センエース   作:閃幽零

11 / 20
11話 みるみるレベルアァアアプ!

 

 11話 みるみるレベルアァアアプ!

 

 あとは単純作業だった。

 同じ場所に直行し、ひたすら同じ手法でレインボールを狩り続ける。

 

 その結果、

 

「……上がったねぇ……いやぁ……上がったねぇええ……(感慨《かんがい》)!!」

 

 半年間でレベルを5しか上げられなかった俺が……

 たった数回の周回で、なんということでしょう。

 

「レベル23か。……やばいね。いいねぇ。もう、中堅より上になっちゃったねぇ」

 

 自身のレベルを確認して、思わず声が跳ねる。

 C級モンスターにすら苦戦していたあの頃が、嘘のようだ。

 

 このレベルならB級も普通に倒せる。

 

「今の俺なら、相性次第で、A級も倒せるんじゃねぇかな……」

 

 レベル23は、上位5パーセントに入る数字だ。

 

 もちろん、レベル100を超えている教え子たちと比べたらカスみたいだけど、あれは比べる相手が悪い。

 あいつらのレベルは異常で、ぶっちぎりなんだから。

 特に、最強格の『猛田《たけだ》カルマ』と『暁宮《あけみや》ジュリア』……この二人は、レベル120後半というふざけた数字。

 あいつらは、ほんとおかしい。

 才能があるにもほどがある。

 

「もっと、いける……とことんいく……」

 

 こういう、実りのある作業ゲーは大好きだ。

 

「もっと……もっと……」

 

 興奮気味に呟きながら、俺は次の周回のため、再び裏面に突入した。

 裏面、最高!

 

 ★

 

 ……裏面の看板を見て、俺は愕然《がくぜん》とする。

 

 『本日の営業は終了しました~1日にタイムリープ出来るのは10回まで~』

 

「……えぇ……」

 

 ATMは、静かにその場に佇《たたず》んだまま。

 金を入れようとするが、動いてくれない。

 

「まさか、回数制限があるとはなぁ……ケチくせぇなぁ……無限にタイムリープさせてくれよ……」

 

 肩透《かたす》かしを食らい、非常に気分が悪い。

 

「こうなると、1日のうちにどれだけ効率よく周回できるかが、これからの勝負になるな……なるべく早い段階でレアのポップ位置を割り出して……大量にレアを狩りまくる日々を積み重ねていけば……俺の強さは、いずれ、世界最強クラスにまで跳ね上がるだろう。そうなれば、あとは、教え子たちのように、圧倒的力を振り回して、視聴者を虜にすればいい」

 

 回数制限はダルいけど、うまく使いこなせば、十分、無敵になれるシステムだと思う。

 そして、無敵にさえなれば……

 

 ゴミみたいな人生だったが……ここからは違う。

 どう考えても、バラ色の未来が待っている。

 

「ひゃっほい」

 

 思わず、俺はそう口ずさんでしまった。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。