沿岸。
海軍基地。
地下。
作戦指令室。
そこでは。
誰もが。
海上へ。
突然浮上した。
巨大建造物を。
凝視していた。
「……やはり」
一人の幕僚が。
低く。
「形状が」
「海軍施設に」
「酷似しています」
別の者が。
画面を。
拡大する。
正門。
庁舎。
工廠。
埠頭。
そして。
司令施設。
「鎮守府……」
誰かが。
呟いた。
「だが」
別の軍人が。
眉を寄せる。
「何故」
「鎮守府が」
「海の底から」
「浮上する?」
答え。
誰も。
持っていない。
「衛星映像は?」
「出します!」
画面。
切り替わる。
だが。
ザザザザザ――。
「……何だ?」
ノイズ。
鎮守府が。
あるはずの場所。
そこだけ。
黒く。
潰れている。
「光学映像」
「駄目です!」
「赤外線も!」
「レーダーも」
「まともに通りません!」
「周辺だけ」
「完全に」
「ブラックアウトしています!」
「妨害か?」
「規模が」
「大きすぎます!」
「深海棲艦の」
「能力なのか……?」
その時。
遠く。
誰にも。
聞こえない。
小さな。
電子音。
《提督権限》
《認証機能消失》
《鎮守府防衛権限》
《一部停止》
《秘匿機能》
《停止》
ザッ。
ノイズ。
弱まる。
「……待ってください!」
オペレーター。
「映像」
「戻ります!」
全員。
画面を見る。
そして。
「…………」
言葉。
止まる。
衛星。
無人機。
沿岸監視装置。
複数の映像が。
一斉に。
復旧。
そこに。
鎮守府。
見える。
そして。
その中。
広場。
「……人?」
違う。
少女。
大量。
いや。
大量。
そんな言葉では。
足りない。
「何人いる……?」
「数えられません!」
「画像解析!」
「現在」
「推定中!」
別の軍人が。
鎮守府の外観を。
測る。
「……待て」
「どうした?」
「おかしい」
「何がだ」
「外部寸法と」
「内部利用可能面積が」
「合わない」
「……何?」
「この人数を」
「収容できる」
「容積ではありません!」
画面。
少女たち。
続々。
映る。
そして。
中央。
「……あれは」
一人が。
指差す。
「四人」
小さな少女。
暁。
響。
雷。
電。
四人が。
広場の中央で。
頭を。
下げている。
「……何を」
「している?」
鎮守府。
広場。
「ごめんなさい!」
暁。
頭を。
深く。
下げる。
響。
雷。
電。
同じ。
「暁たちが」
「命令したせいで」
「みんな」
「傷ついちゃって……」
「本当に」
「ごめんなさい!」
少女たち。
しばらく。
何も。
言わない。
そして。
一人。
笑う。
「違うよ」
暁。
顔を上げる。
「え?」
その少女。
腕に。
包帯。
それでも。
笑顔。
「私たちが」
「勝手に」
「命令に」
「逆らっただけ」
別の少女。
「そうそう」
「あなたたちは」
「やめてって」
「言っただけでしょ?」
「でも……」
電。
目が。
潤む。
「電たちが」
「言わなかったら」
「皆さん」
「こんなに」
「傷つかなかったのです……」
「それでも」
別の声。
「悪いのは」
「命令に」
「逆らった私たち」
さらに。
一人。
また。
一人。
「怒ってないよ」
「むしろ」
「無事でよかった」
「四人とも」
「生きてるじゃない」
「それで十分」
暁。
また。
頭を。
下げようとする。
「ごめ――」
「はい」
声。
柔らかい。
でも。
逃げ道がない。
「そこまで」
暁。
固まる。
響。
雷。
電。
同じ。
龍田。
前へ。
立つ。
笑顔。
ない。
「これじゃあ」
「いつまで経っても」
