途中主人公の一人称が私や俺と行方不明になりますが仕様です。
※ごめん!投稿してすぐに気づいた!外伝小説の方にアインスって名前の神の使徒がいたみたい。性格ちょっいちょっい違うが許して!
神の使徒を名乗るアインスを打ちのめし火山へと連行した覇鎌は情報を引き出そうとする。
鎧で羽交い締めして、意識を本体に戻して。本体の姿で尋問を開始する。
「その姿…黒き神か!?」
【[ああ、そうだ。この姿を見て話す気にならないか?]】
「そんな事は有り得ない。お前の正体が黒き神だろうと話す事は有り得ない」
【[そうか…それは残念だ………だが!お前の主については予測出来る]】
「……なに?」
決して口は割らないと宣言するアインスだが、こいつの主については目星がついていた。
【[お前の主はこの世で最初に魔力を持って産まれ、神の子と持ち上げられた、あの可哀想な赤ん坊だろ?]】
「我主が可哀想だと!?そんな筈が!ある筈が……は!」
【[ん?どうした?鎌を掛けた事が気に入らんか?]】
「貴様!!」
【(何だ想像以上に簡単に引っ掛かったな…結構ポンコツだな)】
【[俺が憎いか?なら反撃の魔法でも一発放って見せろ]】
「……っ!」
アインスから生えた羽の数枚が浮かび、覇鎌の顔に射出される。白いオーラーを纏った羽が覇鎌の顔に直撃し、覇鎌が大きく仰け反る。
「これが私の魔法です。思い知りましたか?イレギュラー……なっ!?」
【[成程…この魔法は破壊…いや、消滅魔法か?成程確かに強力だ]】
「な、何故?」
【[気になるか?……だが残念だがお前に教える事は無い]】
「……ニセの神の分際で……!」
【[ふん!そのニセの神の鎧程度に成す術なくやられてるとは、お前の主もたかが知れるな]】
「何だと!!」
覇鎌は人形の様な存在故の駆け引きの弱さを逆手に取り、相手を逆上させる様な事をわざとやり。黒幕と神の使徒の最大の武器の情報を手にした。覇鎌が聞きたい事は今回この国にやってきた正確な目的とエヒトと魔人族の関わりである。
だからと言って馬鹿正直に聞いても勿論答えてはくれないだろうし、逆上させてもこれらの疑問の答えが出るとは思えない
【(ん〜…俺にも魔法が使えればな。まだやり用はあったのかもしれんが…)】
覇鎌の悩みは神通力なる物を持っているが魔力を持っていない事である。魔力を持っていない為に、国のハンター達と比べても途轍もない身体能力なのだが。困ることも多い。
それに相手はおそらく痛みでは答えを喋ってはくれない存在。ならば、手懐けるか…誰かを呼んで一時的に洗脳させるか…
「……貴様は…」
【[ん?]】
「貴様は何故それ程の力があって自分以外の為に行動するのです?」
【[こちらの質問に答えてくれないで自分の質問には答えろと…?]】
「……」
【[まあいい、そうだな…私が力を使うの理由は、簡単に言えば一人は嫌だからだな…]】
「一人が嫌…?」
覇鎌はアインスの質問に警戒しながら、話しても問題ないと判断して理由を全て話し始めた。
【[そう。俺は"この世界"に産まれながらにこんな感じだった。他の者と全部違ってて。それで力が強くて、最初は人と満足に会話出来なくて……それなのに一人で居るのか恐ろしく寂しかった]】
「…」
【[だから、一人にならない様に助けられる人は助けようとした。助けた理由だって私利私欲のためだ。神だと言われているが俺自身の中身は一個人の生命体でしかない。全て万全にこなせる訳ではない。それでも神として崇められてるのであればこの力を使おう!俺が愛し!愛されたこの国と民を守る為であれば!!俺は………はあ、つい熱くなってしまった。長話の男は嫌われるって良く言うのにな。それで、お前はこんな事を聞いてどうしたかったんだ?]】
覇鎌が語り終えてから聞き返すとアインスは数秒の沈黙の後にゆっくりと話し始める
「分からない…私はどうして聞いたのか…」
【[……そうか…だが、間違っても他人の意見をそのまま自分の意見とするべきではないぞ]】
「え?」
【[お前は今、設定された感情と自分の見つけてない感情で揺れ動いている。自分を見つけないなら自分であれこれを見ろ。一つの事柄に執着して、視界を狭めれば…エヒトに作られた感情と何ら変わらない]】
「そう……」
覇鎌はいつの間にかアインスの拘束を解いていた。だが、アインスは飛んで逃げる事をせずに、座って覇鎌の話を聞いていた。
覇鎌も真剣に聞いてくれるアインスに向き合って話していく。
地べたに常に座らせるのもと思い途中で鎧に意識を移しアインスと共に火山を出て、森の中で丁度良い切り株に腰掛けた。
それからもアインスの質問や悩みに答える時間が続いた。
「うん……」
【[直ぐに見つけ出す事は無い。ゆっくりで良い。ゆっくり自分と向き合うんだ]】
「………貴方と話してると私が何なのか分からなくなる。貴方が…まるで………親の様に」
最後の小さな声を覇鎌は聞いていたが敢えて聞こえていないフリをした。今目の前にいる存在は子供言っても良い。自分が何なのかもハッキリとしておらず、命令を聞くだけの子供。国の為に長年生きた覇鎌にとって敵とは言え子供の相手は得意だった。
【[……今日アインスから何か聞くのは止める。街に行こう!]】
「え?…どうして?」
【[良いから良いから。色んな事を見て回るのは楽しんだよ。お金は俺が出すから心配すんな]】
「え……ええ、わかり…ました?」
アインスを首都の街へと連れて行く。
