セイヤ「は、はぁ!?」
=セイヤが動揺してる間に、アヤネはセイヤを自分の背中についている金具にくくりつけた。直後、アヤネのベレー帽から透明な羽が生え、勢いよくイチバン丘から飛び出す。
セイヤ「おおおお!なぁアヤネ!これ!パンディノスの技術だ!それもかなりレベルが高いって聞いたことがあるぞ!」
=セイヤにとっては伝説的な存在であったパンディノス。6年前から不自然に発展し、周辺地域にはない特別な技術を持った町。その町では、6年前から太陽が登らない。
アヤネ「あんまり暴れないでよ?セイヤくん結構、重い、みたいだし。」
セイヤ「うっせぇ!」
=あっという間に小さくなったオデュネを超え、パンディノスとシデーロスの境界付近に来た時、唐突に太陽が沈み始め、深夜となった。
セイヤ「ど、どうなってんだぁこりゃあ!」
=パンディノスでは照明が非常に発達しており、町中とても明るい。まるで真夜中であることを感じさせないようであった。やがてアヤネは、パンディノスの中心に聳え立つ真っ黒な三角錐のフラクタル構造をした建物にたどり着いた。
セイヤ「すっげぇ!俺、こんなん見たことなかったぜ。おもしれぇ。」
=目を輝かせるセイヤを尻目に、どこかへ連絡するアヤネ。まもなく、建物の中央部へ案内された。そして、すらっとした体型の30代ほどの女性が、部下と思われる人々を連れてやってきた。
ミヤ「ようこそ。DWE本部へ。所長のミヤだ。アヤネ、どんな要件で?」
アヤネ「ミヤさん。この人はセイヤさん。先ほど、”トロフィ”に襲われ、何もなかったものの、どうやらお腹あたりに雪の結晶のような紋様が、」
=言いかけたところで、ミヤの目が大きく開いた。
ミヤ「お前たち。セイヤという少年を捕縛しろ。」
セイヤ「はぁ!?や、やめろよ、ぐぅぅ、」
アヤネ「え、えぇ!?ミヤさん!?」
ミヤ「アヤネ。でかした。込み入った話をするから、お前は出て行きなさい。」
アヤネ「えぇ!?は、はいぃ、」
=アヤネが逃げるようにでていき、縛られたセイヤにミヤが近づき、服を捲り腹をみた。
ミヤ「、、、。」
セイヤ「お前!何してんだよ!タダじゃおかねえからな!」
ミヤ「黙りなさい。あなた、家族は?」
セイヤ「家族だぁ?いねぇよ。そんなもん。6年前の地震で死んだ。んなこたいいからこれほどけ!」
ミヤ「あらそう。なら楽だわ。あなた、このまま死ぬの、いや?」
セイヤ「は、はぁ!?ふざけんななんでだよ!嫌に決まってんだろ!俺はなんもしてねえぞ。」
ミヤ「その反応も当然ね。」
=そういうと、ミヤはセイヤの肩に、何かを埋め込んだ。怯えるセイヤをよそ目に、ミヤは語り出した。
ミヤ「あなた、フュシスって、知ってる?」
セイヤ「フュシス、フュシスって、あの?」
ミヤ「そう、あの。」
=フュシスとは、かつてとてつもない文明を誇り、地底の、内部、さらにそのまた内部にあるという伝説の都市。あまりに伝説すぎて誰も存在を信じていない都市であった。
ミヤ「6年前の大地震の時、私はパンディノスにいたの。広い穀倉地帯だったパンディノスに、突如空からとてつもない怪物が現れたわ。それがこれでもかというほど大地を荒らし、蹂躙した。しかし、私以外の人には見えないようで、彼らには1000年に一度の大震災として受け取られていたようね。周辺地域全域がこの地震に襲われた。私は非難のために外に出たわ。するとやつが私を捉え、吸収したの。それで気づいたら、私にこれが。そしてそれ以降、パンディノスに朝は来なかったわ。理由はいまだにわからないの。」
=髪を持ち上げ、首筋が顕になる。そこには、旋律のような紋様が。
ミヤ「そして地震がさったあと、謎の機械が地震によって露出していたわ。それが常に作動しているみたいで、復興後、それを調べて見たの。すると、どうやらその機械が、人の感情をエネルギーに変える力を持っていることがわかったわ。しかも大量の。以降、その地震を引き起こしたようなやつが定期的にパンディノスの周辺に来るようになった。私たちはそれを”トロフィ”と読んでいるの。それを倒し、回収してエネルギーにしているわ。小さいのもいれば、大きいのもいる。そのエネルギーは、周辺地域全域が暮らしていくのに全く問題ないエネルギーだったの。この高度な文明はおそらくフュシスの文明しかないと考えた。だから私たちは、フュシスの文明を探るため。地底にフュシスまで届くほどの大きな道を作れる機械をつくった。得たエネルギーの一部はこうして町に使い、多くはこの機械に費やしているわ。でもまだエネルギーが足りな、、」
セイヤ「話がなげぇ。もう理解した。地震を起こす怪物を世間に知られると、みんなが混乱するし、エネルギーを都合よく集められねぇから、そんなやつを取り込んじまった俺には死んでもらおうってことだろ。んでもあのアヤネってやつ、俺に話したまま去ろうとしたぜ笑」
ミヤ「はぁ、あの子未熟すぎて、、、後でキツく言っておくわ。それと話が早くて助かるわ。」
セイヤ「でも俺は、こんなところで死ぬなんてごめんだね。」
ミヤ「私たちはあなたや私のような器をもった人物を フュシスの使い と呼んでるの。どうやらエネルギー的に、あと4人のフュシスの使いが必要みたい。3人はすでに見つかっているわ。私と、あなたと、あとは、まぁおいおい自分で出てくると思うわ、あいつのことだし。あなたは使いと、トロフィと、エネルギーの回収が仕事よ。ここで死にたくなければね。」
セイヤ「そんなんでいいのか!?やってやるぜ。使いとやらもエネルギーも、全部俺がなんとかしてやる!」
ミヤ「はぁ、わたし熱い人嫌いなのよね、、あとあなたは新入りだし、ペアをつけましょう。そうね、、アヤネにしましょうか。ちょうどいいわ。アヤネーーー」
アヤネ「わ、わたしですか!?よろしくね、セイヤくん。」
ミヤ「あとの細かい説明はアヤネ、よろしく。それと秘密をばらそうとすると、装置が起動してあなたを殺すから。それじゃあまたね。」
セイヤ「シレッと怖いこというなよ!?」
=こうして、気せずDWEの秘密を知ったセイヤ。アヤネと共に問題を乗り越えていけるのか。
作者です。2話まで読んでいただき、ありがとうございます(இдஇ; )
結構楽しくなってきました笑引き続き、楽しみにしていただける幸いです。セイヤくん、どうなっていくんでしょうね!