現代社会における万能チートの正しい使い方   作:寸劇の小人

10 / 13
第5話 祭典にて出会う(後編)

能力から返ってきた答えは、直る、だった。

今この場で原因まではあえて確認しない。

原因が分かっても、なぜ知っているのか説明できなければ意味が無い。

仕事と同じで不自然ではない状況を作る必要がある。

 

「アプリの再起動で駄目なら、スマホ本体を一回再起動してみませんか? そのあとリーダーも繋ぎ直して」

「本体ごとですか?」

「はい。接続済みって出てても、実際にはうまく繋がってないこともあるんで」

 

繭子が古いスマートフォンの画面を見た。

 

「機械が嘘をついている」

「まだそこまで賢くないと思うよ」

 

友人と思われるクリスという女性に言われつつ、繭子は電源ボタンを長押しした。

再起動したスマートフォンへリーダーを繋ぎ直し、成実がもう一度決済する。

今度は数秒もかからず、正常に決済の音が鳴った。

 

「あ、通りましたね」

「良かったあ」

 

支払いが終わったので繭子から新刊を受け取る。

 

「ありがとうございます。これでひとまず使えると思いますけど、完全に直ったかはまだ分からないです」

「またなるかもしれない?」

「可能性はあります。俺、このあとほかも回るんで、1時間くらいしたらまた様子を見に来ますよ。ついでにスタッフにも、ほかで似たようなの出てないか聞いてみます」

 

繭子は一瞬、ぽかんとした。

 

「そこまでしてもらっていいんですか?」

「お祭りだから買うだけじゃなくて少しは作ってる人の役に立ちたいじゃないですか」

 

少しカッコつけすぎたかもしれない。

だがそういう気持ちもきちんとある。

繭子は少しの間こちらを見て、それから口を開いた。

 

「じゃあ、お願いします」

「はい。もしまた止まったら今と同じ感じで再起動してみてください」

 

そうして新刊をファイルケースへ入れ、成実は二人のスペースを離れた。

 

 

そして何か所か回って一通り予定の本を買った。

能力で近場で空いている席、空きそうな席を探して座って荷物を降ろす。

 

「思ったよりだいぶ足に来てるな……。あと30分くらいあるか」

 

元々それほど数を回るつもりはなかったので、意外と時間が余った。

繭子のところに戻るにはまだ少し早い。

飲み物を飲み、息を整えてから先ほどの決済エラーについて能力へ確認した。

 

OS上の表示はBluetooth接続済み。

だが、決済アプリとリーダーの接続だけが時間経過で内部的には異常な状態になっていた。

接続判定は正常が続いてしまうためアプリを起動し直しただけでは復旧しなかった。

本体の再起動でBluetooth周辺も初期化され、接続が最初からやり直されたことで正常に戻った。

 

根本原因は端末が古くOSがリーダーのサポート範囲から外れたためらしい。

 

(なるほどね。意外とサポート外になってもある程度は動いたりするから気づかなかったりするんだよな)

 

そこまで確認して少し休んだ後、スタッフの詰め所を訪れる。

 

「すみません。今日、キャッシュレス決済の障害って出てます?」

「障害ですか?」

「特定のサービスが使えないとか、会場の通信が落ちてるとか。

さっき、あるサークルでリーダーが反応しなかったんですよ。本体を再起動したら直ったんですけど」

 

しばらくお待ちください、と声をかけたスタッフがその場を離れ、2,3分したところで戻って来た。

 

「いまのところ、会場全体の通信障害や、同じ決済サービスが一斉に使えないという報告はないですね」

「分かりました。ありがとうございます」

 

これで最低限の説明材料はそろったがもう少し詰めたい。

 

(サナギさんの使ってたリーダーのサポートページ。対応OSの書かれているところに検索でなるべく楽に行く方法)

 

能力から返って来た答えに従ってスマホから該当ページを開く。

 

「これでよし。まだちょっと時間あるな」

 

成実は手元の配置図を見てから、ふと思いついて能力へ尋ねた。

 

