ギャンブルヒーロー、幻想郷   作:紡縁永遠

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運命視と境界

幻夢Side

 

 せて、入学してから数日、普通科なのでやることなすこと全てが普通、たまにヒーロー科の前段階のような授業があるがその程度である。

 そんななか、数日が過ぎて、現在俺は校門の前で立ち尽くしていた。理由は一つ、教員職に就いたオールマイトがどんな仕事をしているかというマスコミによる突撃インタビューが行われているのである。

 おそらく無断だ。この場合普通科の俺は、オールマイトの授業を受けていないので無視すればいいのだが、それはそれで面倒くさいことになりそうだ。

 選択肢は一つ、ガチャる。でたのなんとびっくり「空気を読む程度の能力」である。なるほど、なるほど、無視してかまわない人間だということがわかった。ついでならわがままを言ってから退散してもらおう。

 

 「あ、君、オールマイトについて一言」

 「煩い、ヒーロー科を受けられなかった俺に対する当てつけか?なんだ、雄英生徒だからってオールマイトの授業を受けられると思うなよ、いいか、迷惑だ。そして俺の古傷をえぐるな、」

 「はい…すいませんでした……」

 

 うん、スッキリた!マスコミの相手は手を付けられないと相手に思わせることが重要だ、それでいてこちらは正しいと思わせることも重要なのである。

 

 「すごいな、お前」

 「あ、心操、おっは〜」

 「おう、おはよう。まぁ、言いたいことはわからないでもないが、」

 「いや、事実だろ。俺達普通科はヒーロー科になれなかった落ちこぼれ何だから……」

 「おい、自分で言って悲しくならないのか?」

 「なる、」

 

 コレが普通科である。

 朝のSHRで委員長決めがあったのだが、俺と心操になった。心操が委員長で、俺が副委員長だ。満場一致だった。理由はこのなかで一番ヒーロー科への下剋上が可能だからという理由だった。

 そこまで言われたら、やるしかないのである。

 その日の昼食時間に、マスコミの侵入があったりと、問題があったが、そこはヒーロー科の人間が何とかしていた。流石である。

 さて、そんなマスゴミ事件から数日、俺は珍しく日常でも当たりの能力を当てていた。「運命を操る程度の能力」だ。テンションが上がる。

 

 「嬉しそうだな」

 「おう、日常生活でも便利な能力は珍しいからな、」

 

 この能力、名前とは裏腹に結構使い勝手が悪いのだが、それを有り余っての便利な力だ。確率操作というものであるが、絶対にあり得ないことを実現することはできないのである。可能性が1%でもあれば何とかできるが、0%は操作できないのである。そしてこの能力の真髄は未来視である。

 

 「どうしよう、」

 「どうした、幻夢!」

 

 今は英語の授業、プレゼントマイクの授業である。問題は未来視によって、USJとやらが襲撃されるという未来である。なお、あと一分もない。クソである。

 

 「USJとやらが襲撃されるという未来が見えたんですけど、某大阪とは別なんですよね、場所はあれ?雄英の中?雄英にそんな施設あったっけ?」

 「……詳しく話せ」

 「えっと、今でた能力は、運命を操る程度の能力、なんですけど、それで雄英内にあるUSJとやらが襲撃されるという未来が見えたんです。経路も方法もわかりませんが、襲撃されるという事実だけわかりました。なお、これを防ぐ方法はありません」

 「……お前ら自習だ!幻夢、ちょっとこい!」

 

 職員室で事情を説明すると、どうやらそのUSJという場所から連絡が来ていないようで、問題が起きたとして何名か教師が向かおうとしていたところに、俺という情報が来たようだ。

 

 「じゃあ、襲撃は起きているのね!」

 「はい、あ、座標さえ分かれば直接送ることも可能ですよ」

 「今の君は運命操作でしょう、何ができるんですか?」

 「運命操作ができるから、境界を操る程度の能力が99.9999999……%の確率で引けるんですよ、100%にはならないのであしからず……引けました」

 「あまりお勧めしたくはないけど、いいわ、手伝って!」

 

 ミッドナイトの言葉に教師全員が頷くので、スキマを開く。目玉が浮いたような空間だ。

 

 「気味が悪いわね、」

 「それで、突撃の仕方ですけど、」

 「派手にできる?動揺は重要よ、」

 「わかりました。では、廃線〈ぶらり廃駅下車の旅〉」

 「「「「「え??!??!?!?!?」」」」」

 

 素っ頓狂な教師のセリフを無視して、廃電車を走らせ、巨大の、脳味噌が丸出しのヴィランにぶつける。殺傷能力がないのがスペルカードって?あくまでそれは威力を落とした前提の技、ものによってはこういう殺意の高い技もある。

 あくまで美しさと派手さを競うからね!

 

 「あと、一発くらいなら派手にいけますけど」

 「あ、うん、お願い」

 「Lust Word 深弾幕結界 ‐夢幻泡影‐」

 

 赤紫と青紫のグラデーションの弾幕がUSJ全体に広がる。こちらは威力が弱い分広範囲に届く。頑張って避けてね。

 

 「幻夢!貴方は下がりなさい!」

 「は〜い」

 

 その後スキマに戻って、職員室につないだ空間からでた。MVPだと言われた、やったね!まぁコレも運が良かったということだ。コレが入試のときに出ていればと常々思う、後の祭りでも幻想を夢見るくらいは許してほしい。




小桜リエスタイナさん、誤字報告ありがとうございます
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