奥のセカイ   作:がくしゃ気取り

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バックルーム映画化はアツい

どこからどこまでもくすんだイエローの
終わりなき孤独に踊る
ここでは何もかもが満たされて
無邪気に狭い浴槽に浸かっている

↓本家↓聴け(by 星乃一歌)
https://www.youtube.com/watch?v=qiMQWPI_u3Y


music1: ふぁうんどふってーじ

「明日の予定は…」

 

私は信号待ちの途中に既にスマホケースも侵食し始めていた付箋に目を通した。

流石に予定が多すぎる気がする。

誰かに手伝ってもらうのも視野に入れた方が良いのだろうか。

実際に昨日は深夜に2回は意識が飛んだ。

……いや、流石に自分のことだ。

周りに迷惑をかけるわけにもいかない。

そう結論付けて青になった信号を渡った。

周りの人達の声が無駄に大きく聞こえる。

流石にそろそろ1回ちゃんと寝た方が良い、という暗示かもしれない

帰ったら少し作業して寝

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

play_audio("brake_skid.wav", volume=100); (タイヤのスキール音:キィーーーッ!)play_audio("heavy_impact.mp3", force=9999); (重い衝突音:ドゴッ!)play_audio("crunch.wav", loop=3); (骨や車体のきしむ音:メキメキッ)system.exit(Status.FATAL); (生命活動の強制終了)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いたい

からだがうごかない

くちのなかがぬるい

しんごうが あかい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

轢かれた少女がいない。

その事実は多くの人を困惑させただろう。

何故か赤信号にも関わらず道路にでた少女は、トラックに轢かれたはずだった。

トラックは正面が大きく凹んでおり、道路やトラックが鮮血で彩られている。

何ならトラックの少し先に血溜まりがある。

それなのに。

轢かれたはずの少女だけが、どこにもいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<Found Footage>

行方不明者や事件の被害者が残したビデオテープ、カメラの記録、防犯カメラの映像などを

「第三者が偶然発見し、そのまま公開した」という体裁をとるフィクションの映像手法・ジャンル。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚める。

ここは、どこ?

立ちあがろうとすると、ちゃぽん、と音がした。

水?

上を見ると何かがぼんやりと光っている。

それに触れると、明かりが点いた。

眩しくて、思わず目を閉じた。

少しずつ瞼を上げていくと、景色が朧げながら見えてきた。

くすんだイエローの個室だった。

私は立ち上がる。

壁にはシャワー、フックが2つ、大きめの電球が付いていた。

浴槽の外の狭い空間には黄色いタイルの床以外に何もない。

タイルは壁の途中まで続いており、途中からモノイエローの壁になっていた。

 

………………

 

「ここ、どこ…?」

 

服は不思議と濡れていない。

体ももちろん濡れていない。

寒くもなければ暑くもない。

怖くないけど気味は悪くて。

ポケットから曲が流れて……

 

ん?

 

「スマホが鳴ってる…?」

 

スマホを取り出すと、ロック画面にはシークバーと曲名だけが表示されていた。

シークバーは操作できなかったがそれよりも。

 

「これって……!」

 

曲名は……”Untitled”

ここは、セカイなんだ。

 

「……ここにはミクがいる…?」




盲目的想像からすべてがすべてと乖離して至らない壁裏掻き消す鳴りやまないビージーエム
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