(サナギさんのところに行く途中で、予定にはなかったけど俺が気に入りそうな本ある? あったらブースを3つまで出して)

 

能力に尋ねると、2か所が示された。

 

「これ回ったらちょうどいいくらいかな」

 

行ってみると、1か所目にあったのはスマートウォッチやスマートフォンを筆頭にあらゆる値を計測し、摂取カロリーを厳密に管理したダイエットの記録の本だった。

ちょうど自分の興味のある分野だったので楽しく読めそうだ。

作者さんは自分と同じくらいの年齢の男性で、体重が落ちた後の姿を拝めるのも良かった。

本を買うときに自分も頑張りますと握手までしてしまった。

 

「これは……」

 

2か所目はオリジナルの小説を売っていた。

パッと見たところ、30冊ほど準備しているようだがほとんど売れていないように見える。

 

「見本誌いいですか?」

「……はい」

 

大学生くらいの女の子が小さくうなずき、本を手に取る。

表紙はタイトルだけ、中身も挿絵なし、ただ小説だけが書かれている。

 

(売る気全然感じないな。勢いで初参加しちゃったとかそんな感じだ)

 

そんなことを思いながら本を読み始める。

 

売れ線ではない分かりにくい設定、セリフが少なく密度の濃い地の文の連打。

展開を進ませない観念的な箇所が多い。ときに抑制の効かない寄り道的な描写が続く。

 

減点法なら赤点どころではない。

おそらく小説の投稿サイトではほとんど評価がつかないだろう。

 

だが、読ませる。

 

一文一文の迫力とでも言うのだろうか。

注ぎ込まれたエネルギーを感じる。

そして内容的には間違いなく読みにくいのに、単語の選び方のせいかあるいはテンポのせいか文章だけが異常に読みやすかった。

 

「これ、ください」

 

しばらく反応しなかった作家さん?に500円玉を渡す。

そしてその場を離れようとすると、声をかけられた。

 

「あの、面白かった、ですか」

 

そう聞かれたので、正直に答えた。

 

「面白くはなかったけど、お金出していいと思うほど凄いものを読んだとは思ったよ」

 

それを聞くと、女の子は顔を伏せるようにして渡した500円を見つめていたようだった。

 

 

 

 

逆紙サナギのスペースへ戻ると、先ほどより客足は落ち着いていた。

クリスは椅子に座って売上を確認し、繭子はまたお絵描きボードへ何かを描いている。

 

「あ、再起動の人」

「再起動の人です」

 

名前を教えていないので、それ以外に呼びようがないのである。

 

「こっちどうぞ」

 

ブースに入れてもらえた。かなり運がいい。

 

「その後どうですか?」

「1回止まりましたけど再起動で戻りました」

 

特に想定外の事象は起きていないようだった。

 

「じゃあ、そのまま使えそうですね。スタッフさんにも聞きましたけど、会場全体とか、決済サービス全体の障害は出てないそうです」

「やっぱりこの子だけ?」

 

繭子がスマートフォンとリーダーを指し示す。

 

「結構古いスマートフォンですよね」

「え、はい、そうですね」

 

物持ちいいな。画面が割れてるとかもないし。

 

「たぶんOSが古くてリーダーのサポートから外れちゃったとかだと思うんですよね」

「そうなんだ。そういう場合ってまったく動かないわけじゃないんですね」

「物にもよると思いますけど、基本的な機能が大きく変わっているわけじゃないので」

 

ふーむと口に手を当てる繭子。

調べておいた対応OSのページを見せるとスマホの設定画面と見比べて納得した様子。

 

横からクリスが画面をのぞき込む。

 

「とりあえず今日はまた出たら本体再起動でいいですか?」

「はい。それでも駄目なら、接続を一回削除して登録し直すとかですね」

 

 

だいたい伝えるべきことは伝えたかな。

そろそろ帰るべきかと考えていたが、ふと繭子が持っている磁石式のペンとお絵描きボードが目に入る。

 

最初に来た時と同じく、線がふらついている。

スマホやリーダーを取り扱う様子と見比べて気づいた。

 