街を歩いていると直ぐに問題に直面する。アインスがいい意味で目立つのだ。男女関係なくその美貌に釘付けになっている。
そして現在出店の焼き鳥を食べてご満悦の様子でその姿もより注目される原因になっていた。
【(それに………この格好は…よろしく無いな…)[よし、次は服を見に行こう。アインスは元が良いから何でも似合うと思うぞ]】
それから服屋に連れて行くと女性店員がアインスを見て飛び込んで来た。服屋には植物繊維に魔物繊維、モンスター繊維(ケルビやムーファ)など多くの種類の衣服があり、店員に連れて行かれたアインスは着せ替え人形の様になっていた。
アインスが戻って来たのは数十分後。
戦闘する為に作られ、感情を感じなかったアインスが顔を少し赤くさせながら着た服を見せてくれた。赤を基調としたどっかの国のお姫様が着る様なドレスであった。長く流していた白髪も後ろで束ねて、うなじが見える様になっている。
【[おお!良いじゃ無いか。随分と普通の女の子になったな]】
「あ…ありがとう」
「失礼しますお客様。お値段の程なのですが…」
【[ああ、すまなかった。私が払う。幾らかな?]】
「こちらです」
【[…ああ]】
「…大丈夫?」
【[ふふ、いや大丈夫。問題ない単純に驚いただけで払える]】
今アインスが着てる服とは別のも含めてまとめてお買い上げした。
そしてそのままの格好でまた街を歩いて行く。
我国では税金を国のインフラに重点的に使うので、国民が歩きやすい様に国内の道は全て綺麗にレンガなどで作られている。
そのレンガの道の上でヒールの音が夕方まで鳴り続けた。
【[さて、もう夕方になったがどうだった?]】
「…楽しかった。今まで生きて来た中で…一番」
【[ふっ、そうだろ!何せこの国は俺の国だからな。生きとし生きる全ての者が幸せになって欲しいと願っている。っと、そうだ。アインスは今日どうするんだ?一度エヒトの元へ帰るのか?]】
「え?えぇ…と」
普通に考えればここでアインスをエヒトの元へ返すのは得策ではない。だが、今はアインスと言う一人の意見を聞きたいのだ。もし戻りまた敵として対峙するならエヒト共々容赦はしない。
「私は…ここに…貴方の家に行きたい」
【[……………ん?]】
「だ、だから。その……家に泊めて」
エヒトの元へ帰るか、気に入ったこの街の宿に泊まると思っていた覇鎌に取っては顎が外れそうな衝撃であった。
この街にある家にはアイルーが一人だけ居る。今から急に行っても問題は無いだろうが……
あれこれ噂が立って、ヘスティアが騒がしくなりそう…あいつ、俺に「遂に相手が現れたのね!キャー!」とか言いそう…
あー、やめやめ…変な事考えんな。
【[………分かった、行こう]】
「うん!」
覇鎌とアインスの距離は決して近くない。お互いに手を伸ばしても当たらないくらい離れている。
アインスがここが好きになって俺を信頼してくれても、まだお互いに距離がある。
家に着いてからはアインスが出迎えてくれたチャチャ坊を撫で回したり、チャチャ坊が作ってくれたご飯をアインスが食べて舌鼓を打っていたり。ミリスが幼い時に使っていた羽ペンを見つけて文字を試しに書いてみたりしてその夜は明けて行った。
--------------------------
この世の何処か
一人の存在が送り出した配下の者が帰ってこない事を気にしていた。
だが、心配しての事ではない、現に彼から笑みが溢れていた。
「アインスが戻ってこない……ふはは!成程!やはり私の予測通りアインスはやられたか!!あの国に奴が!私の他に神を騙る不届者がいたか!」
男は数多くの国で神として信仰されている"エヒトルジュエ"であった
アインスを向かわせた目的は自身の他に神を騙る覇鎌の居場所を予測から確定にする為であった。
黒き神がシュレイド王国にいるのであればエヒトのやる事は決まっている。
「人同士の戦争に巻き込んでやろうかな?そうすれば人間好きの奴はどうするかな?」
黒き神の結末を想像して笑いが堪えられないエヒトは早速、アインス以外の使徒たちへ命令を下す。
「人間たち同士に戦争をさせる為に焚き付けろ!シュレイド王国以外の国の人間達にはあの国がさぞかし極上のエサに見える筈だ!数が増えた魔人族どもは遠くに放って国でも作らせろ。魔人族の監視には…同じ魔人族の者を就かせろ。名前はそうだな…"アルヴェヘイト"だ」
何もなかった場所に魔人族と同じ姿形をした男が現れてエヒトの前に膝を折った。男にはアルヴェヘイトと言う名を与え、魔人族の国が出来たら戦争を起こす為に活動する事を命じた。
「はっ!このアルヴェヘイト必ずやエヒト様のご命令を遂行して見せます!」
「よし。ではまず魔人族の国を作り、それから魔人族が戦争を起こす。その戦争を激化させ、シュレイド王国も巻き込む。ふはは…相手が人間なら奴はどうするかな?」
やあぁ、遅くなっちった!すまん!
だが、こうして投稿したぞ!
(I)「おやおや、作者は素晴らしいですね」って褒めてくれて良いんだよ?
ティオの扱いをどうするか? ユエやシア、などのキャラはハジメグループでも違和感無いのだが、ティオだけ、ん?と思ったのでアンケート
-
原作通りの感じでハジメハーレム
-
原作と違った性格でハジメハーレム
-
原作と同じ性格で覇鎌に惚れる
-
原作と違った性格で覇鎌に惚れる
-
誰とも関係を持たない
-
別のキャラと結ばれる
-
訳ありで覇鎌を憎むルート