ありふれた世界を踏み平す覇竜   作:とっとこDIO

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最近Switchのモンハンダブルクロスを買いまして、アカムトルムと戦った事で、衝動的に書かなくなってしまったのですよ


原点

このトータスには古くから数多くの伝承があった。伝承とは人から人へ伝えていくものである為、その内容は少しずつ変化して元の形とはかけ離れた物へとなっていく。だが、この世界で唯一伝承の内容が変わらない物があった。

 

   《黒き神》の伝承

 

内容はこうだ。

[黒き神が、現れた時その地は踏み平され、咆哮は火山の噴火を引き起こす。牙を向けた対象は死以外の未来が無くなる。その対象は同じ神であっても例外では無い]

 

この伝承が何故変化せず残り続けたのか、それはその存在は今も生きているからだ。

黒き神の名は 《覇竜 アカムトルム》

 

【グォォォォォォォォォォォ!!!!】

 

全ての存在が畏怖し、信仰の対象へと変化してしまうそんな存在。

 

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 一般の社会人、〈覇鎌 黒郎〉(はくま こくろう)は大人気ゲームモンスターハンターをこよなく愛するゲーマー、そんな彼が特に好きだったモンスターは覇竜アカムトルム

プライヤー達からは金策の対象にされ、ATMなどと言われるモンスター、そして、彼も休日を使ってアカム銀行を良く使用していた一人であった。

 

「よし!これでお金集まったし、作りたかった装備作成に力を入れるか…それよりも腹が減った。あ…何もねぇな。買いに行くか」

 

覇鎌は晩飯の買い出しに、近所のスーパーへと向かう。だが、

 

「え?!」 キィィ…ドゴッ!

 

その道中で

信号無視の車が歩行者を何名も轢く事故が起きた。その中に覇鎌もいた。そして、この中で唯一帰らぬ人になった。

 

享年24歳と言う若さでこの世を去った覇鎌の魂はこの世界とは別の世界へと流れ、別の形を成し

 

【(何だ…光が、俺生きてたのか?うーん、体が重い…思うように動かない。俺はどうなって…は!?)グォォォォォ!(アカムトルムゥゥゥ!)】

 

新たな人生いや、竜生を歩む事になった。

 

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それからと言う物、覇鎌はこの世界の事を知ろうとあれこれ動き続けた。自分がアカムトルムになったのであればここはモンハンの世界の筈だと考えて、だが結果は違った

自身が知る。モンハンの文明は一つもなく、知ってるモンスターには一匹たりとも出会わない。そして、なにより

 

【ガァァァ…】

【グォォォォォ!】グシャ!

 

弱い

ここの世界にいる生物は軒並み弱いのだ。この世界の生物は此方がアカムトルムであるのにお構い無しに威嚇やら、攻撃を仕掛けてくるのにまるで歯が立たない。圧倒的な実力差がある生物が目の前に現れたら逃げる筈、戦うなら少なくとも、もっと抵抗できる筈なのにこれだ…この事から、アカムトルムはこの世界にとってもイレギュラーの存在という事。

 

それと自身の変化にも気がつくことがある。それは精神的な変化だ。生物を殺してもなんとも思わない。それが自然の摂理であるかの如く、なんとも思えない。アカムトルムになった事で自身の精神もそれに近づいたという事なのだ。人間の感性が残っていれば涙が出ていただろうが、その感情の起伏すら無い。考えるのも疲れ、考えを放棄した

 

【グルルルル!】

【!?…グォォォォォ!】

 

火山の側を闊歩してるいると新たなモンスターがやってきた。牛の様な角を持ちながら、びっしりと並び立つ牙、そして、獅子を想起する。肉体。自身の記憶が正しければ、ベヒモスと呼ばれる架空の生物に似ていた。

この世界では初めて見る。歯ごたえのありそうな相手に心が少し躍る

 

【グルルルル!】

【?!】

 

ベヒモスの頭が角を起点に熱を持ち真紅へと染めていく。そして、後ろ足で地面を掻き、蹴って飛び出してきた。

赤熱した角ならば全てを貫けるであろう。ベヒモス自身もそう自負していた。

だが…

 

ドゴンっ!

【!?…】

 

大したことは無かった。自身へダメージとなる攻撃ではなく、体で真正面から受けてからベヒモスの首に噛み付く、暴れるベヒモスを前脚で押さえ付け、そのまま強引に首を胴体から引きちぎる。

 

【グォォォォォ!】ガジュ!メリメリ…ブチブチ……グチャ!

 

千切れ飛んだ首が、地面に転がる。

なんて事は無かった、暇だけが今の苦痛…

 

【(………しばらく寝ていよう。今倒したベヒモスを喰らえば、数年は何も食べなくても問題は無い………話し相手が欲しい)】

 

苦痛から逃れるために、火山の奥深くへ行きそこで横になり目を閉じ長い眠りに入った。

 

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ー--

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アカムトルムが眠りに入ってから数千年が経った。覇鎌の思惑と違い、本気で寝ようと思えば数千年は寝れてしまえた。

アカムトルムが地上から姿を消してから数多の生物が生まれ、高い知能を持つ人類も生まれた。そして、そんな世の中に遂に覇竜が目を覚ます。

 

 

 

 

 

 

人々はモンスターではなく、魔物を呼称する存在から身を守るために村を作り、自衛の武器を持つ様になった。

そして、火山の近くの砂漠の村の近くで大きな地震が起きた

 

「何だ!地面が揺れているぞ!」

「子供達を安全な場所に!」

 

「これはどういう事だ?」

 

この村の村長は初めての出来事に困惑していた。魔物の被害はあっても、地震は初めての経験だったからだ。そして、一人の村人が走ってくる

 

「村長!!」

「ん?どうした村人の避難が終わったか?」

「それどころでは無く、火山から見たこともない魔物が姿を現しました!」

「何だと!?そいつはどんなy」ドスン!