「あ、それ、利き手と逆で描いてたんですね」

「気づきました? 練習なんですよ」

「練習?」

「逆の手を鍛えたら、利き手の方にもいい影響が出るかもしれないので。左右の筋力とか、動きのバランスが良くなったら、描く時の疲れも少し減るかなって」

 

スポーツの漫画か何かで似たような話は読んだことあるな。

絵だと顔の向きでどっちかだけ得意なのを矯正するとかそんな感じなのかな。

 

「効果あるんですか?」

「いや~分かりません」

 

繭子はへにょっとした顔で答えた。

 

「でも二刀流とかちょっとカッコいいじゃないですか」

「そういうもんですか」

 

人の流れもほぼない。

もうちょっと話せるかもしれない。

 

「そういえば、休憩中に新刊読みました。描き下ろしの顧問の先生めっちゃキャラ立ってましたね」

「あ、やっぱりです? あの子思いついたとき、ビビっときたんですよね」

 

自分より年上のキャラのこと子どもみたいに言うの作家さんらしい感じがしていいな。

そんな感じでしばらく話していると、通路側から声がした。

 

「逆紙さん、お疲れさま」

 

繭子が顔を来客の方に向ける。

 

「先生、お疲れさまです」

 

成実も何となく振り返り――動きが止まった。

 

小柄で細いフレームの眼鏡をかけた一見特徴のない地味な男性。

人形町(にんぎょうまち)トヲルがいた。

頭が真っ白になる。

 

人形町は繭子の机に並ぶ新刊を一冊手に取る。

 

「ちゃんと描いてるね」

「はい。何とか間に合いました」

「仕事しながらだと大変でしょう」

「締切前は残業全部断って描いてます」

「はは、それならプロを目指しても大丈夫そうだ」

 

その言葉を聞いて繭子はしばらく黙った。

 

「……踏ん切り付かないですけど、あと1回くらいは挑戦してみようかなって思ってます」

「うんうん、楽しみにしてるよ」

 

そんな二人のやりとりを見て、どんな関係なんだろうと思う余裕もないままにようやく成実の思考が再起動する。

 

「あのあのあのあの、人形町先生、ですか?」

 

こちらを向く人形町。本物だ。

 

「はい、人形町トヲルです」

「ふ、ファンです」

「再起動の人、急にオモロ」

 

クリスに言われるが気にしない。

 

「サインとか……、いやさすがに失礼だな……。すみませんなぜこちらに?」

「アシの子の作品がアニメ化したから様子見がてら出版社の所に顔出そうと思ってね。逆紙さんもうちでアシやってたことがあるから様子を見に来たんだ」

 

なるほど……。作品は感情を激しく揺さぶってくるが面倒見がいい人格者だって何かで読んだことあった気がする。その通りっぽい。

 

「ここじゃアレだけど、この後すぐ企業ブースの方に戻るからグッズか何か買ってもらえたらサインするよ」

「ほんとですか!? いきます!!」

 

そこまで聞いて、記憶が飛んでしまった。

気づくと人形町先生はいなくなっていた。

繭子の声で我に返る。

 

「おーい、聞こえてますか」

「……すみません、お恥ずかしい所を」

 

「さっきまでと態度が全然違ってめちゃウケる。この子昔人形町先生のところでアシスタントしてたんですよ」

「えっへん」

 

少し自慢げな繭子。めちゃダブルピースしている。

 

「リーダーのときは普通にしゃべってたのに」

「人形町先生は、ちょっと……。『PETボトル学園』の頃から読んでるんで」

「それはガチですね。私が手伝ったときよりだいぶ前のやつだ」

 

元アシスタントの人に認定されたと思うとちょっと嬉しい。

繭子の存在の位置づけが来る前と全然変わってしまったかもしれない。

 

「じゃ、じゃあ、人形町先生のところ行ってきます」

「はい、サインもらえるといいですね。今日はいろいろありがとうございました」

 

最後が締まらなかったが、もはや世界一相性が良い女性と仲良くなるとか半分どうでもよくなってしまった。

 

 

 

 

