異世界帰りのTS美少女勇者、人気ダンジョン配信者に成り上がりながら、「性転換の薬」を追い求める 作:冰藍雷夏
「お兄! 全裸になって私の前で水着に着替えて」
「絶対に嫌だ。拒否する」
「な、なにおぅ!?」
「ク」何とかという束縛から解放された魔神《義妹》は元気剌々だった。
オットセイの物真似も止めて、俺へのセクハラ悪戯を再開するかのように……見えたが。
「お、お、お、お、お兄に悪戯できない? 身体が動かないんだけど、お兄。何で〜?」
「舞香ちゃんにかけられていた二つの束縛のうち、1つはなつめに、もう1つの半分はリリアのお腹に術式として埋め込んだけど。その半分はまだ舞香ちゃんの中にあるからな。今後は俺への過度なセクハラはできなくなったというわけだよ。義妹様よう」
キヒッ!と、舞香が毎回俺に悪戯成功した時にする表情で笑ってやった。
「あん? そんなことをこの舞香ちゃんに言っていいの? お兄~! そんなこと言ってるとお兄の最大の弱点であるスパッツを脱がせて……脱がせられない!?」
「当たり前だろう。魔道具の「鉄壁のスパッツ」を履いてんだからな」
「? ? ? 鉄壁のスパッツ!?何それ?」
「おう、リリアちゃんからお詫びに貰った」
「リリアちゃん!?」
いちいち驚く顔が面白い義妹様だな。
現在俺たちは舞香のプライベートプール「ドキドキ舞香とお兄の野外プレ…プール」とやらに来ている。
どんなネームセンスしてんだ義妹様よう。
「俺にしか脱げないメイド服に、鉄壁のスパッツを履けばもう無敵だ。今後は舞香ちゃんに服を脱がされて全裸に剥かれることもなくなったってことなんだぜ」
「な、な、な、なにぃ~?……お、おのれお兄。なんてことしてんの?……フンッ! ふへぇ、お兄のお兄発見~!プニプニなんですけど」
「……は?」
舞香が俺のスカートへと潜り、なんのためらいもなく俺のスパッツを下ろした。
こいつ俺のスカートの中で何してんだ!
「お、おい! や、め……どこ触って……やぁ」
「ふえへぇ、何が鉄壁のスパッツなのかなお兄? 普通に脱がせられましたけど。ペロッ」
「ペ?……んぁ!?」
こいつ、マジで俺のスカートの中で何してんの?
つうか、何が「鉄壁のスパッツ」だ。
普通に義妹に脱がされて大ピンチじゃねえか。あのリリアちゃんよう。
「…………風よ、邪悪なる義妹の「ク」とやらを優しく撫でろ」
「……お兄。今何て? んぉ!?」
「んぉ!? 舞香…ちゃん。俺のどこ触ってんの!」
「んんんんんんんんんんん!! (お、おのれお兄~! 暖かいい 顔暖かいい!?)」
舞香の顔面が俺の鼠径部に直撃した。
そして、そのまま顔面でもがもが言ってやがる。
「お、お前、舞香ちゃん。さ、さっさと離れ…」
「んんんんんんんんんんん!!(やっ!)」
こ、こいつ離れねえし、揺るがねえ。
「離れなよ! ユウちゃんはボクのユウちゃんだぞ!」
少し離れた場所から聞こえてきたのは、舞香に全裸に剥かれた挙げ句にエプロンを取り付けられて、魔法のローションスライムまみれのなつめだった。
愛花ちゃんが緊急事態の時を想定して常に携帯しているらしい。どんな緊急事態だよ!とツッコミを入れたが彼女は動揺していなかった。
「お前は……いいからさっさと「性転換の薬」のことが書かれた紙切れ寄越せよ。なつめ」
「こ、これ! これだよ! だから、その変態女と場所を変えてよ。ユウちゃん!」
とろとろまみれのなつめが虹色に光る紙切れを差し出してきた。
俺はローションスライムに巻き込まれないように、なつめの差し出してきた紙切れを受け取ると、ローションスライムは俺へと襲いかかってきたので、暗黒義妹を盾にした。
「ふえへぇ! これがお兄のク……クウウゥゥゥゥ!?」
何かとんでもないことをされそうだと察した俺は、義妹を盾にしたんだ。
「お、お兄~! 逆らったね! お兄が絶対に逆らっちゃいけないこの舞香ちゃんに逆らっちゃったね。お兄~! なに? これも私が大好き過ぎる愛情表現なの? ゆ、許さないよお兄! 絶対に大しゅきホールドして許さないんだからね♡……ま、待って! なんでそんなところとろとろが入って来てるの? 駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目そこはお兄と私の愛の巣ううぅぅ!! なのおおぉ!! んぉ!?」
「ユウちゃん! だから誰なのこの女の子? お兄って何? ユウちゃんはボクのユウちゃんなんだよね? ボクのために働いていっぱい働いてよ。それでボクを崖っぷちから救い出し……そこは駄目ええええ!! んぉ!?」
「お~! すごい光景だな。長らくあっちの異世界旅してきたけど、こんなハレンチ過ぎる光景見たことないわ。2人ともクパァしてるのか? ようわからん」
美少女2人がローションスライムの透明な液体触手に四肢を掴まれてあられもない姿になっている。つうか宙に浮いて、愛花ちゃんがよくやるクパァとかいう体勢になっていた。
舞香ってツルツルなんだな。見るの久しぶりだったから気がつかなかった。それとなつめにはやっぱりちんこは付いていなかった。
正真正銘の女の子……なつめちゃんだった。
「ユウ様~! お肉焼けました~!」
「……氷室さん~! 舞香さ……まがとんでもないお姿に」
「あむむ! すごい高級なお肉美味しい~!」
ちょっと離れた場所では愛花ちゃんと萌っちがバーベキューのための肉を焼いてくれている。
そして、俺に不良品を渡したリリアも居やがる!?
「おい! リリア! なんだよ「鉄壁のスパッツ」って! ただの不良品じゃねえか! 本物寄越せ!」
「わ~! お兄様怖い~! ハイどうぞ! 生焼け肉だぞ」
「いるか!アホ!」
ちゃっかり惚けやがってよう。
可愛いから……許してやるか。
勘違いした俺も悪いしな……いや悪いのか?
「……まぁ、いいか。今回目的の紙切れは手に入れたしな。なぁ? 舞香ちゃん」
俺は再び、ローションスライムまみれの2人を見つめる。
「お、お、お、お、お兄~! もう許して抱いて!」
「ユ、ユ、ユ、ユ、ユウちゃん。許ちて~!」
はて? 俺は何を許せばいいんだろうか?
それを決めるのは愛花ちゃんが持っていたローションスライムが何かの女の子粘液を食べて満足すれば収まるらしい。
それが終われば、俺の大切な義妹の心と身体は洗浄されるとかなんとか愛花ちゃんは言っていた。
ついでに親友のなつめも洗浄してもらおう。
その方が暗黒義妹や腹黒親友のためになるんだからな。
「お兄~! 今度から私の前だけエッチな下着履いていいから許して~!」
「ユウちゃん。ごめんなさい~!」
……平和だ。
「こんな日がこれからもずっと続いていけばいいのにな。2人もそう思うだろう?」
俺は焼けた肉を頬張りながら、2人が遊んでいる様子を微笑ましく見守った。