異世界帰りのTS美少女勇者、人気ダンジョン配信者に成り上がりながら、「性転換の薬」を追い求める 作:冰藍雷夏
放課後。
俺はお優雅に家に速攻で帰り、「性転換の薬」を追い求めるべくダンジョンに繰り出そうとした矢先、愛花ちゃんに捕まった。
「主である変た…舞香お嬢様よりも早く帰ろうとするとは何事ですか? どんな新人教育を受けたんですか? ユウさん」
「ご、ごめんなさい。愛花ちゃん」
「愛花先輩です。ユウお坊っちゃまと同じ名前だからといって、許しませんよ!」
「そこ気にする所なんですか?」
学校の授業終わりと同時に│教室《義妹》から脱出する為にスタートダッシュを決めたんだが、文字通りお縄で縛られてしまった。
「あらあらまあまあ、そんなに私と一緒に帰りたいんですか? ユウさんは?」
「くっ! 舞香…お嬢様」
悪魔が来たりてニヤリと笑いやがる。
義妹だった。
それ以上近寄るなド変態女。昼休み多目的トイレで受けた辱しめは忘れてないんだからな。
……とか本音を舞香に直接ぶつけると、また裸同士の身体検査をやられる。
あれはヤバかった。
義兄妹……いや、今の見た目は義理の姉妹同士でなにやってたんだか。
あんな……あんな扇情的な。
今思い出しただけでも頬が林檎みたいになる。
つうか女の子ってあんな感じでコミュニケーション取るのか? あんなにフワフワして可愛く良い匂いで――――舞香ちゃん可愛かったな。
「……あの? 何を蕩けた顔をしているんですか? あたしの話聞いていましたか?」
「ふ、ふぇ!? ご、ごめんなさい」
(…………お兄。何その反応? 女の子みたいじゃん)
愛花ちゃんは俺を訝しむような顔で見てくる。そして、舞香ちゃんは……驚いた顔になってる?
何で? 何でそんな反応してるんだよ。舞香ちゃんよう。
◇
俺が強制的に通わされている『星条女学院』には
今日はそこに連行された。
暗黒義妹じゃないぞ。俺の元お世話係りの愛花ちゃんにだ。
メンバーは、俺、舞香、有栖川、愛花ちゃんだ。
しかも4人席用の個室。
俺と舞香が隣同士、有栖川と愛花ちゃんが隣同士。誰か助けてくれ。絶対に何かの悪戯されるじゃねえかよぉ。
「……何故、クラスメイトの有栖川さんが同席を?」
「アリスちゃんは私の親友ですもの。同席は当然ですよ。それにアリスちゃんは現在行方不明中のお兄とも面識がありました。最後にお兄が会った人物もアリスちゃんですので、何かしらの情報を知ってるかもと思い同席してもらいました」
「舞香ちゃん! ボッチのわたくしを親友だなんて感謝感激ですわ~!」
「……ほう。それは素晴らしいですね」
俺なら目の前に居るんだろう。アホ義妹!
つうか太股をイヤらしい手つきで触るな変態義妹。
「……んぁ……何でそこを」
「フフフ、ありがとうございます。おや? どうしました? ユウさん。顔が赤いですが身体に何か変化でも?」
「つっ!……い、いえ。なんでもありません。舞香お嬢様……大丈夫です」
「そうですか。それは良かったです」
そう言って舞香は俺のスカートの中へと手を侵入させてきた。こ、こいつ、この状況で俺を弄ぶ気だ。悪戯する気満々じゃねえか。
そして義妹への抵抗を一切許されてない俺。
こ、このままじゃ、また舞香にお昼休みみたいにやられちゃう。
「……? どうしました。ユウさん、顔がニヤついてますよ。もしや、本当に体調が悪いんですか?」
「へぁ!? い、いえ。大丈夫です。ご心配ありがとうございます」
「……何かあればすぐに言って下さい。ワタシは貴女よりも先輩なんですから頼って頂かないと困ります」
「は、はい! 分かりまし……んぁ」
愛花ちゃんは心配そうに俺を見つめる。
あぁ、そうだった。この子は昔から周りに気を遣える良い子だったな。
「へ~! 随分と仕事の上司に恵まれているんですね? ユウさんは、羨ましいです」
「ま、舞香お嬢様……ス……ジ……だ……め……です。そこ……」
「スームージー? あぁ、デザートのことです? そうでしたね。まだデザートを頼んでませんでしたね。どうぞ皆さん、今日は私の奢りですので、お好きなお菓子を頼んで下さい」
「あ、ありがとうございます! 舞香ちゃん」
「感謝致します」
「……………つっ!」
「あらあら? どうなさいましたユウさん。吐息なんて漏らしちゃってますね。大丈夫ですか?」
「だ、だいじょうぶですぅ」
舞香の奴。俺のスパッツ越しに何してんだ? さっきから同じ箇所を何度も何度も上下させやがって。こんなのまるで昼休みの時みたいに……
そう、昼休みの時もそうだった。
ニーソックス履いた状態で弱点ばかりを……だめぇ。これはきちゃ……
「…ん…ぉ?……え?……なん…で?」
「寸止めです。続きは帰って2人きりの時……愛花さん? どうしたのですか? 突然立ち上がって」
舞香の手の動きがいきなり止まり、ダムの決壊が如く溢れ出そうだった俺のそれは流れることなく終わった。
そのタイミングと同時に愛花ちゃんがいきなり立ち上がり、俺のことを本気で心配そうに見てきた。
「……やはり体調が悪いようですね。舞香お嬢様、申し訳ありませんがユウさんを保健室へと連れていきます。後輩の不始末は先輩の責任ですから、行きましょう。ユウさん」
「……は……はぃ……んぉ!?」
愛花ちゃんに手を引かれ、舞香ちゃんの手が俺のスカートから抜けた。
「え? いや、ちょっと待って下さい。ユウさんならこのくらいは……あ、ちょっとお待ち下さい!」
「待ちません。今は夏で暑い時期です。体調を崩したらすぐに検査しなくてはいけません。それでは!」
「へ? 待っ……い、いえ、そうですね。ユウさんは私の大切な専属メイドさん。体調を崩されたら大変ですからね。ユウさんをよろしくお願いします。愛花さん」
「…………はい」
こうして俺は愛花ちゃんに助け出され?、保健室へと連れていかれた。
「そ、それではわたくしも氷室さんが心配ですので保健室に……」
「いいえ、アリスちゃん。アリスちゃんは親友の私とここに居ましょう。全ては愛花さんに任せておけば大丈夫ですからね」
「し、親友? は、はいですわ! わたくしの大切な親友の舞香ちゃん!」
「はい……(ふぅ~、相変わらずチョロくて助かるよ。アリスちゃんは。問題はお兄。まさか今日のメインデザートのスージで遊んでたらこんな展開になるなんて。困ったかも。お兄と愛花さんの2人きりは私の秘密が明るみに出ちゃうリスクありじゃん)」
予期せぬ事態がありまくりだったが、俺は愛花ちゃんと2人きりになる機会を手に入れた。