奥のセカイ   作:がくしゃ気取り

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ワンツーステップで踏み出す聖夜に捧ぐ
解釈締め付ける愛から
破壊するドグマ
あどけない誠実に
背徳を教えて
繰り返す▬

!!!シンタックスエラー???
https://www.youtube.com/watch?v=TLZeyVJ98NM


music1.Re : ANGEL DEBUGGER

そこは、薄暗い場所だった。

 

キャスター付きの椅子が何個も並び、それと同じくデスク、

そしてその上のパソコンも何個も、何十個も並んでいる。

 

「……見たことない場所……この選択なら…もしかして……」

 

淡いような、確実なような、そんな期待を抱いて立ち上がる。

 

前の学校に似た場所だった。

 

似ているというのは見た目の話じゃなくて、定期的に全部のパソコンの画面にノイズが走っていく。

つまり、定期的に怖いことが起きるっていうこと。

学校でそこそこ耐性は付いたけど、それでも怖いものは怖い。

 

「……あの子が近くにいたら、少し安心だったんだけどな」

 

——————————

 

「あ、電源付いてる」

 

いくつかの部屋を通り過ぎた時、画面の付いてるパソコンを見つけた。

 

画面を覗き込むと、

 

プログラムを実行しますか?[Y/N]

 

<貴方の知る”奥”を破壊する。非常口への道をサポートする。>

 

という表示が目に入った。

 

私はしばらく考えて、キーボードのYを押した。

 

空間中の電気が消えて真っ暗になり、一部のパソコンの画面に矢印が表示される。

 

非常口へのサポート……実行したプログラムに書いてあったことを思い出しながら、

矢印に従って進んだ。

 

——————————

 

急に空間中の電気が点いたけど、すぐに消えた。

 

全部のパソコンの画面がブルースクリーンになって、やっぱり消えた。

 

空間中の色がマーブル状に歪んで、すぐに消えた。

 

進んでいく中、ひどくつまらないことに気が付いた。

 

今までの空間は少し楽しかった。

 

でも、この空間には楽しさが一つも無いような…

 

そこまで考えて、無意識に隣を見た。

 

そして、気付いた。

 

 

 

「そっか、今までは、あの子がいたから、楽しかったんだね」

 

 

 

ひたすらに、進んだ。

 

——————————

 

しばらくして、緑色の光が見えてきた。

 

近づいてみると、緑色の光は非常口の電灯だった。

 

そして、その下にはドアがあって、隙間から光が漏れている。

 

近づいてドアを開けると、真っ白な空間から暗闇に光が刺した。

 

 

部屋の中に入ると、ドアは霧の様に消え、部屋には私と、灯りと。

 

そして、中央にポツンと置かれたパソコンだけになった。

 

パソコンの画面には、

 

削除を実行しますか?[Y/N]

 

という表示の下に、いつか見た黄色い部屋の画像があった。

 

私は躊躇いなくYを押した。

 

すると、今度はプールの画像と共に同じ質問が表示された。

 

迷わずYを押す。

 

次は学校。

 

Yを押す。

 

最後に病院。

 

削除。

 

すると、質問が消え、画面には

 

1、2、3、4、5、6、7、8、9

 

の表示。

 

穏やかなメロディーがパソコンから流れてくる。

 

その不思議な、どこか安心するような、そんなメロディーに、いつしか私は瞼を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

対象 — 初音ミク

 

プログラム実行 [get up Y/—]




3
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