異世界帰りのTS美少女勇者、人気ダンジョン配信者に成り上がりながら、「性転換の薬」を追い求める 作:冰藍雷夏
「綺麗な夜空ですね」
「……おう」
「まるでユウ様の様です」
「あ、そう」
「辛辣ですぅ!?」
夜、愛花ちゃんと共に星空を屋敷のバルコニーから眺めていた。
危険のない舞香ちゃんが部屋で大人しく萌っちと遊んでいるからだ。
穏やかな時間だった。
トラブルが一切無い時間というのがこれほど素晴らしいとは思わなかった。
それもこれも舞香が毎日毎日問題を起こしてきたせいだが……舞香が可愛いから許す。
「明日はいよいよ東京ビッグサイトに行かれるのですよね? 東京ビッグサイトにダンジョンなんてありましたか?」
「ん? あぁ、ないけどいいんだ。用事があるのは知り合いだから」
「知り合い?ですか。何かの試合でもするんですか?」
「ん〜? それにちょっと似てるかもな」
まだ言わない。
それは明日のお楽しみだ。
それに、俺が舞香の知らない人と会うのを暗黒義妹が知ったらどうなることやら……想像もしたくない。
「……穴《けつ》掘られるかもな」
「知り合いにですか? それともワタシの穴に悪戯なさいますか」
……突然何言ってんだこいつ。
「違うよ。暗黒義妹に何されるか分からないから警戒してんの」
「穴バットをして下さるんですか? ぜひ宜しくお願いします」
「だから違えよ! 勝手に変態思想《マイカウィルス》に侵されるなよ! 愛花ちゃん」
「そ、そんな! ユウ様、今夜は優しくして下さい」
「だから何がだよ!」
時々、愛花ちゃんも壊れることがある。
ただし辛うじて平常心は保っているため襲われることは全くないけど。
「こっちがとんでもない光景を立てて脅してるのに、それを喜んで反撃して全裸に剥いてくる変態義妹もいるしな。世の中ってよく分からん」
「わ、分かりました……少し恥ずかしいですが、全てはユウ様のため、ワタシのお尻の穴をお使い下さい」
「はぁ?」
愛花ちゃんはそんなことを言いながら、スーツのズボンを脱ぎ、俺に白いパンツと生尻向けてお尻を振りだした。
マサイ族の儀式かなんかか愛花ちゃん?
暗くてよく見えないが、1つだけ彼女にアドバイスするとしたら……
「ユウ様。どうぞです」
「……とりあえず愛花ちゃん。ボーボーだから手入れした方がいいぞ。濃いめだ」
「………はぎゅい!? はい! 今すぐやります!」
赤面しながらなんで俺の前で手入れし始めるの愛花ちゃん?
今の俺は女の子。
手入れは勿論舞香の目の前でやらされている。なので最近はそういう女の子のケアに敏感なんだよな。
「……まさか愛花ちゃんの愛花ちゃんが、この夜空よりも漆黒だったとは驚いたよ」
「て、手入れしますから、ワタシを見捨てないで下さい。ユウ様~!」
愛花ちゃんがいきなり抱き付いてきた。
大人しくさせるために頭を撫でる。
「ふわぁ、ユウ様」
「今日は平和な夜になりそうだな」
◇
〈舞香視点〉
ここは私の部屋。
全く! 私を監視する刺客として、親友の萌ちゃんを連れて来るなんて予想もしてなかったよ大好きなお兄。
そして今は2人でベッドの上に居るんだけど。
「あ、あ、あ、あ、萌ちゃん刺激しないでぇ」
「舞香様のここすごいです。とろろ芋を練り上げたみたいになっています」
「楽しそうに言わないで……外れないんだから。んぁ!?」
「ふわぁ!? 舞香様、しっかりして下さい!」
今までひた隠しにしていた性癖と本性が萌ちゃんにバレた。
ま、まぁ、萌ちゃんとは昔から親友として長かったから、それがバレたからって嫌われることがなかったけど……むしろ。
「大丈夫ですか〜? 舞香様。固いですね。どうされましたか?」
「ま、ま、ま、待って! 萌ちゃん。悪戯しないでぇ、え、え」
萌ちゃんの方が私に本性を出してきてるんだけど!?
ママに課せられたお仕置きは2つ。
お腹に特殊な筆の魔道具を使って描いた体のツボを刺激する模様。
触れたら離れなくなる卵型の魔力吸引魔道具をお腹の下辺りの敏感な所に固定すること。
「こんなのを1週間以上付けて、寝る時以外は外しちゃいけないなんて酷すぎるよママ。私が何をしたっていうの? ママ~! お、お、お、お」
「舞香様。腰が浮いていますが大丈夫ですか?」
「萌ちゃんが触ってるからじゃん。手をどけ、お、お、お、お、おぅ!?」
「どうしました舞香様? オットセイみたいになってますよ」
全身に気持ちいい何かが電撃みたいに流れる。これも全て自分のせいなんだけど。どうにかお兄に協力してもらって、快楽堕ちする前にどうにかしなくちゃ。
「はぁ……はぁ……もう寝るから。明日は休みだしゆっくりとお兄で遊んで心と体の回復しながら、身体に付いた2つを解除できるようにしなくちゃ」
私は外でずっと動けるほどの体力はないの、お嬢様だもん。
明日は私専属メイドのお兄に裸の付き合いを……
「明日は皆で東京ビッグサイトに行く予定らしいですよ。舞香様」
「え? お、お、お、おぅ!?」
何言ってるの? こんな状態で私が外に遠征? 行けるわけないじゃない。そんなことしたら私がお外でいっちゃ……
「舞香様? しっかりして下さい~! 舞香様~!」
◇
「快晴の朝だな~! まさか舞香ちゃんと外に出かけるなんて夢にも思わなかったぜ」
「はい! ワタシと萌様で無理やり連れ出しました」
「とある場所を刺激したら素直になってくれました」
「え?……私いつの間にか」
外に連れ出されて、お兄たちと一緒に東京ビッグサイト(外)に居るんですけど〜?