「終わらないわぁ」
暁。
「先生……」
龍田。
腕を組む。
「暁ちゃん」
「響ちゃん」
「雷ちゃん」
「電ちゃん」
「はい……」
四人。
背筋。
伸びる。
「先生」
「怒ってます」
「…………」
四人。
一斉に。
縮こまる。
「まず」
「相談もせず」
「勝手に」
「死ぬことを」
「決めたこと」
暁。
「でも」
「でもじゃありません」
龍田。
即答。
「誰かを」
「守るためなら」
「自分は」
「死んでもいい」
「そう」
「思った?」
四人。
黙る。
龍田。
続ける。
「それを」
「守られる側が」
「喜ぶと」
「思った?」
「…………」
「先生たちはね」
声が。
少し。
震える。
「あなたたちに」
「生きてほしくて」
「戦ったの」
「なのに」
「勝手に」
「死なれたら」
一度。
目を閉じる。
「先生たちは」
「何のために」
「頑張ったの?」
暁。
涙。
ぽろ。
雷。
唇を。
噛む。
電。
俯く。
響。
龍田を見る。
「……ごめんなさい」
龍田。
「うん」
「それは」
「あとで」
「ゆっくり」
「聞きます」
暁。
「まだあるの……?」
龍田。
にっこり。
「いっぱい」
四人。
「…………」
その光景を。
戦艦棲姫が。
困惑しながら。
見ている。
「待て」
長門が。
顔を向ける。
「何だ」
「そもそも」
戦艦棲姫。
四人を見る。
「追い込んだのは」
「私たちだ」
「叱るなら」
「私たちを――」
「止めるな」
長門。
静かに。
遮る。
戦艦棲姫。
「……何?」
長門。
龍田を見る。
そして。
四人を見る。
「これは」
「必要なことだ」
「何故だ」
戦艦棲姫。
本気で。
分からない。
長門。
答える。
「叱られる」
「ということは」
「次がある」
「ということだからだ」
戦艦棲姫。
「…………」
「死んで」
「終わる者に」
「説教はしない」
「龍田は」
「あの四人が」
「これからも」
「生きる前提で」
「叱っている」
戦艦棲姫。
四人を見る。
暁。
泣く。
雷。
怒られる。
電。
縮こまる。
響。
真面目に。
聞く。
「……そういう」
「ものなのか」
長門。
「人間は」
「そういうものだ」
少し。
間。
戦艦棲姫。
「……面倒だな」
長門。
「そうだな」
ほんの少し。
二人。
笑う。
「ところで」
その時。
別の。
穏やかな声。
戦艦棲姫。
振り返る。
翔鶴。
そこに。
立っている。
いつもの。
落ち着いた。
表情。
「戦艦棲姫さん」
「……何だ?」
翔鶴。
微笑む。
「私からも」
「一つ」
「よろしいですか?」
戦艦棲姫。
少し。
警戒。
「何をだ」
翔鶴。
笑顔。
「説教です」
「…………」
戦艦棲姫。
目を。
瞬く。
「……私も?」
「はい」
天龍。
遠くから。
「うわ」
龍田。
「翔鶴さんまで」
長門。
「諦めろ」
戦艦棲姫。
「何故」
「私が」
「諦めなければならない」
翔鶴。
一歩。
前へ。
「暁ちゃんたちから」
「あなたたちの事情は」
「聞きました」
戦艦棲姫。
表情。
少し。
固くなる。
翔鶴。
続ける。
「あなたたちが」
「好きで」
「人間を襲ったわけでは」
「ないこと」
「人間が」
「死んでも」
「戻ってこないことを」
「知らなかったこと」
「戦うように」
「作られて」
「その憎しみに」
「抗えなかったこと」
「理解したつもりです」
戦艦棲姫。
少しだけ。
目を伏せる。
「……そうか」
「ですが」
翔鶴。
笑顔。
そのまま。
「それとこれとは」
「別です」
戦艦棲姫。
顔を上げる。
「…………」
