幻想高校の日々   作:ゆう12906

18 / 63
第十八話 月世界での攻防~綿月姉妹視点~ パート1

「で?どうするんですかお姉様?」

 

「あなたは正面をお願い。私は中心部を守ってるわ」

 

「他のところは?」

 

「兎たちに2人1組で見張らせるわ。あと、監視カメラもばっちり配置しているわよ」

 

「なるほど。完璧ですね」

 

 綿月姉妹が最終確認を行っている。彼女らは永琳から『これは月の威信がかかっているわ。絶対に負けちゃだめよ!』と、釘を刺されているので、この勝負、負けるわけにいかないのだ。

 

「じゃ、先に行ってますね」

 

「ええ。わかってると思うけど……絶対勝つわよ」

 

「もちろん」

 

 

 

 一方こちらは、クラスのみんなと、担任の慧音と、指揮官の優斗。

 

「よし行くぞ!」

 

 教室の前方にすきまが広がり、月世界へと転送される。

 

「うう、退屈だぜ~」

 

「まあまあ。もうちょっと待ってろ」

 

 魔理沙をなだめる慧音。わけあって魔理沙、霊夢、レミリア、にとりはお留守番なのだ。

 

「来た!」

 

 思わず叫ぶ依姫。見たところ、かなり多い人数だ。

 

「来ましたね。一人も通しませんよ」

 

 と、軽くにらむ。それに反応するかのように優斗が指揮をする。

 

「頼むぞ第一グループ」

 

「「よし!」」

 

 と、依姫の目の前に立ったのはフラン、お空、お燐、大妖精、小悪魔。―――間髪入れず弾幕を放つ。

 

「爆符『ギガフレア』!」

 

「いくよー!禁忌『レーヴァテイン』!」

 

「私も!猫符『キャッツウォーク』!」

 

「全力で行くよ!魔符『フェアリーズマジック』!」

 

「スペルないけど……えいっ!」

 

 色とりどりの弾幕が依姫を襲う。

 

「くっ……数が多い……」

 

 弾をさばいている間に、10人ほどの人間が横を通り抜ける。

 

「……少し油断したかしら」

 

 即座に豊姫に通信を入れる。

 

「お姉様?すいません。何人か入れてしまいました」

 

「大丈夫よ。さっそく監視カメラに二人ほど映っていたわ」

 

「よそ見してると危ないよ?」

 

 フランが炎剣を手に襲ってくる。その勇ましさを見て、依姫はあることに気が付いた。

 

「あなた……この前来た吸血鬼の親戚?」

 

「え?ああ、多分そーじゃない?!」

 

 めんどくさそうに答えながら炎剣を上段から振り下ろす。―――それを避けながら、

 

「なら少し本気を出そうかしら」

 

 と告げると、爆発するようなオーラを身にまとった。

 

 

 

「あれ?おかしいわね?」

 

 豊姫は見張りながら状況を確認していた。

 

 今のところ2人を捕まえていた。向こうはこの二人にこっそりと行動させ、宝を盗み出す魂胆だったらしい。前に同じ手を食らっていたので簡単に対処ができたのである。

 

「それで捕まえた人の名前は?」

 

 通信機で兎に質問する。

 

「はい!アリスと椛だと言ってました!」

 

 この質問をした理由。それは、ほかの人間がまだ捕まっていないからだ。連絡によると、虫を使ったり、歌を歌ったりして兎たちを混乱させているらしい。(それがリグルとミスティアということは、月の人間である豊姫は知るよしもないが)

 

 その時、豊姫の目の前に影が6つ現れた。

 

「あら、よく来たわね」

 




第十八話でした。

いつもとは違って少し殺伐とした雰囲気がだせたかなと思います。(全然殺伐としてない?僕の実力不足です…)

次回、決着がつきます!豊姫はどう優斗たちを対処するのでしょうか!

ではまたお会いしましょう!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。