奥のセカイ   作:がくしゃ気取り

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崇高

ぜひ聴こう!↓↓by奥のセカイのミク
https://www.youtube.com/watch?v=baC6gThO7R0&pp=0gcJCRMMAYcqIYzv


music2: poolside railway

立ち上がって周りを見渡すと、白いタイルと水が目に入った。

周りには白い柱が何本も立っていて、どこから差し込んできている日光が水に反射して綺麗だった。

 

「ここは……プール?」

 

「そうだよ」

 

いつの間にか隣にミクがいた。

ミクの白いワンピースに白く長い髪と、白く輝くプールは相性がとても良いみたいだ。

 

「……綺麗」

 

思わずそう呟いた。

 

——————————

 

「あ、線路だ」

 

しばらくミクと一緒に歩いていると、線路を発見した。

水の底に沈んでいたけど、錆びてはいないようだった。

 

「ここって電車とか通るの?」

 

「んー、通ってるところは見たこと無いかな?」

 

あ、でも

そう言うと、ミクはくるりと振り返った。

 

「この線路を辿っていくと不思議なものが見つけられるんだ」

 

「不思議なもの?」

 

「うん。とっても不思議で、場違いなものもあるんだ」

 

「例えば?」

 

うーん……とミクは考え込み、すぐに思い出したように告げた。

 

「まず最初に見たことあるのは薄暗いスーパーのバックヤードかな。

 その次は天井がないスイミングプールで、狭い隙間の向こうに見えたけど行けなかったな。

 あ、ショッピングモールみたいな場所も見たことある。

 あとは空港の管制塔みたいなものが沈んでた時もあったよ」

 

「本当に不思議だね……」

 

不思議なんてものじゃない気がする。

と、思っていた時。

 

ウ〜〜ゥ…ウ〜〜ゥ…

 

思わずビクッとなって辺りを見回した。

 

「大丈夫、こういうこともよくあるの。

 なんなら、これは良いことだよ?」

 

「…良いこと?」

 

「サイレンのなってる方向に行くと、そこには次の場所への入り口があるんだ」

 

「えっそうなの!?」

 

ミクはうんうん、と頷いた。

私は走ろうとして……やめた。

よく考えたらここ、濡れないとはいえ水の上。

普通に抵抗自体はあるのでどこかで疲れて休んで…を繰り返して非効率な移動になりそう。

 

少し考えた後に、ミクと話しながらゆっくり歩いて行くことにした。

 

——————————

 

「そういえば、このUntitledもいつかちゃんと聞けるようになるの?」

 

「うーん……今のところは私だけかな」

 

「あれ、前にもここに来た人がいたって…」

 

「……もしかしたら、そういうものなのかも?」

 

ミクの顔は少し寂しそうだった。

 

——————————

 

「さっき言ってた管制塔って中とかあったの?」

 

「うん。色んな機械あったからがちゃがちゃして遊んだよ」

 

「なんか面白そう」

 

ちょっと気になっちゃうな。

 

——————————

 

「好きな食べ物ってある?」

 

「私は…飲み物だけどアーモンドウォーターが好きかな」

 

「アーモンドウォーター?ミルクじゃなくて?」

 

「うん。ビクトリアズ・キッチンっていうアメリアの飲料メーカーが売ってたんだけどさ。

 2019年だったかな?メーカーの停止と一緒に売られなくなっちゃったんだよね」

 

「そうなんだ…なんか、悲しいね」

 

自分も好きな焼きそばパンが店に並ばなくなると悲しくなるので、少し分かるような気がした。

あれ、なんで現実世界の飲み物を知ってるんだろう?って思ったけど、

私よりも前にこのセカイに来た人がいると言っていたので、誰かから教えてもらったのかな。

それとも…このセカイに自由に来れる人がいるのかな?

 

——————————

 

「あ、なにか見えてきた」

 

目線の先には階段が見えていた。

白い柱の周りに階段がついていて、それが螺旋状に上に続いている。

 

「お、入り口は2階かな?」

 

「え、2階もあるの?ここ」

 

「うん」

 

まだまだプールは続きそう。




アーモンドウォーター、まだ飲みたかったなぁ…… by螂・縺ョ繧サ繧ォ繧、縺ョ繧、繧「
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