ドラゴンと戦っているモンスターを見た時に予感が的中したことを知る。
やっぱりセルレギオスだ!あのドラゴンに刺さっていたのも奴の鱗だ!あ!マズイ!ドラゴンが地面に叩きつけられる!間に合え!
アカムトルムになって初めての《ソニックブラスト》を放った。一直線に伸びた、ブレスはセルレギオスを的確に吹き飛ばし、ドラゴンも鉤爪から逃れた。攻撃を受けた事でセルレギオスが此方を見る
ゲーム内じゃ、此方の方が圧倒的に危険な生物尻尾巻いて逃げてくれると楽なんだが…ち!来やがった。恐れ知らずか!
速度じゃ勝ち目なんてねえ!受ける!一撃受けて、反撃で仕留める!
セルレギオスの一撃を受ける事を選んだ覇鎌。首元に鉤爪が深々と刺さる
ぐっ…!いっっ〜 ぐ!だが、捕らえたぜ!その位置じゃ牙と脚も届かないと思ったか!?こちとら地面掘れるんでね!このまま窒息させてやるよ!
セルレギオスを捕らえたまま、地面を掘って引き摺り込んで行く。セルレギオスら暴れるがアカムトルムのフィジカルに勝てる訳もなく、体が砂に呑まれた
砂中でようやく筋肉を緩め、セルレギオスの爪を抜く、セルレギオスが砂中から抜け出そうとするがもう遅い
背を向けたセルレギオスの首に噛みつき、そのまま首をへし折った
つ〜この世界に来て初めてしっかりした傷だよ。痛みにはならなきゃな…さて砂から出よう。
村人達に背を向ける形で砂から出た。覇鎌は勝利の雄叫びを上げた
【グガァァァァァァァァァァ!!!(勝ったぞ!!)】
この光景を見ていた村人は徐々に覇鎌を信仰かして行くがこれは少し先の話
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セルレギオス襲来から一週間が経ち、ドラゴンも覇鎌特製の回復薬グレートを飲む事で完治。今日はその回復薬グレートの作り方と効果を見せようとやって来た。
「おお!来てくださったぞ!」
「皆!お出迎えしなさい」
いやー、セルレギオスの件以降、村の人達の態度が変わったな!前は警戒と恐怖心があったのに今じゃ、英雄?扱いだしな!セルレギオスには悪いが感謝しておこう。ありがてぇ!
と、感謝してる場合じゃねぇな。
回復薬グレートの作り方を教えないと、みなさーん!集合おぉ!
なんて言葉を発せないから伝わらんか…
まあ、目の前でやれば伝わるだろ
感性がズレている考えをしているとアオキノコと薬草を詰め込んだ縄袋を持ってドラゴンがやって来た。
今になってはドラゴンも受け入れられている。
《ヘスティナ》と言う名を貰っている
俺よりも名を貰うのが早い……まあ、俺だって黒き神だって村の人達から言われてるし!いいもん!てか、黒き神ってモンハンの設定そのままじゃん。
俺は持って来た岩にアオキノコと薬草を置きすり潰し始める
「何をしようとしてんだ?神様」
「あれって、ここ最近見るようになったキノコと薬草だな」
村人達は興味深そうに覗いてきた。そしてやがて出来た回復薬グレートの効果が分かるように自身のまだ、傷の残る首を見せなが飲み干す。
傷はみるみる塞がって行き、村人達の感嘆の声を上げる
「なんだ!?あれ?あんなすぐに傷が塞がる物なんて知らないぞ」
「神様だから、傷が早く治ったんじゃ無いのか?」
村人の中には回復薬グレートに興味を持つ者や、疑問を持つ者もいる。人にも効果がある事を証明したいが勇気を出して、手伝ってくれる人が居るかどうか………
「それ!俺が試してみて良いか?」
声を上げたのはこの村で1番大きい弓を扱う年若い青年。俺から見てもハンターの素質がありそうな子だ。その子は左腕を包帯で覆っていた。どうやら、二日前に弟を庇って瓦礫の下敷きになったそうだ。
村人が俺のやっていた事をすり鉢を使い見よう見まねで薬草とアオキノコをすり潰して、容器に入れた。
濃い緑の色が太陽光を反射して、輝くそれを一気に飲み干す。躊躇いとか無いのかよ
だが、変化は劇的だった。包帯を外したその腕に傷は一切残っていなかった
「「おお!」これは!一体!?」
その結果を見て、皆が回復薬グレートの効果に驚愕し、こぞってその作り方を学ぼうとする
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それからは早いもので、回復薬グレートの作り方は1日もせずに村人全員に知れ渡った。
だが、勿論問題がないわけではない。回復薬グレートを作る為に必要な材料はアオキノコと薬草、ハチミツの三つで特にハチミツは希少で取れる蜂の巣が限られるある上に、採取するのは危険である為だ。だから、村ではただの回復薬の使用が一般的になった。
回復薬グレートは数が少ない為に、村人の中で重度の負傷を負った者のみが使用できるようになった。
そして、回復薬作成するにあたっても問題があった。村は砂漠に囲まれて、アオキノコと薬草の採取が厳しい状態。覇鎌が甘い性格故に素材を持ってくるがそれではダメだと村人達が奮起した。
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最近、村人達が村の近くに水源を作ろうとしている。勿論手伝おうとしたが、「自分達で達成したいから」「ずっと甘えることは出来ない」と言った為に見守るだけになっている。
人の為に役立ちたいと気持ちが先行していたが、全て俺がやればそれは返って彼らの首を絞めることになると学んだ。だが、やはり人間と言うのは凄くて、何の手伝いもせずとも自分達の力で、川を引いてくる事に成功したのだ。それだけに留まらず、自衛の為の武器の作成にも力を入れていった。
