第二十七話 組む相手って大事だよね
四季がはっきりしている幻想郷。その幻想郷に雪がちらほら降り始めた。つまり冬の訪れ、12月だ。外ではレティが授業中だというのに飛び回っている。
12月、ということは3学期制の学校では2学期の終わりまで1カ月を切ったということだ。言い換えると学期末。と、いうことは……
「よっし!とうとう来たなこの大会が!」
魔理沙が運動会の日を指折り数えて待つ子供のように叫ぶ。彼女は前回この大会でトップに輝いている。そう、この大会は……
「んじゃ、今回のルールを説明するぞー」
気だるそうに黒板の前でしゃべる慧音。
「みんなにとっては2回目になるな。――弾幕ごっこ大会の」
弾と弾が華麗にぶつかりあい、強さを美しさで競い合う、弾幕ごっこ大会が行われようとしていた。
「まあ、以上の通りルールはあまり変わらないんだが……」
壇上では慧音の説明が続いていた。といってもルールは前回とあまり変わらない。スペルは3枚までで、1回でも被弾したらそこで終了。リーグ戦の後、トーナメントで優勝を決めるという至極簡単なものだ。
「一点だけ違うところがあってな」
「前置きはいいから早くお願いなんだぜ」
せかす魔理沙を完全にスルーして慧音が続ける。
「今回の勝負は2対2だ。まあチームバトルというのか?誰かとペアを作って私のところまで申告してきてくれ。別に他学年の生徒とでも構わないぞ」
「「何だって!?」」
生徒たちが一斉に目の色を変えた。何と今回は2人で戦うのだ。今までは絶対的な弾幕の量が多い者ほど、上へ行けることが多かった。しかし今回はそうとは限らない。ペアでの連携がいかに取れているかがカギとなるのだ。
「あ、ちなみに申告しなかったものは強制的に一人で参加してもらうからな」
またクラスがざわついた。マズイ、ぼっちにはなりたくないと、彼女たちに焦燥感が募る。
「魔理沙、あなたどう?」
この状況でやはりあせっている者が1人いた。いうまでもない、アリスである。
彼女は前回の弾幕ごっこで魔理沙に助けてもらっている。ペアになりたいのは当然だろう。
「ちょっと待った!」
いきなり後ろのドアが勢い良く開いた。そこから現れたのは薄紫色のローブに身をまとっていて、眉一つ動かしていなかった。誰が予想しただろうか、動かない大図書館ことパチュリーである。
「私がペアよ……」
アリスに向かって暗い声で告げる。当然、アリスも椅子から勢いよく立ちあがって反論した。
「いや、私がいちばん人形でサポートできるわ!」
「わかってないわね。私のエレメントに敵う者はいないわ」
まさに一色触発状態。いまにも前哨戦が起こりそうな雰囲気だったが、
「2人ともごめん!」
突然魔理沙が思いっきり頭を下げた。
「実は……もう組んでるんだよな。霊夢と」
非情な現実を2人は理解することができなかった。しかし、5分くらいたつと事態が呑み込めたようで、
「わかったわ。じゃあパチュリー一緒にやらない?」
一瞬パチュリーは言葉の意味がわからなかったようだが、すぐに軽く笑みを浮かべた。
「了解したわ。おもしろそうね……」
校舎内では続々とペアができていく。それは弾幕ごっこ大会の日は刻々と迫っていることを意味していた。
第二十七話、弾幕ごっこ大会開幕です!
アリスとパチェの思惑が気になりますね……どうなるんでしょうか?
いろいろなカップリングも出したいと思います!今から妄想が膨らみますね。フフフ……
これ以上やるといろいろまずいんでこの辺で!では!