ヤケクソ系魔法少女は今日も生き抜く   作:ヨガマスター

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TSやら闇堕ち系が人気のなか出される中普通の女の子が主人公なのがこの作品である。


3.「なんで1日に2回も来るんだよクソが!」

「な、なんで家に……?」

 

私はさっきまでビルから落下中だったはず、にも関わらずデジカメが急に光りだしたかと思えばいつの間にか私の自室にいた。

ってことはもしかしてこれも私の能力?

 

「……よかったぁぁぁあああ!!!」

 

ビルから落ちて地面のシミになるところだったぁぁぁ!!!

も〜!!!!

なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないのさぁぁぁああ!?!?!?

 

「クッソこれも全てあのナマモノのせいだ!!!」

 

次会ったら目ん玉引き抜いてやるぅぅぅううう!!!

 

……ぐすん。

 

*  *  *

 

同時刻、先ほどまで映利がいたビルの屋上にて……

 

「あれ……いなくなっちゃた?」

 

地面をのぞきながら魔法少女がそうつぶやく。

 

「う〜ん……、私を見たかと思えばビルから飛び降りて消えるなんて……」

 

先程まで居たはずの初見の魔法少女がいきなり消えた為、彼女は訝しむ……

 

「……さてはミステリアスに憧れてるタイプの魔法少女だな?」

 

事はなく変な方向に自己解決をした。

そう、彼女はアホであった。

 

「ん〜、この辺じゃ見たことない魔法少女だけど引っ越してきたのかな?」

「魔法少女局に戻ったら調べてみよ〜っと!」

 

そういうと彼女は空へと飛び上がり去っていった。

 

*  *  *

 

「んにぃ……はっ!」

 

暗い部屋の中、ふと目が覚める。

現在時刻を目をこすりながらスマホで確認すると午前0時であり、変な時間に起きてしまった。

凛花との街巡り中に魔物に襲われて、早い時間にふて寝したせいだろう。

 

「……お腹すいたな……」

 

私はそう呟くとベットから降りてキッチンへと向かい、冷蔵庫を覗くが何も入っていない。

……そう言えば昨日から買い物してない……そりゃ無くなるか……

 

私は諸事情で一軒家で絶賛一人暮らし中で、買い物やら料理は自分でやらなければいけない身だ。

しょうがないので私は適当に着替えてコンビニに……

 

「って、あれ、なんで私魔法少女になってんだ……?」

 

……あ〜、そう言えばふて寝したとき変身解除してなかったような……?

 

「……『変身解除』」

 

そう私がつぶやくといつの間にか服がいつものダサめの私服に変わっていた。

学校に行った時の服のままだけど……まぁいいか。

 

私は玄関にかかっている鍵を取り、外へと出て、そのままコンビニへと向かう。

 

そしてその道中のこと、なんか妙な感覚がしたためなんとなく振り向くと、そこには街灯の下にポツリと佇む不定形でドロドロと蠢く魔物がいた。

 

「ん……なんだ魔物か……魔物かぁぁぁあああ!?!?!?」

 

やっばい一気に目が覚めたんですけどぉ!?

なんでこんないきなり遭遇しちゃうかなぁ!?

 

「とっ、とりあえず『変身』!」

 

『GRAA!!!』

 

「うぇ!?なんかきっしょい触手伸ばしてきたぁ!?」

 

変身した直後に飛んでくる黒くてグロい触手、それに対し私はカメラを連写してそれを消し飛ばす。

 

「ふぅ……ふぅ……とりあえず触手はどうとでもなるな」

 

速いっちゃ速いが、前の突進野郎程じゃない。

これぐらいなら普通に対処できる。

なんだ、割と余裕じゃんか。

 

「となればあとは頭を撮るだけで……」

 

……あたまどこですか???

 

魔物は全身不定形でドロドロ、例えるとスライム……いや、どちらかといえばショゴスか?

どっちでもいいがそんな感じの見た目をしている。

つまりはまぁ……ここがなくなれば死にますと一目でわかる弱点が見当たらないのである。

 

「やっべど〜しよ……」

 

これまでは頭部という明確な弱点をえぐり取ることで何とか勝利してきていた。

だがその弱点がないとなると……

 

「ちょっとずつ削っていくしかないかぁ……」

 

多分だが全身を撮るのは今回も意味がない気がする。

ちまちま削って最後にのこった部分を……

というのが唯一の勝つ方法だろう。

 

「……よっしゃ来いやオラァ!」

 

私はそう啖呵を切り、私が魔物を削り切るか魔物が私に致命傷を与えるかどっちが早いかの持久戦を始めた。

 

そしてそれからおよそ5分ほどが経過した頃……

 

「へい!ビビってんのかよ!」

 

『GRAA!!!』

 

「遅いんだよ雑魚が!」

 

触手を軽く体を反らすことで回避しつつ、その触手をカメラに収め撮る。

触手を撮るのもこれで10回目だろうか。

だいぶ削れたしそろそろ本体を撮れるか?

そう思った時だった。

 

「っぇ、魔物!?」

 

「っ!まじか……!」

 

後ろの方から男性の声が聞こえて振り向くと、そこには一般通過サラリーマンがいた。

 

なんでこんなときになんで人が来るかなぁ!?

いや、まぁ、ここ普通の住宅街の道路だし人が来てもおかしくないんだけどさぁ!?

あ〜もう!とりあえず逃げさせっ!?

 

『GYHAAAA!!!』

 

「ひぃぃ……!」

 

「っく……」

 

魔物が私を無視してサラリーマンに対して触手を伸ばす。

それに対し私はとっさにサラリーマンと触手の間に割り込み触手を気合いで受け止める。

 

「ここは私に任せてさっさと逃げなさい」

 

「は、はい!」

 

あ〜もう!

いったいなぁクソが!!!

よくよく考えたらカメラで撮ればよかったのになんでわざわざ自分の身体で受け止めちゃたかなぁ!

つ〜か緊張してサラリーマンになんか変な口調で話しかけちゃったんだけど!!!

けどまぁサラリーマンはちゃんと逃げてくれたし良しとする!

 

「さて……、この落とし前をきっちりつけさせるとしよう……」

 

受け止めた両腕がヒリヒリと痛む、この痛みは20倍にして返さないとねぇ!

 

「消えろや害獣がぁ!」

 

『GRYA!?』

 

私の殺気を感じ取ったのか魔物が私の周りを飛び跳ね画角に入らないようにする。

だがしかしその速度は明らかに遅い。

 

「お前程度が逃げ切れるわけねぇだろ!」

 

そう叫びつつ私はシャッターを切った。

 

『GY……』

 

全身を撮られた魔物はまるで最初からいなかったかのように消滅し、辺りに静寂が広がる。

 

「ふぅ……」

 

……疲れた……お腹すいた……なんなんなんだよもぅ……くそが……

 

そんなことを思いながら私は変身解除をしたあとコンビニで爆買いしやけ食いした。




いっつも戦ってんなこの主人公

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