そしてここでこの世界の変化について話しておきたい、セルレギオスの件と同時期くらいにアオキノコやモスなどのモンハンの素材やモンスターが現れるようになり、それから更に俺個人で調査をしていると、マカライト鉱石が数は少ないが確認出来るようになっていった。
その鉱石を俺が容認した数だけ使い、武器を作り大剣に片手剣、双剣とハンマーそして、ゲームにはない大槍を作った
「はっ!はっ!」
村を時々覗くと、村人達が武器を手に持ち、素振りをしていたりもする。着々と発展していく村へやって来る他所の人達も少なくはなかった。ネットがない世界でも情報とは回るもので、黒き神の話を聞いて、発展してる事も聞いてきたらしい。最初は村の人達に受け入れるかどうかを何度も聞かれたが、発展には人口が必要な事から受け入れる事になった。
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それから、何世代もの人が移り変わるのを見届けた。"私"は神としての信仰がより一層増し、ドラゴンも私に仕える神の使徒となっていた。セルレギオスの件から余り手助けはしてこなかった。だが、それでも、村…いや、もはや一つの都市となったそこで、私を神であると考える者ばかりになった。
神とは元の世界でもそうだが、元々は人々が自然を…災害を恐れ、神の逆鱗に触れた事によるものだと考えたのが始まりで、実際には存在しない上位者を作り出し、縋り、救いを求めた。神が自分達に何かしてくれたかなど分からないがそれでも信仰され続けた。私の信仰もそんなのが理由。
だが、明確な違いがある。人々が作り出した神は人の前には現れないが、私はここにいる。目の前に実際に現れる私に人々は安心をする。
神格化された存在とはこんな感じなのだろうか……狂いそうだ
嫌だと言われれば…いや…だな。人々の信仰から感じる筈のない力を貰ってるように感じる。自分のではない異物が入り込んでいるのに、体はそれを全く拒絶せずに受け入れる。
…これは、生物としてぶっ飛んでいる、アカムトルムの体だから問題ないのかも知れない。
もし、人が信仰されれば………恐らくは………いや、この話はいい
【キュルルルル…ファン!】
考えに浸っているとドラゴンが体を擦り寄せてきた。こいつとも長い付き合いだ。少なくとも、三十年は一緒にいる。そして、こいつは都市に建てられた神殿に神の使徒として、鎮座している。その結果私の狙いの力を手にしてくれた。
【[ねえ……無視するの?反応してくれないかしら?]】
俗に言う、念話、テレパシーと言うものだ。これにより、私の考えや伝えたい事が村人に良く伝える事が出来るようになった。
だが…まあ、困ってるな。ヘスティナがすっっごい、話しかけて来る。てか、ちょっと怖いっす!
ヘスティナはメスだったのだが、これはどう考えても、狙われてます。同じ竜だし、弱肉強食のこの世界じゃ強いオスを好きになるのもわかるが……
俺は…ケモナーでも無ければ、ドラゴンをそう言う目で見れない!
【[ねえ!また、考え事?私がその悩みを解消してあげるわ…教えて]】
【[すまない、ヘスティナ…無視するつもりでは無かったのだ。そうだな、考え事を……してた。(ヘスティナの事で)だが、大丈夫だ。体が訛りそうだからそろそろ動かそうと思ってただけだ]】
【[そう?なら私が相手してあげるわよ。二人っきりで体を動かしましょう]】
ヘスティナはペロリと舌なめずりをして、こちらを見ている
ひっ!?こいつやっぱマジだ!こえぇよ!単純な殺し合いなら負ける気さしねぇが、ふとした瞬間に押し倒されそうだよ
【[いや!大丈夫!最初は溶岩の中を泳いで体をほぐそうと思うし…]】
覇鎌が言い終わるその時に
【ギッエェェェェェェ!!!!】
【【!!!】】
今聞こえた咆哮は…
【[モンスターだ!それも先程の咆哮…あれは、砂漠の主のディアブロスかモノブロスの咆哮だ。都市も発展してるがアレを討伐出来るほどの戦力はない!]】
【[私が先に都市に行く]】
【[ああ、任せた]】
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昔に黒き神が現れた村、そこは急速な発展をして、他の村からの移住者も増えて都市にまでなった場所。今この都市に激しく警報の鐘が鳴った
カン!カン!カン!カン!
「モンスターが出現!!!今は多くのハンターが出ている!皆!避難しろ!」
パニックになる都市の住民、都市の中心に建てられた。"ギルド"へ皆が押し寄せる。
そして、都市から少し離れたその場所に…
ドス!
天を貫くほど鋭く伸びた一本の角を持つモンスター
一角竜 モノブロス
【ギッエェェェェェェ!!!】
一気に時間を進めたぜ!だが、まだまだ。アカムの信仰都市作りは続くよ!この世界にモンハンの要素を全てここに集めるのだ!!
今日のモンスター説明
《一角竜 モノブロス》
本来は人里離れた辺境の砂漠に生息する、大型の飛竜種。滅多に人前に現れる事はないが、その凶暴性故に現れると甚大な被害をもたらす。ディアブロスと同じく砂漠の頂点に君臨する。そして、食べ物もディアブロスと同じくサボテン。大昔にある村の近辺に出没し、甚大な被害をもたらしたが、その村の青年が単騎で討伐を果たした。これがキッカケでハンターと言う職業が生まれた。因みにこの青年はココット村の村長である