シアよりもキアラの方が可愛く感じる……あくまで俺個人の感想。てか、俺の癖だろうな。大きいよりもスレンダーな子が好き
ごめん最低な話だわ
カジノで何とかミレディとナイズの負け分を帳消しにした覇鎌は三人を連れて
アンディカを案内してくれた兎人族のキアラが看板娘として働く宿に来ていた
「聖女の噂?もちろん知ってるよ」
「「「!」」」
【[本当か?是非聞きたい]】
「いいよ。有名だから譜にもなってるから歌ってあげるよ」
早速手掛かりを掴んだ覇鎌達はその譜を聞く事に
「島であるいは海で海賊に襲われた者達 傷つきさらわれ絶望し しかし霞む意識に響く優しい声 身を包むは聖女の奇跡 波にたゆたいまどろみから目覚めてみれば 海賊は消え怪我は癒やされ 島の明かりが私を照らす……」
キアラが歌い終われば拍手喝采
「おお!」
「良いぞ!キアラ!」ヒュー!ヒュー!
「抱かせろ!」
「死んでろ」
聞いてみれば確かに良い歌声…おい、一人おかしい奴居ただろ
【[何とも不思議な譜の内容だな…]】
「お!気になる?」
【[うっ…お、応。気になる]】
思わず口に出た言葉を拾ったキアラがずいっと覇鎌に近づいて興味があるか聞いてくる。肯定すると良い話を持ち掛けてくれた
「なら直接聞いてみたら?助けられたって人、教えてあげるから」
「「「か、神!」」」
「あはは!アンディカに神は居ないよ〜」
【[お?ナイズ。別の神に乗り換えるのか?お?]】
「え?何?ハンターさんなんか嫉妬してる?」
【[してない!]】
数日が経過
ミレディが海賊の格好をして情報を聞いて回っていた
それで結構良い線まで話を聞く事が出来た。情報から察するに神代魔法の可能性が非常に高い。そしてその効果はシュレイドで厳重にレシピを管理している秘薬といにしえの秘薬に匹敵するやもしれない程強力
そして何よりオスカーの為にも何としても見つけ出さなくてはならない
だが、少し面倒な話もキャッチした
「海賊殺しのゴーストシップ。こっちは更に曖昧で噂が流れ始めた頃から有名な海賊船が次々と姿を消しているらしい」
「何だそれ?急にホラーだな」
「おーい!ミレディ!ハンターさん!」
遠くから手を振って駆け寄ってくるのはキアラここ数日で一番世話になっているから頭が上がらない。よくモンスターの事で覇鎌に話しかけて来る事がある。ハンターでも目指してるのだろうか
「今日も情報集めしてるんだ。頑張ってるね」
「そうだよ!キーちゃんのおかげで捗ってるよ!よっ!ウサ耳美少女!アンディカの女神!」
「えへへ」
【[本当に感謝してる。ところで何でこんな所まで?]】
「夕食買い出しに歩いてたら、ハンターさんの鎧が見えたの。とっても目立つから」
【[それでわざわざ。あ!そう言えば近海にガノトトスが出現するようになってるらしい。一応気を付けてな]】
「ガノトトスって前教えてくれた魚みたいな奴だよね」
【[おお!すごいな覚えてた]】
「えへへ」
((仲良くなったな))
「じゃあさ!ゴーストシップの事については知ってる?」
「海賊殺しの?それならあったのナイト地区に行けば何か聞けるかもよ?」
「本当!ありがとう!是非ともうちの情報屋としてスカウトしたいよ!」
「ごめんね宿があるから無理なんだ。でも逆に宿で働いてくれるって言うなら////」
「アカムくん!」
【[……す〜…すまんな。それこそ俺は出来ないんだごめんな]】
「そっか……なら、しょうがないね!じゃあ私夕食の支度あるから戻るね!今日はウチ特製の海鮮シチューだよ!」
「わーい!楽しみ!」
【[またな!]】
走り去っていくキアラの背中を見届けて先程教えてもらったナイト地区を目指す
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ナイト地区で集まった聖女とゴーストシップの情報はどちらも海賊が行方不明となっている。この事からゴーストシップを調べると聖女の事についても何かわかる筈
「一先ず戻ろう」
「今日は海鮮シチューらしいし、楽しみだ」
【[ナイズはすっかり海鮮にハマったな……!!何だあれ?]】
宿の方角の様子がおかしい
ナイズの魔法で全員飛ぶ
見えたのはキアラの宿が燃えている惨状だ
急ぐ覇鎌は火を気にせず建物内へ走って中の家主を救出した。そして回復薬グレートで傷を治す。キアラと家主の奥さんの姿が見えない
火の消火はオスカーに任せる
【[酷い…ん?オスカー?何を…!]】
「少し眠ってて貰おうか!」
【[ば!よせ!]】
シュゥゥ………ガガガ!!!