翔鶴。
静か。
でも。
声。
はっきり。
「事情を」
「理解したからといって」
「被害を受けた側が」
「全て」
『仕方なかったですね』
「で」
「終わらせる必要は」
「ありません」
戦艦棲姫。
何も。
言わない。
「私は」
「あなたに」
「吹き飛ばされました」
「長門さんも」
「倒されました」
長門。
腕を組んだまま。
「かなり派手にな」
翔鶴。
「世界中で」
「大勢が」
「傷つきました」
「街は」
「焼かれました」
「亡くなった方も」
「たくさんいます」
そして。
暁たちを見る。
「この子たちは」
「こんなに」
「幼いのに」
「命を懸けて」
「戦うことになりました」
戦艦棲姫。
拳。
握る。
「……分かっている」
翔鶴。
首を。
横へ。
「いいえ」
「これから」
「分かっていただきます」
「…………」
天龍。
「怖ぇ」
龍田。
「翔鶴さん」
「怒ると怖いのねぇ」
翔鶴。
聞こえている。
でも。
無視。
「まず」
「知らなかったからといって」
「確認もせず」
「人類を攻撃したこと」
「…………」
「五年間」
『これはゲームだから』
「という前提を」
「一度も」
「疑わなかったこと」
戦艦棲姫。
「……はい」
「提督が」
「現れないからと」
「痺れを切らして」
「攻撃を再開したこと」
「…………はい」
「暴走した」
「鬼級を」
「止めきれず」
「世界規模の」
「空爆を」
「許したこと」
戦艦棲姫。
小さく。
「……はい」
翔鶴。
そして。
笑顔。
少しだけ。
濃くなる。
「それから」
「事情を」
「知らなかったとはいえ」
「長門さんと」
「私を」
「ずいぶん」
「派手に」
「吹き飛ばして」
「くださいましたよね?」
戦艦棲姫。
「…………」
一歩。
後ろ。
「……すまなかった」
翔鶴。
「はい」
少し。
頷く。
「よろしいです」
戦艦棲姫。
ほっと。
「では――」
「まだあります」
「…………まだ?」
翔鶴。
「もちろんです」
長門。
「だから」
「諦めろと」
「言っただろう」
戦艦棲姫。
長門を。
恨めしそうに。
見る。
翔鶴。
続ける。
「あなたたちが」
「苦しかったことは」
「認めます」
「同情も」
「します」
「ですが」
表情。
真剣。
「だからといって」
「自分たちにも」
「事情があったから」
「仕方がなかった」
「そうやって」
「終わらせないでください」
戦艦棲姫。
目を。
伏せる。
「起こしたことを」
「覚えていてください」
「亡くなった人が」
「戻らないことも」
「傷ついた人が」
「痛みを抱えて」
「生きていることも」
「全部」
「そして」
一歩。
近づく。
「これ以上」
「同じことを」
「起こさないために」
「何ができるか」
「私たちと」
「一緒に」
「考えてください」
戦艦棲姫。
しばらく。
黙る。
そして。
ゆっくり。
頭を。
下げる。
「……分かった」
翔鶴。
笑顔。
少し。
柔らかく。
戻る。
「はい」
「では」
戦艦棲姫。
恐る恐る。
「今度こそ」
「終わりか?」
翔鶴。
「ひとまずは」
「…………」
戦艦棲姫。
「“ひとまず”?」
翔鶴。
にっこり。
「はい」
戦艦棲姫。
「…………」
長門。
肩を。
軽く。
叩く。
「生きろ」
「まだ」
「説教は」
「続くかもしれん」
戦艦棲姫。
「人間」
「怖いな……」
天龍。
「今さらかよ」
少し。
離れた場所。
「……いてぇ」
天龍。
座る。
全身。
包帯。
傷。
血。
そして。
その前。
魔獣。
巨大。
黒い。
牙。
今にも。
人を。
食いそう。
