月明 かりが射した零時
俄 かに降り出すレイニー
ガ ラスの靴は置いて 行く?
泡の中みたいに 包 ま れ て
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https://www.youtube.com/watch?v=iVqfcZM4Hpg
5階から2階に階段で降りる最中、真っ暗だった窓の奥に何かが見えた。
私は既に少し先まで下っていたミクに声をかけた。
「ねぇミク、あれって何?」
「んー?」
ミクは私のところまで戻ってくると、窓の外を見てあぁ、と頷いた。
「あれはね…次の場所、かな」
「次の場所?」
「うん。
病院なんだけどさ」
「病院……なんかホラーみたいな場所だったりしないよね…?」
「うーん…雰囲気だけは少し怖いかも」
「そっか……」
ちょっと進む気が削がれたけど、出るためにはしょうがない、
と自分に言い聞かせて再び階段を下った。
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1階はかなり不思議な光景が広がっていた。
そこそこ慣れてきたたくさんの人形が浮かぶ景色……ただ、吊られているというよりは
漂っている感じだった。
非常灯もどことなく5階より明るく見えた。
「あれ?
ねぇミク、もしかしてあれって購買?」
「ん〜?」
私の指差した先には微かに光が灯っている場所があり、そこには棚があるように見えた。
何か商品のようなものが並んでいるようにも見える。
「どうだろ……ちょっと近づいてみよっか」
ミクと一緒に近づいてみたそれは、本当に購買だった。
ただ、賞味期限は全て切れていた……というか、妙にパッケージが古そうなものも、
逆に最近でもみたことあるパッケージのものも、まるで色んな時代のものが混在しているようで、
どこか不思議で、混沌としていた。
因みに2つだけ、賞味期限の切れていないミルクティーがあったので、
2人でそれを手に再び歩き出した。
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「あ、もしかしてあれ昇降口?」
「うん、あそこから外に出て次の病院に行くんだ〜」
昇降口にはたくさんのロッカーがあり、知らない誰かの名前がたくさん書かれていた。
「一歌のロッカーはここだよ〜」
「え」
ミクに連れられて、そのロッカーの前に行くと、確かに私の名前が書いてあった。
そういえばプールみたいな場所でも同じことがあったな、と思いながらロッカーを開ける。
中には、プールで私がロッカーに入れた靴があった。
「ほんと、変な場所だな」
「ね」
靴を履いて昇降口から出た。
小学生の頃、咲希や穂波に志歩と一緒に帰ったことを思い出しながら、
ミクと一緒に夜の外へ足を踏み出した。
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朝日が綺麗な空には半月が浮かんでいた。
日光に照らされていたけど、半月は確かな月明かりで私たちを照らしていた。
少し小雨も降っていたが、気にならなかったからゆっくり歩いた。
外にあった時計は0時を指していた。
最も、秒針が動いていなかったから多分0時で止まってるだけだと思う。
景色は想像していたよりも木が多く、遠くには電線も見えた。
しばらくすると、芝生も見えたきた。
本当に不思議な、でも居心地のいい場所だった。
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「……なんかすごい赤いんだけど……」
「まぁまぁ、雰囲気だけだからさ?」
「…うん…」
病院の前まで来たら、さっきまでのふわふわした感覚は消え失せ、
普通に怖い雰囲気の中で震える私なのであった。
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