能力に聞いて最短経路を選んで出版社のブースへ向かい、列の最後尾へ並んだ。

前には15人くらい。

 

何を言うか考える。

ずっと読んでいます。

先月の新刊も良かったです。

お体大事にしてください。

 

この三つぐらいなら言える、と思う。

そんなことを考えているとすぐに自分の番が来た。

 

直近アニメ化はしておらず、先生の作品単独のグッズがあるわけではない。

(あったらグッズは買わない派の自分でも気づいていたと思う)

雑誌の人気キャラクターが集合したクリアファイルと、先生の元アシさんが描いた作品のグッズを買う。

 

「来てくれたんだ。こっちこっち」

 

辺りを見回すと少し離れたところに先生がいた。

 

「僕の作品じゃないものにサインはちょっとアレだから、こっちのクリアファイルでいいかな?」

「はい、お願いします!」

 

慣れた手つきでペンが走る。

 

「うわ、本物だ……。ありがとうございます。あの、ずっと、読んでます。中学の頃『PETボトル学園』の3話を雑誌で読んでからずっと」

「おー、それだと筋金入りだ。あれ打ち切りは悔しかったなあ。……えっもしかして15年くらい前? そんなに経ってる?」

 

何かしたい。

自分にできることが何かあるだろうか。

 

「毎月楽しみにしてます。お体大切にしてください」

「はは、腰がやっぱりきつくなってきたけどファンがいる限りは頑張るよ」

 

そうだ。

身体のケアを少しだけ手伝おう。

 

先生の身体を簡易的にスキャン。

大きな病気なし。

腰に蓄積された炎症あり。

 

しばらくの間、睡眠や入浴、食事、運動による回復効果が、自然な範囲で最大限働くよう調整する。

 

人形町は何も気づかず、書き終えたクリアファイルを差し出した。

 

「はい、どうぞ」

「ありがとうございます。家宝にします」

 

両手でうやうやしく受け取り、他の本と同じくファイルケースに入れてリュックにしまう。

頭を何度も下げながらその場を後にした。

 

 

用事も一通り済んだので成実は会場を出た。

 

外へ出た途端に熱気が身体へまとわりつく。

駅までの道が来た時より明らかに長く感じる。

 

電車では能力を使って席を確保。

リュックを膝の上へ置き、冷房の風を受けながら息を吐く。

 

楽しかった。

 

予定していた本も、予定になかった本も買えた。

世界一相性が良いらしい女性とも思っていたより結構話せた。

人形町先生のサインが手に入ったのが一番の収穫だった。

 

だが、とにかく疲れた。

 

座っていても脚だけでなく腕や肩にも、のしかかるような重みを感じた。

さすがにちょっとこれは疲れすぎているように思う。

 

(今日の疲労の原因は?)

 

能力へ確認する。

主な原因は階段で年配の男性を助けた時の能力使用だった。

 

思考加速の負担は普段多用している情報取得の10回分程度で大したことはない。

自分の身体を一時的に強くした分は普段の能力使用の1週間分くらいでそれなりのコスト。

ここまでなら大した問題ではない。

 

割合として99%以上を占めていたのは物理現象への干渉だった。

男性の落下方向を不自然にならない程度に変えたりしたやつだ。

 

「あれくらいでこんなに疲れるのか。基本的に封印した方がいいな」

 

能力を得た日に課長の足をぶつけさせたのは、物理的な干渉ではなく無意識に干渉して足の動かし方を変えたので楽だったらしい。

 

「まあそれはいいか。しかし、結構いろんなことがあったよな」

 

特に決済用リーダーの不具合など、自分にとって都合が良かったように思う。

もしかしたら無意識で能力を使っていたりしたのだろうか。

 

答えはノー。

意識せず能力が使われたのはトリガーとして自分の周辺に物理的な危機が起きた場合の思考加速のみ。

 

(それだと不具合自体が起きる可能性がもしかして高かった?)