【[くっ!追えば楽に海賊の親玉が分かったかもなのに。だが、仕方ないか。オスカー!ミレディ!すぐに追うぞ!]】
「うん!」
「ええ!」
海賊から奪った船に乗って沖まで出す。すると徐々に霧に包まれて、二隻の大型船を発見する。
【[ゴーストシップか!?あ!キアラ!!]】
キアラを発見した覇鎌が飛び出し、男の前に降り立つ。
「!?お前!何者だ!」
【[その子は私の友人なんだ。返して貰おうか]】
「友人…お前何か勘違いをしてないか…俺達は別にこの子を「女の敵!!!」えっ?」【[ミレディ!!!おま!ちょっと抑えろ!あ!ちょっ!]】
何か訳がありそうだと思ったらキアラを抱えた男をミレディが横から蹴り飛ばしてしまった。覇鎌は咄嗟に男の手を掴み船の上に投げる。だが、仲間をやられた事で他の船員が怒りで俺達を標的にした。
ミレディ、そしてオスカーまで船員と戦い始め状況は収集が付けづらくなる
【[馬鹿やろ!無闇に戦い引き起こすな!!っ!きっ!]】
「あら、やはり貴方が三人の中で一番強いのね」
覇鎌の背後に現れ魔法を使おうとした女性。魔法を発動させるように先に気付き、魔法発動の手を抑える
耳が魚のヒレのように変化した人間のように見える海人族
勿論覇鎌は戦う意味が無いと思っているのでこの無駄な争いを止めようとする
【[すまん!これは俺らが先にやっちまった事なのだが。どうにか止めるのを手伝ってはくれないだろうか?双方誤解がある]】
「誤解?」
【[俺達は海賊があの兎人族を連れ去る所を見て助けに来た。それであんたらがあの子を担いでるのを見てな]】
「そう言う事ね」
【[おい!ミレディ!オスカー!ストップだ!双方誤解してる!この人達は多分敵じゃねえ!]】
「え?」
「やっぱりそうか…」
戦うミレディ達を止める
互いにどう言う経緯だったのかを話す
そして船長と思しき海人族が怪我を負った船員の傷を癒していく
だが、その効果が凄まじい。肉体の傷跡どころか、服の傷すら治って行く様子にオスカーは遂に欲していたモノを見つけた目をする
【[あんた、何者だ?]】
「私はメイル!メルジーネ海賊団の船長よ!」
【[っ!それってつまり!俺達が探していた人物ドンピシャじゃねぇか!]】
「?…それで!今度はこっちの質問よ!ブラエド海賊団の一味では無いことはわかった。なら貴方達は何者なの?特にその可愛いお嬢さんとその鎧の人」
「!!………え…と、これは…紛らわしくてすみません。これコスプレです…アンディカに来たので海賊の気持ちになって楽しもうとしまして……」
【[はぁ…争いになったのはミレディの格好が半分かい。それで俺の事だったな。俺は……こいつらの仲間で宿の店主に妻と娘が攫われたって聞いてな助けに来たらあんたらが居たんだ]】
「そう…なら、ネッドを蹴り飛ばしてしまうのも仕方ないわよね」
「うぐっ!」
「でも、私が聞きたいのはそこじゃ無くて…貴方自身の事よ。何者なの?貴方」
勘が鋭いのか何か環境があってなのか、覇鎌を警戒するメイル
覇鎌は数秒考えたのち諦めて正体を話す事に
【[俺は…シュレイド王国で伝承として残り崇められてる黒き神…俺はそれだ]】
「「「「!!!?」」」」
「これは…とんでもない…大物ね」
【[俺達は解放者と言う組織を作って打倒エヒトを掲げて活動してる。俺達がここに来たのは聖女と言われた癒し手に仲間ってなってもらうのとオスカーの家族を癒してもらいたいのが理由だ。あんたが噂の聖女か?]】
「…さあ?どうでしょうかね?」
「オーく「ずっと貴方のような方を探してました。アカムさんが言っていたように僕の弟と妹を治して欲しいんです!!」」
「ちょっ!ちょっと!」
メイズの静止を聞かずに捲し立てるオスカー
【[落ち着け!!]】
「がっ!」
【[だが、俺としても是非力を貸して欲しい。大陸に来てくれないだろうか?]】
「確かに私の力なら治せるかもしれない」
「!!じゃあ!」
「でも、それはそれ、これはこれね。解放者にはならないし、大陸にも行かない」
「えっ…」
「ここには私のファミリーがあるから、そして私達には私達の生き方がある」
「けど!」
説得には至らない
オスカーが諦めずに説得を続けようとすると
ズゥン!
【[船が傾き始めてる。船の下になんかいる]】
「これはまずいわね!貴方達!早く魔力抑えて!」
「こいつは!悪食だ!!」
「いや見ろ!他にも居るぞ!」
【キュアアァァァイイ!!】
【[あ!ガノトトス]】
「「またお前らか!!」」
急いで海賊船の人達をメルジーネ号に移す。
そして俺達は三人が悪食とガノトトスの相手をする事に
二人の修行に丁度良いかと思っていたら
「ありがとう。貴方達の事忘れないわ」
「「え?」」
【[…]】
「貴方の弟さん妹さん、条件次第なら治してあげるから〜」
「条件って?」
「それは実際に私の前に連れて来た時に!」
どんどん離れて行くメイル達
ミレディとオスカーは何とか時間を稼ごうとするが絶対にメイルは逃せないので
【[お前ら!今回は修行は無し!メイル達を追え!絶対に逃すな!]】
「え?」
「何で僕達を抱え上げてるの?」
【[行ってこい!!]】
「「ぎゃぁぁぁぁ!!!」」
投げられた二人はメルジーネ号へ一直線で飛んで行く
「船長!なんか飛んで来てます!」
「え?きゃ!」
「…し、死ぬかと思った………」
「貴方達…どうやって?」
「見て!オーくん!アカム君が!」
「え?」
ミレディが指を指す方にメイルも視線を向ける
そこには先程まで持っていなかった大剣を掲げている覇鎌の姿
覇鎌はミレディ達に言う
【[良い機会だ!お前達に力を見せてやる!最低でもこれくらいして貰わないとな!!!!]】
【キュアアァァァイイ!!】
【ジュァァォァァ!!!】
【[現断!!!]】
ズッアァァァン!
【キュア…ァァ…】
【ギジュゥ…ウゥ……】
悪魔とガノトトスを後ろの海ごと一刀両断して見せた覇鎌は振り下ろした大剣を持ち上げて訪ねてくる
【[どうだ?目指せそうか?]】
「「無理だろ!!!」」