?!?」

 

部屋中に鈍い音が響き渡る…うわ、めっちゃ痛そうι殴られたミレイはというと涙目で悶絶していた……大丈夫だろうか

 

「何するの!ブラン姉!」

「“何するの”じゃねー!年頃の女の子が野郎の布団に潜り込んで何しようとしてたんだよ!」

 

「やだ…女の子にそんな事言わせ「もう一発喰らいてーか?」ごめんなさい…勘弁して下さい((;_;))」

 

ドスの利いた声を発し、ミレイを睨む。即座にふざけるのを止め、震えながら謝る。綺麗な土下座だなぁ…

 

「それで…何をしてたの?」

 

「キョウスケに謝りたかったの…迷惑掛けたから…お礼もしたかった…何が良いか、考えて……その…っ」

 

真っ赤になり俯いて言葉を濁すミレイ。それだけでその“お礼”とやらが何か理解できた…何?不潔だ?うるさい!俺だって健全な17才なんだぞ!!…まぁそれは置いといて

 

「なぁ、ミレイ…間違ってたらすまない。君がしようとした事って…つまりそういう事?」

 

そう問い掛けると俯いたまま、小さく頷く。はぁ…全く

 

「だったら受け取れないな…そういうのは軽々しく言うもんじゃない」

 

「でも…それ位じゃなきゃ…釣り合わない…だから」

 

「はぁ…あのね、ミレイ。釣り合わないとかじゃなくて、自分の大事なものを易々と差し出そうとするなって言いたいの」

「……」

 

「それにそんな事されたら…ブランにぶち殺されるって」

 

「そうね…もしそうなったら、妹に手を出した事を後悔させながら、ジワジワと痛めつけてあげるわ…安心して?殺しはしないわ」

 

「いっそ殺して下さい!?」

 

うわ…鳥肌がぁ…何この人、メッチャ恐い

 

「まぁ…キョウスケはそんな事しないって信じてるからしないわよ」

 

「あはは…ι」

 

目が本気だった事は黙っておこう…ι

 

「まぁでも…どうしてもお礼がしたいって言うならさ…待ってブラン様、最後まで聞いて下さい、やましい事じゃないから!」

 

そう必死に嘆願すると握っていた拳を緩め、殺気を止めてくれた……信じてくれてるんじゃ無いの?俺、泣きそう

 

「じゃあ改めて…怪我が治ったらさ、俺に稽古つけてくれないかな?お礼はそれで良いよ」

 

「うん…でも私で良いの?ブラン姉の方が良いんじゃ……」

 

「否、ブランは確かに強いけど…多分、動きを追うのが精一杯だと思う…俺の強さのレベルに一番近いのはミレイだから…あぁ、だからってミレイが弱いとかそういう意味じゃないから」

 

「大丈夫、分かってるわ。じゃあ怪我が治ったらバシバシ行くよ。病み上がりとか関係ないわよ?」

ニッコリと笑いミレイは言い手を差し出す。やっぱり女の子は笑顔が似合うな

 

「あぁ、よろしく」

 

返事をしてその手を握り返す。何だか良いな…こういうの

 

「さて…一段落着いたところで……ミレイ、お姉さんとちょっとだけO☆HA☆NA☆SIしましょうか?」

 

ミレイの首根っこを掴み、ニコニコと黒い笑みを浮かべる。うわ…何か喋り方がどっかの白い悪魔みたいになってる!?

 

「ひぃっ…!?キョウスケ、助けて!」

 

「ごめん、無理」

 

「なっ…薄情者ーっ!」

 

悲痛な叫び声を最後に扉が閉まり、静寂に包まれる

「ミレイ…ご愁傷様」

 

閉じられた扉に向かって俺は合掌する事しか出来なかった

 

 

 

 

 

side ???

 

「お帰り、無様に負け帰ったの?ネメシス」

 

傷を負ったネメシスを茶化すように仮面の少女は言う

 

「くっ…五月蝿い。予想外の事が起きたの!それよりほら、探していたブツよ」

 

そう言い、ネメシスは少女へと十字のクリスタルを投げ付ける

 

「ありがと、これを解析すれば…あの子に復讐出来る…ふふ…待っててね」

 

「まどろっこしい…そんなに憎ければさっさと殺せば良いだろうに」

「それも良いけど…それじゃあ苦痛に歪んだ表情が見れないじゃない?徹底的に痛めつけて…心と体に恐怖を植え付けてからじゃなきゃ…ね」

「……っ」

 

仮面越しからでも伝わる憎しみと狂気。あまりの禍々しさにネメシスは恐怖する

 

「ふふ…楽しみね。じゃあ女神とあの少年の監視をよろしくね?」

 

「…了解。あぁそういえば七賢人の間者がまた来ていたぞ」

 

「そう…じゃあいつも通り“掃除”しといてくれる?」

 

「分かった。研究に没頭し過ぎて倒れんじゃないよ」

 

最後に忠告して、ネメシスは部屋を後にした

 

「待っててね…ホワイトハート、直ぐに壊してあげるから…ふふ…ははっ…あははは!!」

 

 

1人残った少女の、狂気的な笑い声が部屋中に響き渡った………

 

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