「で?どうするんですかお姉様?」
「あなたは正面をお願い。私は中心部を守ってるわ」
「他のところは?」
「兎たちに2人1組で見張らせるわ。あと、監視カメラもばっちり配置しているわよ」
「なるほど。完璧ですね」
綿月姉妹が最終確認を行っている。彼女らは永琳から『これは月の威信がかかっているわ。絶対に負けちゃだめよ!』と、釘を刺されているので、この勝負、負けるわけにいかないのだ。
「じゃ、先に行ってますね」
「ええ。わかってると思うけど……絶対勝つわよ」
「もちろん」
一方こちらは、クラスのみんなと、担任の慧音と、指揮官の優斗。
「よし行くぞ!」
教室の前方にすきまが広がり、月世界へと転送される。
「うう、退屈だぜ~」
「まあまあ。もうちょっと待ってろ」
魔理沙をなだめる慧音。わけあって魔理沙、霊夢、レミリア、にとりはお留守番なのだ。
「来た!」
思わず叫ぶ依姫。見たところ、かなり多い人数だ。
「来ましたね。一人も通しませんよ」
と、軽くにらむ。それに反応するかのように優斗が指揮をする。
「頼むぞ第一グループ」
「「よし!」」
と、依姫の目の前に立ったのはフラン、お空、お燐、大妖精、小悪魔。―――間髪入れず弾幕を放つ。
「爆符『ギガフレア』!」
「いくよー!禁忌『レーヴァテイン』!」
「私も!猫符『キャッツウォーク』!」
「全力で行くよ!魔符『フェアリーズマジック』!」
「スペルないけど……えいっ!」
色とりどりの弾幕が依姫を襲う。
「くっ……数が多い……」
弾をさばいている間に、10人ほどの人間が横を通り抜ける。
「……少し油断したかしら」
即座に豊姫に通信を入れる。
「お姉様?すいません。何人か入れてしまいました」
「大丈夫よ。さっそく監視カメラに二人ほど映っていたわ」
「よそ見してると危ないよ?」
フランが炎剣を手に襲ってくる。その勇ましさを見て、依姫はあることに気が付いた。
「あなた……この前来た吸血鬼の親戚?」
「え?ああ、多分そーじゃない?!」
めんどくさそうに答えながら炎剣を上段から振り下ろす。―――それを避けながら、
「なら少し本気を出そうかしら」
と告げると、爆発するようなオーラを身にまとった。
「あれ?おかしいわね?」
豊姫は見張りながら状況を確認していた。
今のところ2人を捕まえていた。向こうはこの二人にこっそりと行動させ、宝を盗み出す魂胆だったらしい。前に同じ手を食らっていたので簡単に対処ができたのである。
「それで捕まえた人の名前は?」
通信機で兎に質問する。
「はい!アリスと椛だと言ってました!」
この質問をした理由。それは、ほかの人間がまだ捕まっていないからだ。連絡によると、虫を使ったり、歌を歌ったりして兎たちを混乱させているらしい。(それがリグルとミスティアということは、月の人間である豊姫は知るよしもないが)
その時、豊姫の目の前に影が6つ現れた。
「あら、よく来たわね」
第十八話でした。
いつもとは違って少し殺伐とした雰囲気がだせたかなと思います。(全然殺伐としてない?僕の実力不足です…)
次回、決着がつきます!豊姫はどう優斗たちを対処するのでしょうか!
ではまたお会いしましょう!