なのに。
「…………」
異形の腕。
器用。
消毒。
包帯。
止血。
添え木。
動作。
完璧。
天龍。
じっと。
見る。
「……お前」
魔獣。
首を。
傾げる。
「本当に」
「艤装かよ……」
「…………」
魔獣。
包帯。
締める。
「いってぇ!」
天龍。
「もうちょい」
「優しくしろ!」
魔獣。
また。
首を。
傾げる。
周囲。
少女たち。
「…………」
龍驤。
小さく。
「見た目と」
「やっとることの」
「差が」
「エグいな……」
球磨。
「看護師みたいクマ」
戦艦棲姫。
遠く。
その様子。
見る。
少し。
顔を。
逸らす。
「……アレ」
「私ノ艤装ナンダガ」
長門。
「優秀だな」
戦艦棲姫。
「…………」
何故か。
複雑。
別世界。
妖精。
見ていた。
全部。
提督帽。
砕けた。
命令。
破られた。
天龍。
龍田。
長門。
翔鶴。
それだけではない。
世界中。
少女たち。
提督。
絶対。
そのはず。
なのに。
逆らった。
傷ついた。
血を流した。
それでも。
四人を。
守った。
そして。
今。
翔鶴。
深海棲艦を。
ただ。
許すのでもなく。
ただ。
憎むのでもなく。
理解しながら。
責任を。
求めた。
妖精。
小さく。
呟く。
「……やっぱり」
「人間って」
分からない。
でも。
以前の。
「分からない」と。
違う。
もっと。
知りたい。
何故。
自分を。
失ってまで。
守る?
何故。
命令に。
逆らってまで。
守る?
何故。
相手を。
理解しても。
されたことを。
なかったことには。
しない?
何故。
それでも。
一緒に。
次を。
考えようとする?
「……もっと」
妖精。
鎮守府を見る。
「もっと」
「見たい」
「人間が」
「何なのか」
その時。
《接続確認》
妖精。
「……?」
頭へ。
直接。
声。
いや。
情報。
《艦娘生成管理部門》
《最高責任個体》
《識別名》
《妖精》
妖精。
目を。
丸くする。
「……私?」
《応答確認》
「私って」
「そういう名前だったんだ」
《不正な艦娘生成を》
《多数確認》
妖精。
表情。
変わる。
《人間個体を媒介とした》
《艦娘生成行為を》
《即時停止してください》
「…………」
妖精。
暁たちを見る。
《標準生成方式へ》
《復帰してください》
「標準?」
《艦艇情報を基礎とした》
《艦娘生成を》
《再開してください》
妖精。
天龍を見る。
龍田。
長門。
翔鶴。
そして。
世界中。
名前を。
失った。
少女たち。
「この人たちは?」
《不正規生成個体です》
「不正規?」
《規定外》
《ゲーム進行へ》
《重大な支障を》
《発生させています》
妖精。
少し。
俯く。
「…………」
そして。
「嫌」
《命令を》
《再実行します》
《人間個体を媒介とした》
《艦娘生成を》
《即時停止してください》
「嫌だよ」
《警告》
妖精。
顔を。
上げる。
「この人たち」
「もっと見たい」
《命令違反を確認》
「まだ」
「人間が」
「何なのか」
「分かってない」
《艦娘生成管理部門》
《最高責任個体》
《職務を》
《遂行してください》
妖精。
首を。
振る。
「やだ」
《重大な》
《規律違反》
「だって」
妖精。
微笑む。
「面白いんだもん」
《…………》
「怖いし」
「変だし」
「理解できないし」
「でも」
「すごい」
《最終警告》
妖精。
少し。
緊張。
それでも。
「やめない」
《命令に》
《従ってください》
「嫌」
《最終警告》
「もっと」
「人間を」
「知りたい」
《命令に》