 

村長が魔物の事を聞こうと声を荒げたその時、遠くから地面を踏み締める音が耳を叩いた。ここからでもハッキリ分かるほどの大きさの存在がこっちに一直線に向かって来ていた。逃げようと考えたが此方が逃げるよりも向こうのほうが速いと感じ逃げるのを諦めた。そして、遂に村長の目の前までやってきた

 

【………】

「な、…何だ…あれは?!」

 

村長と目があった存在はそのまま目を逸らさずにじっと村長を見ていた。

何も行動を起こさない存在を前に村長は勇気を振り絞り声を出した。

 

「あ、貴方…様は、一体何をお望みなのでしょうか?」

「村長!?」

 

村人からすれば、睨まれた村長が恐怖でおかしくなったのだと思ったであろう。人語など理解できる筈のない魔物相手に対話を試みているのだから。

村長の言葉から数秒して、魔物が動いた。

 

【…】ドシン!ドシン!

 

体の向きを変えた魔物は、火山の方へと戻っていった。

 

「た…助かった?はぁ〜…怖かった!俺死ぬかと思ったぞ!」

「いや、それは私も思いましたよ!一体何なんですかあれ」

 

 

 

村から踵を返して火山へ戻って来た覇鎌の心境は舞い上がっていた。

 

おお!人だ!人がいた!言葉を話せないからそのまま戻って来ちゃったけど、なんか狩りたてのモンスターでも持ってくればよかったかな?

それにしても、寝る前にはあんな場所に村なんて無かったよな?俺どれだけ寝てたんだよ!とにかくせっかくの人だ、何とかして交流を持ちたい、どうすれば……そう言えばあの村、周りが砂漠ばかりで水源が井戸水以外に無かったな…この火山の近くを流れる川を何とか村の近くまで引いて来れないかな?

次行く時は何か、持って行こう

 

覇鎌がそんな事を考えている時、村ではすぐに会議が行われていた。

 

「我々はどうするべきだと思う?」

「今すぐに別の土地に移す…と言いたいですが、村の周りは砂漠だけで、ようやく地下水を汲み取れると分かったのもここだけですし…」

「移動するにしても、その移動で犠牲者は必ず出る。村人全滅の可能性すら大いにある」

「「「…………」」」

 

重い空気が村人を包む、ここで村長が口を開いた

 

「ここに留まり、あの魔物の動きに賭けるしか無いであろう…」

「…本気なのですか…?」

「ああ、奴に襲う意思があるのであれば初対面で村は全て崩壊させられていた筈だ。何もせずに火山に戻っていってくれた事から、少なくとも今は敵意は無い筈だ」

「ですが…奴の気が変わったら?」

「どんな選択を取っても村人全滅の可能性が有るのであれば、住み慣れたここで賭けるしか無い」

「……分かりました、私は村長の意見に賛同します。子供達に過酷な移動はして欲しくありません。そちらに賭けます」

 

村長の言葉に最初に賛成する者が現れた事により、他の人も賛成し、最終的にはこの案を選択した。

 

会議から日が四回登った日、村の解放の鐘が鳴った

 

「村長!!奴が来ました!何かを加えて来ます」

「…ここに残る案を出したのはワシじゃ、この間のように無謀な挑戦をしよう」

「っ!村長!!」

 

村長が奴の方へ歩いて行く、村を襲うのであれば村長を無視して此方に突っ込んでくるかも知れないし、村長が食われるかも知れないが村長の勇気ある行動を誰も止める事はできなかった

 

魔物が近付いてくる。村長は声を張り上げた。

 

「止まってほしい!!この村を襲うのだけはやめてくれ!!!!!」

 

村長の魂の叫び

魔物は村長を見ると、徐々にスピードを緩め、目の前で止まった

 

「止まった!?…いや、何用でここに来られた?」

 

村長の質問に魔物はじっと村長を見てから、加えていたものを村長の目の前にそっと置いた

 

「!?これは…砂漠の暴漢と恐れられた魔物!?それに火山の貴重な鉱石まで…貴方様の望みは何なのですか?」

 

それを目の前に置かれた事から、此方と物々交換が望みなのかと考えた。質問する時の村長の声は震えていた。

だが悲しい事に目の前の魔物は喋れない、向こうの意思が伝わらない。

村長が危惧する。交渉の内容は生贄であった。

村の年若い子供や女を差し出さなくてはいけないかも知れないと恐怖した

魔物は数秒してから動き出し、大きな爪で地面の砂を掻き出し始めた。

 

「これは…文字?いや!絵か!?」

 

魔物は何と絵で意思疎通を図って来たのだ。自分では大き過ぎる絵を見る事が出来ないために、見張り台にいる者に見てもらった

 

「我々…人と、あの魔物が楽しそうにしている絵?」

「ああ…貴方様は本当に我々と共存する事が望みなのでしょうか?」

 

村長の最後の確認に魔物は

 

【フン……】

 

大きく頷いた




アカムって銀行扱いだけど、俺は好きなのよ。初めてやったのは4だったんだけどまだ、操作に慣れてなくてアカムトルムにボコボコにされ続けたのも良い思い出
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