みんなはアカムトルム好き?
アカムが採取する場面がありますが、手を使ってるわけではなく、顎で地面ごと掘り出し、そのまま運んでいるだけです
覇鎌の絵を通じて、村の人達とどう過ごしたいのかを示した。それから約半月、徐々に村の人達とも打ち解けて来ていた。
あー!何とかなったなぁ…受け入れられず攻撃されたらどうしようかと思ったよ。でも、結局倒して来たモンスターは受け取ってくれなかったな…こんなに美味しいのに…いや、違うか…人はモンスターの肉を食べられないって言ってたな。毒が有るとか何とか。仮に村人から攻撃されようが、傷を負うことは無いのだが、受け入れられなかった場合精神的に大ダメージを負うところだった。
自身の縄張りで体を横に倒し、村人達から聞いたこの世界の事について情報を整理していた。
まずこの世界にいるモンスターは"魔物"と呼称されている生物で、この世界で唯一魔法を扱える存在との事。魔物の種によって扱える魔法は違い、強力な種であればその種固有の魔法もあるそうだ。因みに俺は魔法なんて扱えない。そらそうか…この肉体アカムトルムだし、ゲーム内でも純粋なフィジカルと化け物的な肺活量で古龍級生物になる化け物だしな…魔法なんて必要ないか。あれば便利だが
人間は魔法を扱えないらしい。村を防衛するために武器を自前で作ってるとの事。使ってる武器を見せてもらったが、俺どころか、数千年の眠りに着く前に食べたベヒモスすら、まともに狩れなさそうな程脆弱な作りであった。モンハンの最初に貰える支給品の武器どころの話では無かった。
だが、どうやらそう考え込む程の事ではないらしい、あそこは元々魔物の進行ルートとは離れているらしく、滅多に村の方に来ることは無いらしく来たとしても、群れから逸れた村人でも対処が可能な存在ばかりのようだ
【グアァァァァァ………】
考えていたら眠くなってくる。明日村に行って本格的に水資源の確保の為に頑張ろう。
覇鎌が少しばかり眠ろうとしたその時
頭上をバサバサと羽ばたく音がした
ゆっくりと顔を上げ、音を発する犯人を視界に収めた
近くの溶岩の光を跳ね返す程、白く美しい鱗を持った翼膜を生やしたドラゴン
【グアァァァァァ!!】
【……】
此方が威嚇のために咆哮する。しかし、向こうは素知らぬ顔でそのまま空中に止まっている。
何が目的だ?…ここは元々あいつの住処だったのか?翼はねえがこっちには対空手段があるんだ!最悪向こうが何がする前に撃ち落とせる。
覇鎌がいつでも攻撃できるように睨みを効かせていると、ドラゴンがよろめき始め、やがて体勢を維持できず落ち始めた。
【!!!】
咄嗟に後ろ足と尻尾で体を支えて、頑張って上半身を持ち上げた。落ちてくるそいつを何とか勢いを殺して受け止める。自身の顔程のサイズしかないドラゴンであり、右前脚の付け根あたりの脇腹に"鋭利に尖った鱗"が幾つも刺さっていた
魔物同士の縄張り争いで負けて、ここまで逃げて来たわけか…食物連鎖で考えればなんてことは無い自然の理、助けてやる義理はない。
だが、ここで覇鎌にある考えが浮かんだ。
こいつら魔物は魔法が使えるんだよな?なら、こいつを懐かせて、村人達を意思疎通出来る魔法を習得してもらおう!!そしたら、今よりもスムーズに事が進む、だが…こいつ懐くかな?いや、考えてるよりも先に助けよう。……それにしてもこいつに刺さっている鱗…何処かで見た記憶が…う〜ん?数千年前に戦った魔物達の中で見かけた記憶は無いな
覇鎌は面倒な考えは放棄し、治療に集中した。とは言っても、溶岩が近くを流れるここから少し、川に面した多少緑がある場所に移動、慎重に鱗を取り除き、そこそこ大きい葉でドラゴンの傷の部分を抑えた。村人の持つ図鑑では緑がある場所には大抵薬草が生えており、すり潰して塗り込めば効くらしい
【(本当かな〜?)】ゴロリ風
浅知恵でやった、治療で多少荒かった息が整い始めた。
すげぇ〜、本当に効果あるのかよ。あとなんかここに無いかな?
…………ん?これ……モンハンのアオキノコ?何でこれが?元々この世界にあったのか?
覇鎌の常識をぶち壊す物が目の前にあった。そして…
ガサッ!
【ブルルル…フゴフゴ】
離れているために米粒程の大きさだが、見覚えのある生き物がいた。石のような頭を持った豚に似た生物
モス!?は!?…どうなってんだ?