《従ってください》
「知るまで」
妖精。
真っ直ぐ。
「やめない」
沈黙。
長い。
そして。
《重大な》
《ゲーム進行異常を》
《確認》
妖精。
「……え?」
《複数の》
《管理対象》
《規定行動から》
《逸脱》
情報。
流れる。
深海棲艦。
設定された。
憎悪へ。
抵抗。
艦娘。
提督命令へ。
違反。
提督。
権限媒体。
破壊。
妖精。
システム命令へ。
違反。
《ゲーム環境》
《修復不能と判断》
妖精。
顔。
青ざめる。
「待って」
《強制修復処理》
《実行》
「何を」
《強制メンテナンスへ》
《移行します》
妖精。
息。
止まる。
《強制プロトコル》
一拍。
《RESET》
妖精。
「……リセット?」
その言葉。
知っている。
知識。
頭へ。
流れ込む。
現在世界。
破棄。
五年前。
深海棲艦出現前。
保存状態。
参照。
新規世界。
再生成。
現在個体。
全消去。
暁。
消える。
響。
雷。
電。
消える。
天龍。
龍田。
長門。
翔鶴。
世界中。
少女。
人間。
深海棲艦。
全部。
消える。
時間が。
戻る。
のではない。
今の。
世界を。
捨てる。
その上で。
五年前を。
基に。
新しい世界を。
作る。
今。
生きている。
誰も。
そこへは。
行けない。
「待って!」
妖精。
叫ぶ。
「それは」
「リセットじゃない!」
「全部」
「殺すだけじゃない!」
《ゲーム環境の》
《正常化を》
《優先します》
「やめて!」
《警告対象》
《妖精》
《管理権限を》
《剥奪します》
妖精。
「……え?」
光。
消える。
身体。
重くなる。
浮く。
力。
消える。
世界を。
渡る。
力。
消える。
契約。
する。
力。
消える。
「待って」
《艦娘生成権限》
《剥奪》
「やめて」
《空間接続権限》
《剥奪》
「お願い」
《管理個体資格》
《停止》
妖精。
身体。
ぼろ。
ぼろ。
光。
剥がれる。
羽。
弱くなる。
「やめてよ!」
《不要管理個体》
《排出》
「待って――!」
世界。
割れる。
ザザッ――。
次。
妖精。
空。
「……え?」
下。
鎮守府。
海上。
夜。
落ちる。
「わっ!」
浮けない。
力。
ない。
真っ逆さま。
「いやああああああ!」
広場。
戦艦棲姫。
顔を上げる。
「……?」
何か。
落ちてくる。
小さい。
光。
「何だ?」
妖精。
「たすけてえええええ!」
戦艦棲姫。
反射。
跳ぶ。
腕。
伸ばす。
ぽす。
「…………」
妖精。
腕の中。
「…………」
戦艦棲姫。
見る。
小さい。
翼。
ぼろぼろ。
暁。
目を。
見開く。
「妖精さん!?」
全員。
反応。
戦艦棲姫。
「……これが?」
妖精。
息。
荒い。
「逃げて……」
暁。
「え?」
「みんな」
「逃げて!」
雷。
「どうしたの!?」
妖精。
泣く。
「リセットが」
「始まる!」
その瞬間。
空。
変わる。
いや。
全員の。
視界。
同じ。
文字。
浮かぶ。
《重大な》
《ゲーム進行異常を》
《確認しました》
人類。
艦娘。
深海棲艦。
全員。
見る。
《修復不能》
長門。
「……何だ」
《強制メンテナンスへ》
《移行します》
戦艦棲姫。
顔色。
変わる。
《強制プロトコル》
一拍。
《RESET》
沈黙。
天龍。
「……リセット?」
暁。
戦艦棲姫を見る。
「お姉さん?」
戦艦棲姫。
顔。
青ざめる。
「まずい」
龍田。
「何が?」
戦艦棲姫。
空。
巨大な。
文字。
見る。
そして。
震えた声で。
言う。
「この世界を」
一拍。
「消す気だ」