 

1日を通して不具合が起きる可能性は80%以上。

ただし、ブースに行った際に起こる可能性は10~20%程度でそれほど高くない。

 

「運が良かったのやら悪かったのやら」

 

まあそのおかげで話せたから良かったかもしれない。

能動的に問題を起こしてマッチポンプを引き起こしたわけではないし。

 

あと一応聞いておこうと思ったことがあった。

 

(今日能力を使ったことを含めて、どれくらいの影響が出る?)

 

「……?」

 

いつもに比べて能力の回答が遅い。

今まではほぼ一瞬で出ていたのだが。

 

(なんだろ、どうした? 能力使って疲れてるからか?)

 

今までにない反応だが、演算の終了時間が00:29と表示された。

数字が1秒ごとに減っていく。

ゼロになるまでしばらく待つ。

 

能力は、影響が特に大きかった三件を、その中で小さい順に表示した。

 

1件目。

繭子について。

リーダー周りの問題について原因が特定。これにより離席のタイミングが大幅にずれた。

本来なら、繭子が離席してクリスしかいない時間帯に人形町がブースを訪れる可能性が高かった。

しかし離席のタイミングがずれたことで、人形町と繭子が直接会話しプロを目指すことについての話が発生した。

結果、数年以内にプロ作家になる可能性、会社を辞める可能性が数%から30%程度に上昇した。

 

(へーそうなんだ。これは良い変化なのかな。まあ強制してるわけじゃないし後は本人次第か)

 

2件目。

階段で助けた男は衆議院議員の青杉康(あおすぎ やすし)。

支持母体の影響で表現の自由に関わる規制法案を推進している。

派閥の人間関係で重要な地位を占めており、もし能力を使わず階段から落ちるのを助けなかった場合、入院になり規制が一気に進む可能性が40%程度あった。

 

(……これヤバくね? いや本当に助けられてよかったな)

 

成人向け同人誌等の視察だけでなく、成実との会話で周囲から与えられていた負のイメージが和らぎ、実際に自分の目で評論エリアや観光に訪れた外国人等を見たことにより推進派の中で慎重な立場を取る可能性が85%程度になった。

 

(ちょっと待て、これが一番じゃないの? これ以上っていったいどうなるんだよ)

 

3件目。

能力におすすめを聞いて買った小説の作者は都内の大学に通う日比谷枝乃(ひびや しの)。

本日、本が売れなかった場合、小説を書くのを止める可能性が98%以上。就職後、5年以内に自殺の可能性が60%程度。

 

(なるほど、直接じゃないけど命を救ったってことか。それなら納得……)

 

成実の言葉で小説を書き続けることにより、3年以内に文学のジャンルでデビューの可能性が20%。5年以内なら50%程度まで上昇。

さらにデビュー後15年以内にイギリスへ移住、ブッカー賞受賞の可能性が日本人の中で最も高くなる可能性大。

 

「は?」

 

文学にそこまで詳しいわけではないので能力で調べると、かなり権威のある外国の文学賞のようだ。

いや、影響が大きすぎるだろ。

答えるまで時間がかかったのはなんとなく納得できた。

 

もしかしてこれを織り込んでおすすめしてきたのか?

そう思ったが、どうやら違うらしい。

 

単純にすごいものが近くにあって、自分がそれをある程度理解できる能力があったから、ということらしい。

 

(あんまり気にすると能力使えなくなっちゃうからな……。使い方に注意は必要だけど気にしすぎないようにしよう)

 

 

 

諸々確認を終え、電車の中でうつらうらしながら帰宅。

シャワーを浴びてから買った本を本棚に並べた。

人形町トヲルのサイン入りクリアファイルはファイルケースに入れたまま大事にしまう。

 

SNSを開くと、逆紙サナギがイベント終了を報告していた。

 

『イベント無事終了しました。来てくださった方、ありがとうございました!』

 

少し考えてから返信欄を開いて入力。

 

『無事終わってよかったです。人形町先生のサイン無事もらえました』

 

送信する。

しばらくして、通知が一件増えた。

 

『リーダーの件、ありがとうございました! サインもらえてよかったです』

 

これ以上続けるのも不自然だなと思いつつ、どうしようかと少し考えているうちにそのまま寝落ちした。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。