11話
ミヤ「ふぅ、なんとかなったわね、、それにしても、ヒゲゾウ、あなたが六つ目を手に入れるとはね。」
ヒゲゾウ「なんとかなってないわい!あれだけ必死に貯めたエネルギーを使ってしまった、」
=守り抜いた隊員たちもみんな非常にやるせない顔をしている。
セイヤ「でもさ!また1から集めればいいんだろ?別にトロフィも7体って決まってるわけじゃないんだし!」
ミヤ「実は、セラスで開発したトロフィ見分け装置曰く、トロフィはあと一体しかこの地上にいないみたいなのよ。どこにいるかまではわからないけど。」
アヤネ「そんなっ!」
マナト「なんかないのか!?ほら、たとえば、小さなトロフィはまだたくさんいるとか。」
ミヤ「残念ながら。」
サラ「ぐすっ」
セイヤ「これで終わりかよ、、」
ミヤ「一つ、考えがあるの。」
=ミヤはそう言ってみんなを集めた。
ミヤ「セラスには、知っての通り首都があって国王が住んでらっしゃるわよね。」
セイヤ「セラス。前に一度行ったことあるけど、でっけぇ城があったな!」
ミヤ「感情エネルギーは形を変えることはあってもそれ自体が消え失せることはないの。」
サラ&アヤネ「、、、、?」
マナト「っ!なるほどな!さすがミヤさんだ!」
セイヤ「だったらなんなんだよ。」
ミヤ「国王に頼んでこの国に散らばった全ての感情エネルギーを集めるよう国民にお願いしてもらうの。」
全員「!!!!!!」
セイヤ「あれ?ってことは俺のバイクも?」
ミヤ「回収よ。」
セイヤ「そんなああああ!」
=ミヤは少し微笑むと全員に指示を出した。
ミヤ「私が国王に直談判するから、みんなはここで待ってて。」
セイヤ「なんでだよ。俺も行く!」
ミヤ「国王を怒らせないように礼儀正しくできるの?あなた。」
セイヤ「でも、ここまで頑張ってたミヤを一人で行かせたくない。」
アヤネ「私も。」
マナト「僕もだ。」
サラ「わたしも!」
ヒゲゾウ「ワシも前からセラスには興味があったわい。」
ミヤ「みんな、、」
=ミヤは深くため息をつくとこう言った。
ミヤ「では、五人は私についてきなさい。残りのものはここに残ってちょうだい。」
全員「はい!!」
=かくして一行はセラスへ向けて飛び立った。崩壊した本部が小さくなり、多くの風車が見えてきた。セイヤの隣を飛んでいたアヤネがセイヤに話しかける。
アヤネ「セイヤくん。」
セイヤ「なんだ?アヤネ。」
アヤネ「これが終わったら私と一緒にアネモスのあの丘に行こうよ。」
セイヤ「いいけど、なんでだ?」
アヤネ「伝えたいことがあるんだけど、まだ秘密っ!」
セイヤ「ほぉん。」
他全員(ふーーーーん?)
=まもなく、多くの高い建物が聳え立つ、セラスの街が見えてきた。奥には時計台のついた豪華絢爛なセラス城。セラスは遥か昔、世界で初めて電気が作られた町としても有名だった。
ミヤ「もうすぐね。」
ヒゲゾウ「長かったわい。それにしてもすごい町じゃな。」
マナト「僕もくるのは初めてだ。」
サラ「私、将来ここに住みたいな、」
ミヤ「物価も家賃もすごいわよ。」
サラ「、、、ここが薄給なのがわるいです。」
アヤネ「それは私もそう思います笑」
ミヤ「うっさいわねあんたたち笑」
セイヤ「ついたぞ!」
=城についた一行は、城門の前に降り立った。
兵士1「何用に訪れられた。」
ミヤ「私たちはDWE。国王とお話があるの。」
兵士2「国王様はご多忙なため、また後日来ていただきたい。」
ミヤ「あら、本当かしら。」
兵士1「っ!我らの言うことを疑うのか!われらは国王様のっ、、」
=言いかけたところで、城の内部から音が拡散されてきた。
??「よい。通せ。」
ミヤ「国王様。ありがとうございます。」
全員「っ!」
セイヤ(これが、国王の声。初めて聞いたがなんて威圧感だ!)
兵士1「よろしいのですか!?国王様。」
兵士2「お前たち、国王様の寛大さに感謝しろよ。」
=豪華な城門が開くと、なかには大きな鏡が一枚。
国王「くぐりたまえ。」
=一見ただの鏡だ。ミヤが近づくが、どう見てもミヤが映っているただの鏡だ。
セイヤ「ぶつかるぞ!」
=しかしミヤが鏡に触れた瞬間、ミヤの体が消えていった。
マナト「これは、くぐれる鏡なんだ。」
サラ「そんなのが存在するの!?」
=次にセイヤが飛び込み、アヤネ、サラ、ヒゲゾウ、そしてマナトが飛び込んだ。すると目の前には鏡が張り巡らされた空間と、そこにある一番大きな椅子に鎮座する男がいた。
ミヤ「国王様。」
全員が膝をつき、習うようにセイヤも膝をついた。
国王「皆の者。よくぞ尋ねてきたな。堅苦しいのはよそう。」
=そう言って国王が指をパチンと鳴らすと、鏡の中からオーケストラが現れ、演奏を始めた。
国王「さきの数多のトロフィ討伐、ご苦労だった。して、わざわざ我が城に来たのは何故か。」
ミヤ「はっ。先日現れた隕石型のトロフィに本部を襲われ、、」
=ミヤは国王に礼儀正しく説明をした。しかし、フュシスへ行くため、と説明を受けた国王の顔は明らかに曇り、歪んだ。
国王「悪いが、みなのもの。帰ってくれ。」