8話
=セイヤの荒い運転のもと、アネモスへと飛び去る三人。やがて暴風雨が彼らを襲った。
セイヤ「くっそ、なんもみぇねえし進めねぇよ!」
サラ「あんまり暴れないでー!落ちちゃうよー!」
アヤネ「セイヤくん暴れすぎ!」
セイヤ「んじゃどうすんだよ!」
サラ「もしかしたら、わたしがなんとかできるかも!」
=サラがそう言うと、みるみるうちに巨大な葉でできたシールドが展開され、三人の乗るバイクを覆った。
サラ「これなら進めます!」
セイヤ「でもこれ葉っぱが邪魔で前が見えねえよ!」
アヤネ「向きはあってるから大丈夫!このまま進んで!」
=やがて中心に進み、シールドを解くと、やはり巨大なトロフィが待ち構えていた。普段穏やかに賑わうアネモスの街は、ところどころ風車や木が倒壊し、町も真っ暗であった。
セイヤ「なんでここだけ風がないんだ?」
サラ「おそらくここは台風の目で、風とか雨が少ない場所だからだよ!」
アヤネ「それは好都合。早速探らせてもらうねっ!」
台風のトロフィ「!?^>_<**\\!!!!」
三人「うわぁあっ!」
セイヤ「飛ばしてきやがる。こんなんじゃ近づけねぇよ。どうすれば、、。」
サラ「まず動きを止めないと!」
セイヤ「だからどうすんだよ!!」(はっ。俺の吹雪で凍らせちまえばいいんだな!)「おりゃああっ!」
台風のトロフィ「>_<%#%*~~}{}{」
セイヤ「なっ、全然効いてねえ!ってうわああっとばされる!」
サラ「どうすれば、、、」
アヤネ(くっ、どうすればいいのよ、、、早くしないと、街が!!、、?はっ!これだ!)「セイヤくーん!こいつの感情は、焦りとか、焦燥だと思う!!」
セイヤ「焦ってる場合じゃねぇだろ!!」
サラ「わ、わたしがなんとかする!!」
アヤネ「なんとかってどうやって!?」
台風のトロフィ「>_<^^~~~~~~~~~££」
セイヤ「うっゼェなこいつ!中心から永遠に力が出てるみたいだっ!」
サラ「中心、?それだよ!はああああああ!!」
メリメリメリメリッ ドドンッッ!
=サラが叫ぶと、地面から大きなツルが生え、トロフィの中心を固定した。
台風のトロフィ「!?!?!?>_<~~~~」
セイヤ「よっしゃ!今度こそ!!」
ゴオオオオオオオオ
セイヤ「よっしゃ!成功だ!凍りやがったぜ!」
アヤネ「すごい、!はっ!今だよ二人とも!!」
セイヤ&サラ「おっしゃあ!(街が壊される前に倒さなければならないという焦りを乗せ)せーーーーのっ!!」
ガコンッッッ!!!
台風のトロフィ「………。」
=凍っているため動かない。
一同「あれ、な、なんで崩壊しないんだよ!!!!!」
=共感して破壊したはずのトロフィが、崩壊しないままアネモスに立ち竦んでいた。
台風のトロフィ「、、、、、。」
=豪雨がとまり、突風が吹くだけとなった。
セイヤ「なぁ!こいつ、叩いても崩壊しねぇんだけど!」
アヤネ「知らないよそんなの!なんでかわかんないよ!!」(これがわたしに訪れる不幸なの、?)
=隠し持っていたぬいぐるみを掴む。
サラ「わたしにもわかんないっ」
ビジビシッッ
セイヤ「まずい、動き出すぞっ!」
台風のトロフィ「!!!!!!!^-^><><~~~~~」
三人「うわぁあああっ。」
=三人は吹き飛ばされ、空高くへと舞い上がった。しかし、空から見る景色は美しく、目を惹くほどであった。
アヤネ「、、、綺麗。」
セイヤ「んなこと言ってる場合か。」
サラ「でも、綺麗です、」
セイヤ「お前らとまってんじゃねぇ、役にたたねぇな、俺が共感してやる!」
=セイヤは目を閉じ、手を合わせた。すると仲間に助けてもらえるような、家族が見てくれているような、不思議な感覚が入ってきた。
セイヤ「っ、、父さん、母さんっ。」
サラ「何かわかった!?」
セイヤ「あぁ!こいつはおそらく!優しさだ!優しくしたいと言う気持ちがはやって、焦りになってたんだ!」
サラ&アヤネ「えぇ!?」
=トロフィが二つの感情を持っている状況は、今まで確認されたことがなかった。
サラ&アヤネ「そんなことあるの!?」
セイヤ「知らん!でもやるしかねえだろ!」
アヤネ「セイヤくんってほんとに、、。」
セイヤ「サラは植物でバネを作ってくれ!そんでアヤネはそれを支えといてくれ!俺はそれに飛び乗って突っ込む!」
サラ「わかった!」
アヤネ「、、無茶よ、無茶よ!死んでしまうかもしれない!」
セイヤ「死ななければいいんだよ!」
サラ「アヤネちゃん、時間がないよ!」
=サラはツルでバネを作った。
アヤネ「それでもし、もし死んじゃったら、わたしっ」
セイヤ「大丈夫だ。絶対生きて帰る!それにケガだけならサラに治してもらえるしな!」
アヤネ「わかった。」
=セイヤがバネに飛び乗る。
サラ「いっけえええええ!!!!!!!」
ザシュンッ!
セイヤ「おらあああああああ!!!」
ガンッッ!!!
=台風のトロフィはみるみるうちに縮小し、小さくなった。その衝撃で、サラとアヤネは吹き飛んでいった。
サラ&アヤネ「きゃああああっ!!」
台風のトロフィ「~~~~^-^~~~~~」
=台風のトロフィはセイヤに近づくと、セイヤを取り込んだ。風がやみ、雲がはれた。
セイヤ「うぁ、、」
=目を覚まし左手を見ると、手のひらに風のような紋章が浮かび上がっていた。