ヤケクソ系魔法少女は今日も生き抜く   作:ヨガマスター

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だいぶ短いです


4.「え?これでどうしろと?」

「んぁ〜……」

 

 今日は休日、街巡り以外ではインドア派な私はソファーで横になりながらテレビを見てだらけていた。

 ちなみに見ているのは毎週魔法少女に関する情報を流すローカル番組である。

 

「ん〜……特にこれと言って興味ある内容はないなぁ〜……」

 

 なんか魔法少女局に魔法少女委員会の監査が入ったらしいのはちょっと気になったけど……

 

「ま、私には関係ない話か」

 

 私はテレビを消し、ソファーから立ち上がる。

 

「っし、どっか買い物行こ」

 

 最近魔物に襲われるせいでちゃんと買い物できてなかったし、今のうちに買い溜めしておこう。

 ……なんか襲われる前提で考えるのやだなぁ。

 

 *  *  *

 

 近所にある大型ショッピングモールにて、さっそく食品売り場へと向かおうとしていた私の耳に聞き慣れた声が届いた。

 

「おっ、映利じゃん」

 

「ん? 凛花?」

 

 凛花がこんなとこにいるなんて珍しいな? 

 普段はネットショッピングで済ませてわざわざショッピングモールになんて来ないのに……

 あっ、もしかして……

 

「今日って魔法少女系の商品の発売日?」

 

「フッフッフ、違うんだなぁそれが」

 

「え?」

 

 じゃあなんで? 

 まさか凛花が配送料の高さに気づいたわけないし……

 う〜む? 

 

「実はね……、今日ここで魔法少女サニーフロートのトーク兼握手会のイベントがあるのだよ!」

 

「あぁ〜、なるほど、それを観に来たのか」

 

 魔法少女のイベントか……

 ……う〜む、私も観るべきだろうか? 

 もしかしたらなんか重要な情報が知れるかもだしな……

 

「……よし、なら私も一緒に観ようかな」

 

「おっまじ? じゃあ5時間後に始まるから今のうちに最前席取るよ!」

 

「5時間後……」

 

 そんなに始まるの先なのかよ……

 

 *  *  *

 

『みんな〜、今日は来てくれてありがと〜!』

 

 そんな言葉とともに魔法少女がステージに現れる。

 ……あの魔法少女昨日会った奴だな? 

 

『え〜と……、それで今日は何をすればいいんだっけ?』

 

 そう魔法少女が司会役のお姉さんに話しかける。

 

『そうですね、ではまずサニーフロートさん魔法少女としてどういった活動をしてきたかを聞かせてください』

 

『ん〜、魔物の討伐は大前提として、あとは配信活動とかもしてますね!』

 

 ……ん? 

 配信活動? 

 

『サニーフロートさんの魔物討伐配信はとても人気ですもんね』

『先日の配信も観ましたよ』

 

『えっほんとですか!』

 

『えぇ、浮遊魔法を使った見事な討伐でしたね』

 

『えっへっへ、あ、でもあのとき2体出てきてたのに片方逃がしちゃってたんだよなぁ』

『結局別の娘に尻拭いさせちゃったのは反省しなきゃなぁ〜……』

 

『あぁ、あの灰色の魔法少女ですね』

 

「っす〜……」

 

 あれ撮られてたの!?!?!? 

 え、なんか失言してないよな!? 

 

『さて、では次は……』

 

 私があのとき何をしたかを思い出そうとしてる間にもイベントは進んでいく。

 そしてついに握手会の時間となってしまった。

 握手をするために人々が列を成し、私は明らかにテンションが高い凛花の後ろに並ぶ。

 

『順番に並んでくださ~い』

 

「なるほど、一人当たりの時間は30秒ぐらいね、となると話せるとしたら……」

 

「うわぁ……」

 

 凛花が握手会の分析してる……

 なんか……別に嫌いになるわけじゃないけどちょっと引くわ。

 

 っと、そんなこと考えているといつの間にか凜花の番になっており、それが終われば次は私である。

 私は凛花の握手が終わったことを確認すると、魔法少女の前へと向かった。

 

「お〜、また可愛い女の子だ〜」

 

「えっと、……はい」

 

 なんと言えばいいのかわからずとりあえず曖昧な返事で手を差し出す。

 ……いや、なんかこれはこれで自分が可愛いと思ってる痛いやつっぽいな。

 

「お〜すべすべの手っ!? ……!?」

 

「え?」

 

 なんか明らかに変な反応してるんだけど!? 

 ……え、なんかまずいことした? 

 

「あ、あの?」

 

「あ、ぁあ、ごめんね、ちょっとびっくりしちゃって」

 

「え、やっぱりなんか私まずいこと……」

 

「いやいやいや、そういうわけじゃないから!」

 

 魔法少女は広げた両手を揺らして私の発言を大げさに否定するが……

 なんというかそれが逆に怖い。

 

「あ、そうだ、ちょっと待ってて」

 

「え?」

 

「……っと、よし、はいこれ、じゃあ次の人〜!」

 

「え? え? え?」

 

 なんかの紙を渡されると、そのままスタッフに外に出させられてしまった。

 ……何がどうなってこうなった? 

 と、とりあえずこの紙に何が書いてあるか見てみるか??? 

 

「……なんかのレシート……ってこれ電話番号!?」

 

 ……えぇ??? 

 私にこれをどうしろと??? 

 そう私が困惑していると凛花が話しかけてきた。

 

「おっ、出てきたか映利、どうだったよ握手会は」

 

「え、あぁ、うん、よかったよ」

 

「おぉ! なら明日も隣町で別の魔法少女の握手会あるからそれも行こっか!」

 

「え」

 

「あ、私このあと用事あるからじゃあね!」

 

「え」

 

 ……言いたい事だけ言ってどっか行きやがった。

 ……なんか……もう疲れたし帰ろ……




珍しく戦ってないなこいつ……
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