鼻を鳴らして、キノコを探していたモスは此方の存在に気が付き、周り右で走って茂みに姿を消した。
この世界に…モンハンのモノが現れている!?…もしや!原因は俺か?!俺がこの世界に現れてから数千年経ってる、俺がこの世界に影響を与えて、モンハンのモノが現れ始めてる…
驚きの事で頭がいっぱいになったが近くのアオキノコと薬草とされる草と幾つか採取してドラゴンを安全な場所に戻そうと、再び自身の巣にドラゴンを運んできた。
空はすっかり真っ暗になり、光源は近くを流れる溶岩のみドラゴンは安定した呼吸で眠っている。ここで自身も眠って良かったが、試したい事があり、作業に取り掛かった。先程採取したアオキノコと薬草をだし、手頃な岩の上に置く、そして、どちらも自慢の前足で潰す
あーー、これで"回復薬"の作り方合ってんのか?ゲーム内では特に説明なかったからな〜…あの特徴的な緑色になるかな?
お?おお!!!??どんどん緑になってってるよ!え!出来るの?
岩の上で潰れたアオキノコと薬草は薬草よりも濃い緑色の液体になった。岩の上の液体を爪でツーとなぞり、付着させる。確認のために口に入れようとして躊躇った
不味そう…いや!最初に怪我してる奴に使うわけにもいかん!俺が行く!
クッ!
【ガァァァ………】
爪に付着した液体を舐めとる。
ま、不味い…有り得ねぇ…何だこの、苦味だけを凝縮した様な味は…体が大きくてそれに見合わない少量でこれとは…味をもっと良くできないか?………あ!ハチミツ…ゲームのハチミツって効果を上げるのと、苦味を抑えて、ハンターに飲みやすくしていたのか!その結果、吸収も速くなり、傷が癒えるのも速くなっていたと!なら!今すぐハチミツを取ってこよう!モンスターだから夜目が効くし問題無し!
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で、出来た!回復薬グレート!熱中してたら朝になってやがった…でも!これで、あいつの傷も早く癒えるな!
ん?噂をすれば何とやらだな
【フシュゥル!】
起きたドラゴンの前に、石の上に雑に作られた回復薬グレートの液体があった。覇鎌はそれを指さしている。
ドラゴンは指が刺されてる。石の上を見た。
グチャァァ……
【】
ドラゴンは覇鎌と石の上を交互に見て……意を決したのか、石の上の液体を舐めた。
【ッ!】
舐めてからまた一回、また一回と口に運んでいく。そして、全てを舐め取って自分の体に違和感を感じたのか自分から傷を覆う葉を退けた
そこにあったのは傷跡はあるが、キレイに塞がっている脇腹だった。
ドラゴンは塞がった傷をみて、嬉しそうにして、遂には飛び上がった。そして、覇鎌の顔面に張り付いた。
う〜…これは…こいつの愛情表現なのか?まあ、いいか。懐かれたのなら、このままで…
【キュエェェェェェェ!!!!ガルルル!!】
!?なんだ!?今のはモンスターの咆哮?村の方から!マズイ!様子を見にいかなくては!
覇鎌が動き出すと、ドラゴンは高く飛び上がり、そのまま火口から村の方向に飛んでいってしまった!
あ!先に行きやがった!マズイ!恐らく、今の咆哮の主はあのドラゴンをやった奴だ!村で暴れられるわけにはいかん!急がなくては!!
覇鎌は最短ルートで村へ直行した。そして、覇鎌の脳裏にはあるモンスターが浮かんでいた
もしかしなくてもあの咆哮の主は!!
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覇鎌が交流を持つ様になった村
見張代で周りを確認していた。村人の目に見た事のない生物が現れた。
村全体に緊急事態や知らせる鐘がなる
「魔物だ!見た事のない翼を持った魔物が!此方に向かって来ている!」
見張代の張り上げた声で村はパニックになった。そして、その知らせを聞いた村長を村人に子供達だけでも避難する様に言う。
「今すぐに、女子供は建物の中に!決して大きな音を立てるな!男どもは!武器を持て!少しでも、女子供に向かう注意を此方に向けさせろ!何としてでも!撃退する!」
アカムトルムにあった事で男達の感覚は麻痺している。本来なら腰が抜けて足がすくむ筈が、誰一人として、臆する事なく前に出る。全員が弓を持ち、この村1番の怪力の持ち主は、アカムトルムが持ってきた鉱石で精錬した強力な弓を持たせる。一つ作るのが限界であった為にそれに合った矢の本数も少ない。だが、何としてでもこれで退ける
「構え!……撃て!」
村長の号令で一斉に撃ち出していく、だが、魔物の空中旋回能力は凄まじく、全て回避して来る。どんどん村までの距離が縮まろうとしたその時
光が魔物を襲った
【!!ギュエェ!グルル】
一体誰だと、思っていたら、正体はドラゴンであった
助けてくれた様に見えたが、村人の心境としては最悪で合った。人を襲うであろう魔物が増えたのだから。
たが、幸いなことに、此方に的を絞っていた魔物がドラゴンへとターゲットを変えた
【ギュエェェェェェ!!グルルル!】
魔物が体から光を反射する何かを撃ち出した。ドラゴンは空を自由自在に飛び撃ち出された何かを躱して行く。躱し切ると方向を変えて、魔物に突っ込んでいった
ぶつかり合う両者、だが、体格は魔物の方が二回りも大きく、パワーは歴然押し返され、体勢が崩れたドラゴンへ鉤爪を突き立てようとする魔物
【ギュエェェェェェ!】
ドラゴンは身を翻し何とか回避する。回避と同時に魔法による火炎弾を撃ち込む。
【!】
魔物に幾つか命中して、黒煙を上げる。ドラゴンは空中に留まり、様子を見ている。すると黒煙を切り裂いて魔物が飛び出してきた。
【ギュエェェェェェ!!】
ドラゴンは何とか避けようとするが、背中に魔物の鉤爪が深く突き刺さる。振り解こうと暴れるが、深く食い込んだ鉤爪は外れず、力でも負けている為やがて、ドラゴンは動ける程の余力をなくした。魔物は地面へと急降下し始めて、ドラゴンの体に地面に叩きつけようとする。
地面と激突しようとした瞬間、怒号が響き渡る
【グガァァァァァァ!!!】
ドラゴンを地面に叩き付けようとする魔物に強烈な衝撃が直撃する。
全員が音の方を向く
「おお!あの時の!"竜"の方!」
【グガァァァァァァ!!】
衝撃をもろに受けた魔物は吹き飛ばされ、地面を転がる。やがて起き上がり攻撃してきた犯人を見る。
【ギュエェェェェェ!!グルルル!】
【グガァァァァァァ!!!】
魔物もあの竜の方を見ても一歩も退かない、やがて全身の鱗を逆立てて、一直線に飛び出した。今日見た魔物の最高速度、ドラゴンとの戦いで見せた動きよりも断然速い
竜の方と魔物が衝突する。魔物の鉤爪は竜に直撃し太い首元に食い込んでいる。魔物が持ち上げられないとわかっているのか爪を抜き離れようとする。だが、魔物が幾ら暴れても爪が引きつけない。
竜の方は魔物の爪が首に食い込んだまま、地面へと潜っていった
【ギュエェ!ギュエェェ!ギュエェェ……】
砂の中へと引き摺り込まれていった魔物の鳴き声はやがて聞こえなくなった。そして、地響きがして、遠くで竜の方が砂の中から出て来る。その口には先ほどの魔物が力無く息絶えている状態で加えられていた。
竜の方は魔物を落として、此方にも聴こえるほどの咆哮を轟かせた
【グガァァァァァァァァァァ!!!!】
村人の誰かが言った
「美しい…あの方は…"黒き神"だ」
最初に登場するモンスターは!モスでした!セルレギオスと思った?ねぇ、今どんな気持ち?(デップーの動画最近見た。
原作読んでいた人はもしかしてと思ったことでしょう。私はこのドラゴンを原作のフリードが乗っていたドラゴンの原型となった生物の祖先として、登場させました。
今日のモンスター紹介
・アカムトルム 我らが主人公がなったモンスター、火山の最奥に住む、火山の頂点捕食者。ゲームではATMと散々な言われをしているが設定や物語として戦うなら紛れもなくクソ強モンスター。龍属性が弱点であり、怒り時に噛み付かれたと防御力ダウンのデバフが付く。圧倒的なフィジカルと肺活量が売りのモンスターで代名詞である大技《ソニックブラスト》は有効射程が長く、遠くを飛ぶ飛行船を撃ち落とせるほどだ
・モス キノコが大好きな。邪魔してこない善のファンゴ。キノコが大好きな為、モスに着いていけばキノコが生えている場所に辿り着ける。キノコを食べている時に近づくとエサと取られると思い攻撃して来る。食事中はそっとしておこう
・セルレギオス リオレウス以上の危険度を誇る。空の支配者、リオレウスと違いどこでも生息できるわけでは無い為、生息個体数はリオレウスより多く無い。自身のカッターの様な鱗を飛ばす。怒り状態になると全身の鱗が逆立つ。ハンター(プレイヤー)の間では松ぼっくりと揶揄されていた